カスタムメイドなクリエイターの時代
2008.12.16
なんとしても、年内に片付けなければならない仕事に
きずなクラフト株式会社のWebサイトを立ち上げる。というやっかいな代物がありました。そう、自社サイトの立ち上げっす。
本職がネットマーケティングのコンサルだというのに……。未だにWebサイトが無かったなんて、反省しないといけませんな。
「早くサイトをつくれ」って、お客さまから怒られ続けて(ご迷惑おかけしました)、ようやく重い腰を上げることにしました。
まあ、制作のプロに頼む、というオーソドックスな方法もあったのですが、紆余曲折の末、なんとまあ、自分で制作することになってしまったわけで……。
まあ、でも、なんですな。自分のサイトを自分でつくるっていうのも、学生のようなワクワク感があってよろしいものですな。
しかし、HTMLを書くなんて、何年ぶりだろう。
人間とはこれほどまでに忘却する生き物だとは……。
CSSまるで書けなくなっているし、HTMLすらおぼつかない。かつて、Web制作のスキルを習得するために通った某池袋のスクール生時代を思い出し、必死に格闘する……が、ダメだこりゃ。忘れたものはいくらあがいても思い出せない。
かといって、あきらめるわけにはいかない。残念ながら、ここはスクールではないのだ。しかし、今のボクの知識レベルじゃ限界がある……。どうしよう。
こんな危機的状況を救ってくれたのが、CMSでした。
いやはや、今どきのCMSはすごいことになっていますねぇ。
今回はJoomla1.5というCMSを採用したのですが、もう、すごい高性能。使い切れないほど、多彩が機能がついている。しかも無料!CMSの知識がMovable typeあたりで停滞していたボクには、あまりにも出来杉くんでビックリ。
多少クセがあるものの、無事セットアップして、テンプレートをライブラリからダウンロードして……。ついでに、adobeのFireworksを購入して。
※そういえば、ボクがかつて仕事で使っていたときはマクロメだったのに……。いつの間に、adobeになっていたんだねぇ(でも、UIは昔のままでした)。
まだ、アクセシビリティチェックなどは終わっていないのですが、なんとか、コピーやテキストを流し込んで、 ひとまず出来上がり。
デザイン云々よりも、企業情報が載っていればまずは十分ということで、公開しました。↓こんな感じ。
しかし、面白かったなぁ。画像をつくったり、ロゴ創ったりするのが。
なんて、感想だけで終わってもしょうがないので、今回、自社サイトをつくっていて気づいたことを少々。
■より低コストでハイパフォーマンスの流れが加速
今回、複数のオープンソースのCMSを比較検討しましたが、どれも、高機能でビックリしました。もちろん無料。今回採用したJoomla!も、これひとつでコミュニティからポータルまで構築可能です。広告の管理機能から、アンケート、掲示板、ログイン機能まで全部無料&デフォルトで実装されています。
とはいえ、どのCMSも一長一短。要は、目的に応じて使い分ければいいのです。
ですから、これからWebクリエイターは、顧客の目的に応じて、数多くあるCMSから最適なもの(無料のヤツ)を選択して、短期間・低価格で納品することを求められるはずです。
というか、それを適切にできるクリエイターは強い。
だって、変な有料CMSより、よっぽど機能・デザイン・運用面でアドバンテージがある無料CMSがごろごろしているわけですよ。それらの中から、ニーズに合致したものを選び、サクっと実装して納品する。
短納期・低価格が顧客のベネフィット。手間暇かけず・回転率上げることで制作側は利益を確保する。というwin-winの関係をつくればいい。
しかし、そうした柔軟性があり、多様性のあるクリエイターや制作会社は残念ながらまだまだ少ない。すくなくとも、今回、探すことはできなかった。
■ソムリエを目指せ
Xoopsなら得意です。とか、MTなら大丈夫です。とかWordPressなら……とか、偏りがあるんですよね、けっこう。
そうじゃなく、お客さまのニーズに合ったCMSをあつらえますよ。というカスタムメイドなクリエイターが重宝される時代だと思う。
そもそも、CMSが高機能化しているぶん、そうした「目利き」が重要になってくるはずだ。技術はシステム(CMS)が高機能化があるていどカバーしてくれる。
技術的にはとっくに終わっているボクが、ひとりでWebサイトを立ち上げることができた、ということがそれを証明している。
なんというか、イメージ的には「ソムリエ」みたいな感じかな。
お客さまの目的(気分)に応じて、一番マッチした仕組み(ワイン)を持ってきてくれる。別に、お客さまに知識などいらない。
ただ、そのときの目的(気分)だけを告げれば、カスタムメイドで最適なシステム(ワイン)を提供してくれる。そんなクリエイターとなら、ぜひ一緒に仕事をしたいし、お客さまにもオススメできる。
自社・自分の得意領域を押しつける。顧客を自分の得意領域に引き込む。そんな時代は終わったんだ。
for youの精神に立脚しないクリエイターは、冬の時代を迎えるかもしれない。
クリエイターのはしくれとして、そんなことを痛感した、自社サイト構築奮闘記でした。
投稿者 : 濱川 智 | 投稿日時 : 2008.12.16 14:39
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