最近読んだちょっとニッチなオススメ本
2007.04.27
キャリアカウンセリングしている中で、話の流れで
「最近読んだ本で、これがオススメですよ!」
ということを話す機会が意外にあって(というか今日まさにその話をしたのですけどね)折角なので最近読み終わった本の振り返りをしつつ、いくつか紹介を。
マグロ戦争
かなりニッチなものをいきなり書いてごめんなさい。でも食料問題というか水産資源についてちょっと考えさせられる内容で、ちょっとグロい表紙ですが、結構深い考察もありたとえば、マグロの生産者(漁師)の方には現在3つの壁があって
1.役所の壁ー外国船との差別ということらしいのですが、日本船籍の場合には大型のマグロ船を動かすのに必要な免許が6枚必要なのに対して、外国のそれは2枚でOKらしい。それだけの免許を持った船員をやとうとなると、人件費高騰してしまうため、人件費が安く日本人との相性のよいインドネシアの方を雇うと今度は、法律の壁が出てきて、彼らは日本に入港できないそうで、日本以外のところで降ろさないといけない。
2.インドネシア人乗組員に対する日本の法律の壁
3.水産商社の壁(P.47より)
で、最後の商社の壁というのがかなりやっかいで、これがこの本のタイトルの「マグロ戦争」という部分に繋がっているので、気になる方はマグロ戦争 チェックしてみてください。
あとは、数に強くなる
ですかね。すし職人がちょっと握っただけで米粒がどの程度あるかわかったり、牛丼屋さんが一発で並み盛りを盛ることができるというような名人芸というか、職人芸みたいな人たちの頭の中に「数の認識回路」があるということが本書で書かれていました。
こういう職人芸的な技をもった人たちにしてみると、それが何グラムなのかはわからないけど、自分の体感で把握しているのであるということが例として書かれており、「数の認識回路」をどのようにつくるかということについては
頭の中にインプットするだけではなく、自分が積極的に動いて外へ向かってアウトプットすることも必要なのである。と
あり、まずは自分なりに仮設を立ててトライ&エラーをくりかえすうちに「数の認識回路」ができあがるということを書かれていましたが、これは私の体験
上、近いところでいうと、普段の仕事で、初対面の人と毎日のように会っているため、これから来る人がどんな人なのかなぁーと経歴を見て想像(妄想?)して
いるうちに何となく第一印象があたるようになったから、この「数の認識回路」っていう考えはなんとなくわかりますね。
上記意外にも食糧テロリズム―多国籍企業はいかにして第三世界を飢えさせているかや、おまけより割引してほしい―値ごろ感の経済心理学、さらにはコンテナ物語ーー世界を変えたのは「箱」の発明だったあたりがニッチな所で言うと結構オススメなので、GW中にチェックしてみてはどうでしょうか?
投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.04.27 23:44
知識があればあるほど、必要なものは少なくなる。
2007.04.25
社員をサーフィンに行かせよう という本を昨日読み終えたのですが、基本的にはパタゴニアという会社の歴史や会社の哲学について書かれているのですが、ふと、Unixの世界観みたいなものを感じた所があって、
という所なのですが、Unixのツール類って、シンプルだけど、使い勝手がよかったりして、そういうものを自分の"知恵"を駆使してシェルスクリプト書いたりすることで、やりたいことを実現しているように感じていて特にUnixを昔から使っている人の場合には、こういう傾向があるように感じていて、自分の知恵を駆使することで、必要なものが少なくなるのではないでしょうかね。私たちがかつて作っていた小型のロッククライミング用パックには、背負い心地をよくするため 、背中の部分に薄いフォームパッドが付いていた。これは取り外し可 能で、寒い季節のビパークの際には敷物の代わりにできた 。ティトン山脈でクライミング仲間が落ちて腕を折った時にも 、このフォームパッドと数本の付属ストラップで申し分ない添え木を 作ることができた。
知識があればあるほど、必要なものは少なくなる。(P.119より)
大橋さんが役に立ちそうなWebツールが多すぎる…というエントリで
そして、いろいろ試しているものの、結局どれも使いこなせずにいて、消化不良を起こしているような気がしています。
と書かれていますが、シンプルだけど使い勝手が良いという所までまだ達していないからか、利用する側の"知恵"を駆使する余地が少ないからなのでしょうか。
ちょっと色々考えてみたのですがイマイチ、これだという考えに達しないで消化不良なエントリになってしまってごめんなさい
投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.04.25 21:13
先輩社員への研修
2007.04.23
Web上でニュースソースが見つからなかったのですが、エン・ジャパンさんで、社員研修を代行するという記事がたしか先週の日経の記事に出ていましたが、この研修で、特徴的だなぁと感じたのが以下のように、新卒の方だけではなく、先輩社員に対しても研修を実施するという所。
新卒の方:ビジネスマナーなどについて研修を実施
先輩社員の方:後輩社員に対してどのようなアドバイスをすればよいのか等という点について研修を実施
特に私が新卒だった10年ほど前はちょうど就職氷河期と呼ばれ始めた頃で、その頃から数年間は採用がかなり絞られていた時期が続いており、しばらく後輩社員が入社しない時期が続いていた企業なんかが多いかもしれず、そういう環境で働いている先輩社員の方からすると
「これからどのように後輩の育成をしていいんだろうか・・・」
と悩んでしまうことがあると思うので、新卒として入ってくる社員だけではなく、その社員の面倒を見る先輩社員に対しても研修をするというのは中々面白いなぁと思いました。
ちなみに、研修といえば、うちの近所にチェーン店ではなく、個人の方が営んでいるとんかつ屋さんがあるのですが、ここの所、ずっと休業をされているので、どうしたのかなぁとお店の前の看板を見たら、
「研修のためにxx/xxからxx/xxまで臨時休業をします」
だそうです。
とんかつ屋の研修っていったいどんなものなんだろう??と疑問に思ってしまったのですが、全日本とんかつ連盟というのがあるみたいだから、そういう所でとんかつの揚げ方とか、キャベツの千切りの仕方とかを改めて再度研修したりするんですかね。
投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.04.23 18:04
贅沢な悩み
2007.04.20
最近、アウトドア系な内容のものを何故か立て続けに読んでいて、今は社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論
を読んでいて、ちょっと前にサバイバル登山家
を読み終えました。
サバイバル登山家に関しては、さいとう・たかをのサバイバルさながらのことをちょっと実践していて、序章の所をちょっと引用すると
「生命体としてなまなましく生きたい」から、食料も燃料もテントも持たず、ケモノのように1人で奥深い山へ分け入るとありました。
ただ、著者の方はある意味ものすごく人間臭い方で、こんなサバイバルしていると、かなり追い詰められる状況になり、そんな時に、たまたま出くわす学生のパーティから食料を恵んでもらおうとする一面もあり、なんか素直な憎めないキャラクターっていう感じも受けました。
ただ、とはいっても生命の危機に直面するようなことを体感している
生きるということに関してなにひとつ足りないものがない時代に生まれ育ってきた。それが僕らの世代共通の漠然とした不安である。老人たちは決まってそのことを贅沢な悩みだという。だが、生きることに必死になれたり、反抗する甲斐のあるものをもっていたりするほうが、生きている充実感を味わうのは簡単だ。(P.28より)贅沢病と言われそうですけど、今の30代やそれよりも若い方は共感できるのではないでしょうか
投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.04.20 17:42
3和音に潜むピタゴラスの定理
2007.04.17

この前のピアノ体験してきましたというエントリ以降、ピアノを弾くということを習慣づけるために、まずは家にある電子ピアノの椅子に座るという習慣付けを始めました。
それで、気が向いたらちょっとだけ弾こうかなぁという軽いスタンスでいるのですが、意外に気が向くことが多くって、5分くらいですが、毎日練習をしつづけています。
で、ピアノを弾いていて、ふと先日読み終わった数に強くなる
に書かれていたことを思い出しました。
著者の方は和音、特に3和音(ドミソ、レファラ、ミソシ、ファラド、ソシレ、ラドミ、シレファ)の美しさの中のドミソが一番好きらしく、ドミソの不思議ということを書かれていたので、ちょっとその箇所を引用します
ド・ミ・ソを境にして半音は何個ずつあるか。数えてみると、ド・ミの間には4個ミ・ソの間には3個ソ・ドの間には5個の半音が含まれていることがわかる。つまり、ドミソという和音をつくる音に着目すると、「3・4・5」という、これまた単純で良いつながりの数が引き出せるのである。とのことで、この「3・4・5」からピタゴラスの定理を感じるということを書かれていて、ちょっと強引という印象をもつかもしれませんが、心地よいと人間が感じる裏側で、こういう不思議な数字が隠れているっていうのがなんだか面白いなぁと感じました。
数字っていうと、人によっては
「苦手」
「憎たらしい!」<-これは言い過ぎかも...
と行った感じでネガティブに捉えがちかもしれませんが、こういう一見無関係と思える分野にも潜んでいるかもしれないと思うとなんだか面白いなぁと最近つくづく感じています。
投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.04.17 20:11
ピアノ体験してきました
2007.04.14

このエントリで、
元々、今年の個人的な目標として、ピアノを弾けるようになるというのを設定していたこともあり、ピアノの体験レッスンの予約を申し込みました!と書きましたが、このピアノの体験レッスンに行ってきました。
1レッスン30分という時間なので、基礎的なことだけ教わったのですが、むかーしに学校で習った、ト音記号とかへ音記号の意味を教えてもらったり、後は、基本ポジションという
か姿勢についても教わったのですが、なんか頭で考えた通りに手が動かないというもどかしさみたいなものを久しぶりに味わいました。
実際やってみて感じたのが、ピアノを弾く際の強弱があんなに繊細なタッチというか思っていたよりもはるかに難しいとは思わなかったなぁ・・・
ここんところ、仕事で数字ばっかり見ていたからかかなり疲れ気味だったけど、今日は脳の違う部位が刺激された感じで、30分足らずだったけどかなり新鮮だったかも。
投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.04.14 18:57
YAPC::Asia 2007 Tokyo 参加してきました
2007.04.05
今回はじめて、YAPC(Yet Another Perl Conference)というPerl についての濃い内容のカンファレンスに参加しました。
仕事の都合で結局4セッションしか聴けなかったのと、事前の予想通り内容的についていくのが、結構難しいというか、日々、コーディングしている立場の人間ではないので、どうしてもイメージがしづらい所がありました。
ただ、最近この類いのモノに参加していると、xxというサービスで使われている技術(今回参加したやつだと、livedoor の裏側全部見せますみたいなやつとか、Voxのアーキテクチャがどうなっているのかおとか)というお話が聴けるので、そういう事例を聴く事で、今後押さえておいた方がよいことが知れるので、わからないなりにも、定期的に参加しておくことが大切なんだなぁと感じました。
今回参加して感じたことを思いつくまま箇条書きにすると
- perlbal というPerl で書かれたロードバランサーがある
- 大規模環境の事例でmemcached 使っているっていうのを最近よく聴く
- Perl 以外の言語やその周辺技術についてもみなさん、良く知っていて、そういう所の良い所をうまく組み込もうとしていて、livedoorの池邉さんのセッションでも、sledge が設計した当時と今とでは欲しい機能が違うから手直しをしている
- はてなのnaoyaさんのセッションでPerlでのUNIXネットワークプログラミングについてお話があって、POE等の話があって、最後のまとめで、こういったネットワークプログラミングの場合にはOSの知識も必要(I/Oとか、それぞれのOSのTCP/IPの実装がどうなっているか等)
- こういう場でのプレゼンで、自作のプレゼンツールを駆使してブウラザ上で発表する方もいる(今回のセッションでも小飼 弾さんがやっていた)
- ネット上で話題になったようなネタ(CVS は小学生までとか)が出て、みんな笑っているのをみて、妙な一体感を感じた
投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.04.05 06:44
近い将来に自分の仕事が失われてしまう前に考えておいた方が良さそうな事
2007.04.02
先日から、社内にパソナテック文庫というコーナーが出来て、社内の一部の方の好意で寄付された本があって、その中に前から読みたかった本のうちの1つであるハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代があったので、速攻で週末に読み終えました。
内容的には、フラット化する世界
で書かれている内容と通じる事が書かれていたのですが、これからの時代で、IT技術者に限らず一人一人が自分の仕事を注意深く見つめる必要があり、特に以下の3点について注意深く考える必要があると書かれていました。
1.この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
2.この仕事は、コンピュータならもっと早くやれるだろうか?
3.自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?
これだけ、技術革新が速い時代で、ライバルとなる人材も国内だけではなく国外にもいるかもしれないという状況において、誰(もしくはコンピュータ)にでも出来ることというのは、近い将来、自分の仕事が失われるか、もしくは、かなりの低賃金を余儀なくされる状況にあるかもしれないですよね。
で、どうすればよいのかというと、本書では
これまでとは違った新しい思考やアプローチであり、そこで重要になるのが「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」である。だそうです。具体的には
ハイ・コンセプト:全体像を捉えるパターン認識能力、芸術的で感情面に訴える美を生む能力、人を納得させる事が出来る能力、一見無関係な概念の組み合わせから新しい概念を生みだす能力など
ハイ・タッチ:共感力、人間関係の機微を感じ取る能力、自らに喜びを見いだし、他人の喜びを見つけるサポートをする能力など
といった能力のことで、今まで見過ごされてきた右脳の能力に着目しており、実際上記のような能力に磨きをかけるために、右脳で絵を描いたり(*1)、優れた交響曲を聴く(*2)という方法について書かれていました。
若干本に影響されたという部分もあるのですが、元々、今年の個人的な目標として、ピアノを弾けるようになるというのを設定していたこともあり、ピアノの体験レッスンの予約を申し込みました!
全く楽器弾いた事がなく、音楽のセンスもないけど、新しい事にチャレンジするというのを考えるのは、結構ワクワクしますね。
(*1)関連エントリ:右脳で描く
(*2)関連エントリ:すこしこじつけ気味ですがスガシカオはプレゼン上手らしい
投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.04.02 20:53
「生きた」情報を得ることの大切さ
2007.04.01

今後のイベント参加予定でOSC2007に参加するって書きましたが、オープンソースによるシステム管理の自動化 というセッションで、Puppet 、cfengine、RANCIDといった、ツールの紹介があったのですが、正直初めて聞くものばっかりでした。
元エンジニアとしてそれなりに自分でも現場で求められている(あるいは今後求められそうな)技術について勉強していたつもりですが、やっぱり現場で実際に、働いている方のお話は、「旬」な情報であり、「生きた」情報かなぁというのを痛感しました。
野球選手などのエージェントをしている方が書いた交渉力
という本に、正しい情報を得るために、自ら動くことの必要性を説いていており、また、生きた情報を得るためにも足繁く現場に通うのが大切だというような一文があったのですが、ほんと、この意識は大切だなぁ。
っていうわけで、4/4か4/5、仕事の都合をなんとかつけてYAPC::Asia 参加して、生きた情報を仕入れにいってきます!
※YAPCは当日券若干販売するみたいなので、Perl の最新動向を知りたい方は、参加してみてはどうでしょう?
投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.04.01 18:57




