寒くなったら、一枚余分に着るのが基本
2012.02.13
最近、知合いと会うと必ずでるのが、「去年の今頃は、震災を知らずに暮らしていた」という一言。無駄使いはしていないという人たちも、エアコンは27℃くらいに設定し、肌寒く感じたら、すぐにエアコンを入れていた。
昔の人に、「寒くなったら、一枚余分に着ればいいのよ」、といわれて、はっとなった。そういう発想はなかったのだ。アルミサッシュができる前、すきま風の多い木造の家で暮らし、火鉢一つで暖をとっていたという。冬には綿入れを着て、家の中でも首にマフラーを巻いて、勉強した。
朝は薪でご飯を炊き、毎朝、五時起きして、かまどに火をつけたなどなど。今では、ぼんやりとしか想像できないが、それが資源をもたない日本の実情。何でも便利で、簡単になってしまったが、日本という国の本質は変わらない。地理的特長も同じだ。
夏は冷房なしで快適に過ごす術を考えたが、今年の冬は、一枚余分に着ること、そして湯たんぽを愛用して、足を載せて床暖房替わりに暮らしている。
エアコンも部屋が暖まったら止めて、暖かな空気が逃げないように、カーテンを二重にしたり、お風呂場のドアを締めたり、冷たい外気が入り込むのを防ぐ。ちょっとした工夫だが、震災前は何も実行していなかった。少し、気をつけるだけで、電気やガスの使用量が15%も少なくなった。
無駄使いしているつもりはなくても、電気を使う習慣が身に付いているのだ。知合いは、防犯のため、夜決まった時間に電気を点ける。帰った時、真っ暗な家が嫌だからと、タイマーで電気を点けていた。
寒い夜は、身体の温まる甘酒を飲んだり、生姜をすりおろして、葛湯にしたり、昔のひとの生活の知恵を学ばなくちゃ。
今年は丹前の生地でロングスカートを作った。夜になると、普通のスカートの上から、それを重ねて履いている。これが暖かで気持ちがよい。震災前には、思いつかなかった。
友だちは、薄手のカシミアセーターを着て、その上からシャツを着ているという。防寒用下着代わりになるそうだ。タイツを履いて、スボンを履けば、極寒でも暖かい。
ちなみにエアコンは23℃に設定してある。これでも十分、暖かいと感じる。不思議だ。家族も積極的に協力して暮らしているから、そんなものだ思えば、誰でもできると思う。
余談だが、実は日本の厳冬にいちばんぴったりするのが、着物。何枚も重ねて着るし、絹の生地を重ねていると、軽くて暖かい。昔は部屋が寒かったから、着物に羽織りを重ねて過ごしていたという。実際に着てみると、本当に快適。休みの日は、着物で過ごすのがいちばんの贅沢であり、防寒になっている。
投稿者 : 藤原 真由美 | 投稿日時 : 2012.02.13 23:56
スゴ本オフ、「戦争」に参加しました
2012.02.05
dainさんのブログ、「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」でもすでに紹介されたが、スゴ本オフ、2月4日は、【戦争】をテーマに各自が持ち寄った本の紹介をする。
場所は前回同様、恵比寿のキッチンスタジオ。食材を持ち込んで、食べながら、喉を潤しながら、本について語る。この居心地のよさは、なんと表現したらいいのか。本が大好きな人ばかり集っているので、初めての人でも、すぐにとけ込める。
今回、わたしが持ち寄ったのは、平田俊子さんの詩集、「宝島」と、暮しの手帖編の戦争中の暮しの記録」。平田さんの「カメラ」という詩を朗読した。戦争がテーマだと聞いた時、真っ先に浮かんだのが、平田さんの詩。4年ほど前に、銀座資生堂のセミナで、ご本人の対談の時、紹介された。
「わたしのかわいい寝顔をあなたは撮る」 で始まる詩は、恋人たちのラブソング、かと思うと、戦争の詩なのだ。その落差が怖いほどすばらしい。キッチンスタジオにはプロジェクタがないので、印刷物を配布して、詩を読み上げた。
暮しの手帖、特集号は、たまたま、京都恵文社の古本市で見つけたもの。家にも保存していたはずなのに見つからなかった。戦争中の人びとの暮しがきめ細かく網羅されている。子供たちに伝えようと思う。
今回のスゴ本オフでも、新しい本との出会いがある。知らない大陸の端っこに捕まっているあの感覚だ。個人的に、読みたいと思ったのは、「ヒットラーのむすめ」。あのヒットラーに娘がいたらという設定で、小学生高学年に理解できる世界史だという。オーストラリアの作家というのも気に入った。
他にも読みたい本はたくさんあって、「銀河英雄伝説」や「聖闘士星矢」のシリーズものを,朝までかかって読んでみたい。今回、唯一重なった「スカイクロラ」 だが、人気が高くてすぐに消えてしまった。
戦争というものが時代が経るにつれ、当事者同士から、代理戦争のように変わってきている怖さについて、語る方がいて、ハッとなった。大人たちが仕掛けた戦争で、子供たちが駆り出されるという例が世界中にある。今回紹介された本のなかにも、あった。
娯楽としての読書の楽しみというより、今回のスゴ本オフは、生き方について、真面目に、そして苦痛もありで考える時間をもつ、というコミットメントのようなものだと思う。
次回は、女と男、こちらもわくわくさせされる題材である。
投稿者 : 藤原 真由美 | 投稿日時 : 2012.02.05 23:39





