日本人選手に期待されている事
2007.11.18
2005年の10月に出版された本なのですが、MLBが付けた日本人選手の値段 (講談社プラスアルファ新書)という本を随分前に読み終えていたのですが、他の本のまとめとかプレゼン資料作りなんかに時間をとられてなかなかまとめることができずに後回しにしていたのですが、そろそろ返却期限が迫ってきたので、あらためてザッと読み返しました。
この本以降にMLBに舞台を移した選手達の結果について、少し予言めいたことが書かれているなぁーと思ったのですが、この本で書かれている指摘に照らし合わせて各選手の評価を見るとなかなか興味深いものがあります。
例えばですが、能力面で日本人の投手に求められる能力として、160km近い速球が投げられるようなパワーピッチャータイプではなく、狙った所にきちんとコントロールできる能力だったり、MLBではあまり見かけないタイプの変化球が投げられるタイプの人を高く評価するようです。
ただこういった能力面以外にも、日本人選手に期待される「規律を重んじてくれる日本人」という所らしく、扱いづらい選手という印象を相手に植え付けてしまうと、戦力としては期待されずらいそうで、ちょっと興味深いなぁと思いました。
大家選手の例が上げられていたのですが、ある試合で交代を告げられた時に、マウンド上で監督に反抗的な態度を取ったというのが監督に嫌われる原因となり結局球団から放出されるということがあったそうです。
その事件の前の大家選手の成績は10試合に登板して4勝3敗で3.33という防御率なので決して悪いものではなかったそうなので、観衆を前にして自分の感情をコントロールできずに監督に反抗的に振る舞うという態度を取った事がかなり致命的だったというのが本書で書かれていました。
この辺りの外国人のメンタリティーについて、自分自身、前の会社で受けた研修(*)で様々な国籍の人があつまる環境でお互いにどのような点に注意してコミュニケーションするべきかというのを学んだことがあるのですが、アメリカ人は私たちが考えている以上に実はデリケートらしいです。
どういうことかというと、他の人が見ている前で自分が侮辱されたと感じるような仕打ちを受ける事にとてもショックを受けるそうです。
そのため、上記のような大家選手の状況の場合には、少なくともマウンド上でそういう態度を取らず、ロッカールームで監督と一対一で、直訴するという手段に出ていれば、そういう場面では相手の監督はきちんと大家選手のいい分をおそらく聞くだろうし、こういった結果にもならなかったかもしれませんね。
実際、私も前の会社にいた時に、他のチームの外国人上司の部屋のドアが普段は空いているのに、たまに閉まっていて、一対一で話をしている時には、
「あー、今は何か訴えているんだなぁー」
というのがわかるようになったので、研修で学んだことがとっても実感できることがあったので、ふと、この本を読みながらその時のことを思い出してしました。
(*)この時の研修の講師は外部の会社の人が来て、その人はオランダ人だったのですが、こちら側の参加者は日本人、中国人、韓国人、オーストラリア人、アメリカ人という状況でもちろん英語で進められるんので正直とってもつらかったけど、それぞれの国の人の考え方が、かなり違うことをその時は知れたのでなかなか刺激的でした。
講談社 (2005/11)
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投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2007.11.18 19:52





