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本当にお医者さんの頭数が足りないのか?

2010.09.30



医師不足に関してこんな調査結果が出たようです。



◇医師充足地域ゼロ
全診療科合計で、現在の医師数に対する必要医師数の倍率を都道府県別でみると、最も低い東京でも1・08倍で、医師が足りている地域はない。診療科別でも、1倍以下の科はなかった。
医師不足:分娩医の不足深刻 現状の1.15倍必要--厚労省調査より

実際に自分たちが病気や怪我をした時に、自宅や会社近くの病院に行くことがあると思いますが、腕が良くって評判のお医者さんというような状況を除いたとしてごくごく一般的な状況を考えると
「お医者さん人手足りてなそうで、大変そうだなぁ。。」
と感じることはあまりないのではないでしょうか?

2種類いるお医者さん

病院選びの前に知るべきこと―医療崩壊から再生に向けてという本で知ったのですが、お医者さんの絶対的な頭数が少ないというのではなく、同じ医者という立場のはずなのに

  • 上記のニュースで不足とされている「勤務医」というお医者さん
  • 自分たちが最初に行く病院にいる「開業医」というお医者さん
という2つの医者が存在してるこの仕組みこそが問題のようです。

 

前者のお医者さんは自分自身の専門領域に関して腕を磨く場面が数多くありますが、後者のお医者さんの場合には、医療行為を行うためにかなりの設備投資が必要になり、そのための資金捻出をどうしようかという経営者的な部分が必要になります。

そちらの業務が忙しく勤務医時代のような高度な場面に出会うことが日常的にはなくなり、次第に専門家としての腕が錆びついてしまうという状況にあるようです。

「開業医としての役割はかかりつけのお医者さんという役割があるのでは」 

という疑問が浮かぶでしょうし、自分もなんとなくそういう感覚を本書を読む前は持っていました。

上記本で、欧米での事例がとりあげられていましたが

  • 総合化医(家庭医、一般医、ジェネラル・プラクティショナー)
  • 臓器別の専門医
という区分けになっているようで、最初にお医者さんになる出発地点から日本と考え方が異なっているようですし、病院経営についても当然、経営のプロがやるべきという発想があるので、それぞれの役割に最適な人材を配置しているようです。

アメリカの医療制度はその悪いところばっかりがニュースで取り上げられるように思いますが、本書で取り上げられた「オープンシステム」という仕組みは参考になるように感じました。

どのようなものかというと、地域の開業医が入院患者の主治医となり、その場合にはそのお医者さんは入院先の病院に行って治療を行うそうで、開業医は地域の複数の病院と契約を結んでいるそうです。

病院側からすると、外科に複数の外部の医師が出入りしていて、ピアレビュー(相互監視)役を果たしている形になりお互い切磋琢磨する場があるようです。

※とはいえアメリカが全部こういうオープンシステムになっているわけではないそうです。

日本全体でみれば、絶対的なお医者さんの数が足りないということが無い一方で、緊急事態で命に関わるような場所や場面で、人が足りないというのは、現在のお医者さんを排出する仕組みにどこか問題があるんでしょうね。

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5 医業の「タブー」に踏み込み、医療再生を提言
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投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2010.09.30 07:31

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