本の価値
2010.07.13
先週末、東京国際ブックフェアが開催されたようで、中でも電子書籍のブースはTVニュースで取り上げられるほどの活況だったようです。
また、先々週は第45回明治古典会「七夕古書大入札会」も開催されたようです。
Business Media 誠:郷好文の“うふふ”マーケティング:神保町「古書大入札会」で電子書籍の未来を考えた
でも取り上げられていますが、古書市場でも電子書籍は関心事に成っているようです。
電子書籍時代の紙事業者のミッションとは、デジタルを使ってリアル書籍に触れさせる機会を多く作ること。書の目利きを真ん中に置いて、偉大な作家を現代っ ぽいデジタルで結ぶ。作品に敬意を払い、真の価値を広める“ソーシャル・マーケット作り”。リアルのビジネスとITをiPadという生活者コンピュータで 結ぶ。とあるように、媒体が紙かデジタルか?というような、各論を議論するのではなく、このように総論として、媒体ではなくコンテンツを重視して欲しいものです。
実際、青空文庫のように、著作権が切れてデジタル化されても色褪せない作品は多いわけで、裏をかえせば、紙媒体のまま稀少価値だけが増して行きながら(保存状態により)劣化していくだけで埋もれていく作品を救出するのもデジタルの役割(というか責任)だと思うんですよね。
また、電子書籍について否定的な方もいらっしゃるのですが、H/Wの話とコンテンツ(著作権)、配信プラットフォーム・ビジネスモデルの話とフォーマット(PDF,epub、etc)が咬み合っていないように思いますし、議論をしている人のほとんどがユーザ・著者を置き去りにしている気がしてなりません。
別エントリで書こうと思いますが、単純にPDFを読むだけだと、iPad/iPhoneでもPCで読むのと変わらないストレスを感じますが、ePubのばあい、縦書き横書きの切り替えや文字サイズの変更などを自分好みに変更できますので読みやすいです。(といっても私の表現能力ではお伝えできないですが)
数冊、300ページ程度の電子書籍を読んでみて、その良さが実感できたのと併せて、本の本質的な価値とは文章そのものなんじゃないかなと何となく感じています。
投稿者 : 松尾 康博 | 投稿日時 : 2010.07.13 07:36





