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無意識の財布

2007.07.14

行列ができる店はどこが違うのか―飲食店の心理学
というタイトルに引かれたのと、こういう飲食店をあつかった内容の本が結構好きなので、読みました。

全く行ったことがないような初めてのお店に入る際に、そのお店の入り口や、店内の雰囲気とからからして、そのお店のなんとなくのグレードみたいなものを探って、自分なりのお店のランクのようなものを勝手に作り、お店のランクがそれほど高くないと感じたのに出てくる料理がおいしかったり、店員の方の対応がとてもスマートで心地よいものだったりする場合には、

「あー、この店はコストパフォーマンスがいいなぁ」

と思ったり、逆のパターンも当然あって、過度に期待をして行ったら、意外にそれほどでも無くって

「あー、この店はちょっとがっかり」

ということになるけど、こういうお客さんの心理みたいなものを「無意識の財布」という表現で以下のように書かれていました。

お店のメニューや店員さんの勧めに応じ注文し、楽しい時間を過ごし、お会計をお願いした時にお客さんが困惑した表情を浮かべている場合が結構あります。これは、金額がお客さんの無意識の財布を上回ってしまってりうからなんです。(P.41より)
お客さんは、そのお店に入る時にこういう無意識の財布を持って入ってくるため、どのような目で見られているのかを意識しつつ、まんべんなくそこそこいいお店にするよりも、弱いと感じている所はあえてそのままにして、自分のお店がもっている強い所をアピールするような戦略をすることで、著者の方は自分がコンサルタントとして携わったお店の売り上げを伸ばすようにされてきたそうです。

たしかに、今の時代、そこそこまんべんなくバランスが取れたお店(それなりにいい雰囲気で、それなりの食事で、それなりの価格)というのは、あまり好まれないのでしょうから、どこかが1つトンガっている位のほうが、案外好まれるのでしょうかね。

行列ができる店はどこが違うのか―飲食店の心理学
大久保 一彦
筑摩書房 (2007/06)
売り上げランキング: 4650

投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.07.14 18:49

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