ヒトデはクモよりなぜ強い
2008.02.22
不思議なタイトルですが、きちんとした組織論の本で、中央集権的(クモ)な組織と分散型組織(ヒトデ)という対比をしながら分散型組織がどのように機能しているのかをわかりやすく説明されています。
分散型組織が機能するポイントとして本書から感じたのは、以下2点。
1. 人ではなく、イデオロギーが中心にある
2. イデオロギーを伝える”触媒”となる人が欠かせないが、その人は常に表にいるとは限らない
まず最初の、イデオロギーという話ですが、中央集権的な組織として、例えばCEOを頂点とするような組織構造の場合には、そのトップの人の命令が階層化された組織構造の中で合理的に下の人たちに伝達されて...という感じになるのかなとおもいます。
分散型組織の場合には、そもそもCEOのようなトップに君臨する人からの命令でみんなが行動するわけではなく
分散型の組織をまとめる接着剤の役割を果たすものは、「イデオロギー」だ。とあるように、組織を形成するイデオロギーが人と人を結びつける役目を果たしており、このイデオロギーを体現している人物がその組織では自然とリーダーとしてまわりから見られるようになり、そのリーダーとなる人もその時々の状況によって、よりふさわしい人が出てくれば自然とその人がリーダー的な存在になるということになるみたいです。
ヒトデはクモよりなぜ強い p.102
イデオロギーが中心にはあるけれど、そういうイデオロギーを伝達するために、もう1つのポイントの人と人をつなぐ”触媒”となる人が欠かせないそうです。
人は、話を聞いてもらっていると感じたときや、理解してもらい、賛成してもらっていると感じたときに、変化しようという気持ちが強くなる。触媒は他人の問題を解決する方法を見つけようとしたり、それを押し付けたりはしない。相手と仲間としての関係をつくり、話をじっくり聞く。
ヒトデはクモよりなぜ強い p.135
という資質を持っている人がその組織の役にたちたいという思いから、上記のような行動を自然と取ることができ、そういう触媒となる人物が中心となって、変化が生まれ、それを良いと感じられる人が集うことで、新しく人と人が結びつき自然と分散型の組織が生まれるように感じました。
本書では、かつては中央集権的な体質だった組織が、分散的な性質もとりこんだハイブリッド型組織になって成功した事例として、GE、IBM、Sunなどの紹介があったのですが、このハイブリッド型というのも、
中央 分散
<-○---------->
となったり
中央 分散
<----------○->
という感じになったりして、比較的中央より(もしくは分散的)なポジションをとるべきかというのは、その時々によって正解となるものが変わり、その変化をいかに感じとるのかが大切なのかと思います。
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投稿者 : 小山田 浩 | 投稿日時 : 2008.02.22 21:44
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