ブロガーなら知らないと恥ずかしいオレンジの呪縛の基礎知識
2008.07.30
ホッテントリメーカーを使いたかったので、こんな釣りっぽいタイトルになってしまいました。(ちなみにこのタイトルで131usersはてブするという推定値がでてました)
本題について触れると、先日読み終わったオレンジの呪縛という本で、オランダサッカーが肝心な所で何故勝てないのかイギリス生まれのジャーナリストの視点から解説をした内容ですが、ちょうどこの本の存在を知った頃に、予想通りにEURO2008でオランダ代表は途中敗退した頃だったこともあり、購入して読んだのですがこの著者の視点はなかなか鋭い!
この本から得られたオランダサッカーの根底にあものが
1.オランダ人が考える空間(スペース)
2.オランダ政治の影響によるリーダーシップの不在
の2点でこれを軸にまとめてみます
まず1つ目ですが、オランダっていうと、サッカー以外にも建築デザインの分野でも有名ですが、一見すると無関係なようにみえるこの2つですが「スペース」というキーワードで読み解くことができます。
オランダの国土を考える場合に決して広くない国土に加えて、国土の半分が海面より低い所にあり、水管理含めてかなり計画的に都市を形成する必要が生じ、そういう制約がある中で建築家としていかに効率的な”スペース”を創り出すが重要視されたのではないかと思います。
一方サッカーについても
オランダのフットボールが大きく変わったのは、クライフやミケルスが、スペースに関する考えを口に出して話すようになったからだと思う。(P.83より)
という一節に代表されるようにオランダらしいサッカーでは、スペースというのがキーワードにあるようです。
オランダサッカーらしさというのは、上記のようにスペースというので読み解けるのですが、彼らが何故勝てないのかという部分で本書で色々理由が書かれていたように思うのですが、決定的な理由と思えたのは、オランダの政治においての協議、議論、確認、調整というシステムに基づくリーダーシップの不在
EUROに限らず国際大会の土壇場の場面においては、状況に応じて選手を鼓舞するようなキャプテンシーを備えた人物がやはり必要になるのかと思いますが、オランダの人の考えでは、そういう人物がいるというのが考えられず何かを決めるのは徹底した話し合いの中で決めて行くということになるため、サッカーのようなすぐに局面が変化して迅速な意思決定が要求されるような場合に悠長に話し合いをしている余裕はないと思うのですが、オランダは結構そういう所があるように思います。
大会期間中に選手同士や選手と監督同士のいざこざが発生して結局それが火種となってチームがまとまらずに敗退というのが過去のパターンのようですが、この根底にあるのがオランダ人の徹底した合議制という所から来ているように思います。(この辺りについてはオランダモデル―制度疲労なき成熟社会やオランダ 寛容の国の改革と模索 (寺子屋新書)あたりを読むと深く知れます)
国同士がぶつかる試合ではオランダという国は活躍していませんが、各国のリーグ戦だったり、CL等ではオランダ人選手が活躍しているチームは比較的多いことを考えると、この本が示唆していることは意外とあたっているように思うし、これを踏まえて日本サッカーの今後を考えると、色々考えさせられるようにも思います
本の帯に「ファンニーステルローイも絶賛!」と書いてあって、それが本当かどうかわかんないけどオランダサッカーファンや、オランダという国に興味がある人にも意外とオススメですよ
講談社
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投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2008.07.30 22:42






