自分が進みたい方向を見ろ
2008.07.15
普遍的な真理はどこにでも存在する。
昔、スノーボードを始めた頃(すごい季節外れだけど)、どうしてもターンができなくて苦労したことがある。強引にボードを回そうとしてはコケる。ひたすらその繰り返し。正直、その頃はスノーボードがちっとも楽しくなかった。
ところが、あるとき 、ある簡単なアドバイスひとつで、クルッとターンできるようになった。まさにブレークスルーだ。そのアドバイスとは
「進みたい方向を見ろ」
というものだった。
強引にボードや体を回そうとするのではなく、自分が進みたい方向、ターンしたい方向へ視線を向ける。それだけで、それまであれほど苦労していたターンを簡単にこなすことができるようになったのだ。
そのときから、スノーボードが楽しくてしょうがなくなった。
「進みたい方向を見る」
たったこれだけのこと。この普遍的な真理は、スノーボードだけではく、わたしたちのビジネスにも当てはまる。
「問題解決」。いまやビジネスマンにとっては、必修科目ともいえる基礎能力だ。日々の仕事が、問題発見と問題解決に溢れている以上、その力を要請されるのは仕方がない。
しかし、注意したいのは、問題を解決しようとするあまり、想いが強くなりすぎるあまり「問題ばかり見てしまう」ことがあるということ。
問題を解決するのだから、問題を見るのは当たり前だ、と感じるかもしれない。しかし、それはよくない。
問題ではなくゴールを見るべきだ。
つまり、「進みたい方向を見る」のだ。問題ばかり見ていると、ゴールに向かってターンすることができなくなってしまう。視線の向かう先に意識も体も向かうからだ。
ゴールを見ることで、進むべき道が明確になる。進むべき道がわかれば「解決すべき問題」が初めて見えてくる。問題を見るのはそれからでいい。
多くの問題に囲まれてしまうと、問題の大きさに圧倒されて、ゴールではなく、目の前に立ちはだかる問題ばかり見てしまいがちだ。
しかし、真に解決すべき問題を知りたければ、問題ではなくゴールを見据えることだ。
壁にぶちあたっている人は、問題に目を奪われている人が多いように感じる。
それじゃあ楽しくない。当たり前だ。
常にゴールを、自分が目指すカタチを見据えることで、断然楽しくなるはずだ。
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投稿者 : 濱川 智 | 投稿日時 : 2008.07.15 11:00
問題を感動に変えてしまえ
2008.07.11
誰だって「問題がある」ことは嫌だと思う。たぶん、問題があるほうがいい、という人より、問題なんて無いほうがいいに決まっている、という人のほうが多いはず。
きっとわたし自身、面倒な問題があればとっさに避けて通りたくなるはずだし。
でも、残念ながら、問題から逃げ切ることはできない。
奴らは、どこにいても追いかけてくる。逃げても隠れてもいつの間にか先回りして、ワナをかけていくのだ。
だったら、問題から逃げないほうがいい。逃げても無駄なのだから。だからといって、問題を好きになれ、と言うつもりはない。
問題を感動に変えてしまえ。
言いたいことはこれ。
かなり前にたぶんメルマガで目にした言葉だ。そのときはあまり意識することなく、ふ~ん。程度で流していた。しかし、実は、かなり使える考え方だった。
問題に出会ってしまったら、とっさに出てくる「どうやって逃げようか」という思いをなんとか封じ込めて
「この問題をどうやって感動・共感・感謝に変えてやろうか」
と考える。これだけでいい。
先日、パソナテックさんが主催するマーケティング研修が開始された。
全6回にわたって開催される、ワークショップ重視の研修だ。
ワークショップといえば、なんといってもチームワークが成否の鍵を握る。参加者同士が心を開いて打ち解けるまでに時間がかかると、ワークが遅れたり、よいアウトプットが出てこないことがある。つまりワークが失敗する。
それはなんとしても避けなければならない。
となると、できるだけ早く参加者の緊張を溶かし、心を開いてもらうこと、それがワークショップを順調に進めるための条件になる。
ただし、そのときよく問題になるのが自己紹介だ。
自己紹介とえば、周りは当然、初対面の人たちばかり。緊張するなといってもそれは無理だ。人前で話すことが苦手な人ならなおさらだ。人前で話すことが得意・好きという人でもないかぎり、自己紹介というものは緊張の舞台なのだ。だから、参加者によっては盛り上がるときもあるし、まった盛り上がらないときもあるという厄介な奴なのだ。
しかし、自己紹介が盛り上がらないという状況はとても危険。
緊張して自分を紹介した。誰も興味を示してくれない。さらに心理的なガードが固くなる。心を開くことができない。ワークがはかどらない。という悪いシナリオになってしまう。
自己紹介って、実はワークショップにおいて大問題なのだ。だとしたら、参加者次第なんてのんきなことは言ってられない。かならず盛り上げて、参加者の心を開くように工夫しないとダメだ。
もちろん、この問題からは逃げることなどできない。最後まで名前さえ知らない人とワークショップなんて、上手くいくはずがないから。
じゃあ、どうするか。
自己紹介を共感と感動の場に変えてしまえばいい。
別に、特別なことをする必要はない。先日の場合、自己紹介者と自分の間に必ず共通点を見つけること。というルールをつくった。
自己紹介している人にどんどん質問して自分との共通点を探してもらう。
たったそれだけで「隣の席の田中さん」「デザイナーの田中さん」という存在から「わたしと同じクルマに乗っている田中さん」「わたしと同じく愛犬の散歩が日課の田中さん」「わたしと同じで50歳でセミリタイアして田舎暮らしを狙っている田中さん」というように変わる。どっちが親近感を持つか?心を開くか?説明するまでもないだろう。
質問するほうも、この人、どんな人なんだろう?という好奇心を持つ 。好奇心は行動の源泉だ。ひとりひとりが好奇心を持つことで、教室の空気がアクティブになる。これもワークショップには重要だ。
こうして、自分とチームメンバー全員の間に、なんらかのつながりを持つことができた。つながりがあるほうが人は心を開く。
つまり、たったこれだけの工夫で、ワークショップが失敗する危険をかなり回避できるのだ。
問題を、共感・感動・感謝に変えてしまう。
何か問題に直面しとき、
「どうやって感動に変えてやろうか?」と思えるようになれば、問題なんて怖くなくなるはずだ。きっとそのほうが、人生楽しいに決まっている。
まだ人生を楽しめそうにない自分にいい聞かせる意味も込めてエントリー。
投稿者 : 濱川 智 | 投稿日時 : 2008.07.11 12:02
ビジネスの質を高める3つの力
2008.07.03
現代のビジネスマンに必要な、ビジネスの基礎体力とは、という書籍やWebコンテンツの人気は相変わらず衰えることがないようだ。
近頃では、仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書 や 5-1) なんて本も出ている。まさに基礎『体力』だ。
たしかに、筋トレというか、体を鍛えることはビジネスに好結果をもたらすだろう。わたし自身、2年ほど前からスポーツジムでのトレーニングを欠かさないようにしてから仕事に好い影響がある。だからおススメできる。
しかし、なぜ体を鍛えるとビジネスに好影響が出るのだろうか。
よく耳にする、○○Kgまで体重を落とす、といった成果を出すまでのプロセスが、ビジネスに通じるものがある……云々、という話よりも、もっと直接的に
疲れない⇒だから、仕事への集中力が持続できる
姿勢がよくなる⇒だから、疲れない
病気や怪我に強くなる⇒コンスタントに仕事ができる
といったことが大きいのだ。
だから、ビジネスマンにとってスポーツや筋トレで体をケアすることはとても重要なことなのだと言える。
ただ、それだけで十分かというと、そうでもないだろう。
アスリートを目指すのでないならば、他にも鍛えるべき「ビジネスの基礎体力」というものがある。
現代のビジネスマンに必要なビジネス基礎体力とは?
それについては、星の数ほどの書籍やWebコンテンツが溢れている。だけどあえて、ここでも提示してみたい。
現代のビジネスマンに必要なビジネス基礎体力は3つ。
算数と国語と心理学だ。
算数が重要なことは、昨今の「数字」や「会計」に関する書籍が、軒並みベストセラーになっていることからもよくわかる。
とにかく、何か行動をした結果や、現在の状況を数字に置き換える力がなければ、成果を出すことは難しい。事実を数字で示すことは、正確で客観的な情報を共有できるメリットがある。その効果は大きい。
そして、その力をつけるためには、数字から意味を読み解く力も必要だ。つまり算数とは数字から意味をインプットする力、そしてものごとを数字に変換してアウトプットする力のことだ。この力に難しい数式や方程式などいらない。数字になじむこと、つまり算数だ。
国語は、言葉を使いこなす能力だ。物語や文脈をつくる力といってもいい。数字は確かに大きな力を持つが、万能ではない。数字には限界があるのだ。
目に見えないもの、事実として確認できないこと。は国語力をつかうといい。
わかりやすいところだと会話だ。例えば、目の前の相手のニーズを聞き出したいとき、もっとも効果的な方法は言葉で会話することだ。数字のデータをいくつ収集するよりも、相手との会話を通じて言葉にしてしまうほうが圧倒的に強い。
膨大な顧客データを分析した数字を駆使したマーケティングよりも、A4の紙2枚程度のペルソナのほうが大きな成果をもたらすことが少なくないことも、国語の力を上手く使っているからだ。国語力でつくる物語やストーリーは数字よりも、はるかに「想像力」を引き出す力を秘めている。これは算数とは異なるメリットだ。
算数と国語を使いこなすことができれば、相当なビジネス基礎体力になるはずだ。
しかし、この二つを使いこなすために条件になるのが
心理学だ。
ここで述べる心理学とは、学問としての心理学ではなく、「人の心や理を学ぶ」ことだ。臨床心理学などの心理学とは異なる意味で使うのでご注意ください。
心理学はビジネスマンの基礎体力における最重要項目だと思う。
人間の心や理を理解せずして、成功・成長は望めない。なぜなら、人間は感情と理で動く生き物だからだ。
わたしは仕事柄、Webサイトのユーザテストや、マーケティングのためのインタビューなどをよく実施する。そこで目の当たりにすることは、サービスを提供する企業の思惑と、サービスを利用する生活者の思惑はかなり違うということだ。
企業がユーザビリティに配慮してリニューアルしたWebサイトを、生活者が「こんな使いにくいサイト、もうゴメンだわ」なんてことはざらで、企業の「きっとこういった商品がほしいはずだ」という狙いと、生活者の「もっとこんな商品があればいいのに」というインサイトがズレていることが本当によくあるのだ。
つまり、心理学力が弱いからお互いの思惑がズレてしまっているのだ。
自分がやりたいことを必死になって考えている人はごまんといるだろうが、相手は自分に何をしてほしいと思っているか、を必死に考えている人がどれほどいるだろうか?
ビジネスで成果を出している人は、明らかに後者だ。
どんなに算数や国語が得意でも、心理学にうといと、お互いの思惑がズレてしまう。結果、お互いが不幸になる。心理学はそれほど大切なのだ。
式に表すとこんな感じになるだろう。
ビジネス基礎体力=(算数+国語)*心理学
心理学は、オフィスのデスクにしがみついていて決して身につかない。
日常の生活や会話、そして街の雑踏の中で学ぶものだ。日中はパソコンの前にかじりついて、終電で帰宅。会社の人以外とは会話もしないというライフスタイルでは身につかない力なのだ。
心理を学ぶにはパソコンは不要だ。外に出たほうがはるかにいい。ネットの掲示板を使うよりも、人間と直に会話をしたほうがいい。
人とのコミュニケーションの量と質を高めることが心理学力を高めるからだ。
【研修告知】
投稿者 : 濱川 智 | 投稿日時 : 2008.07.03 08:57





