任天堂の宮本茂氏による基調講演-その2:もっと予算や時間がほしいと言うと、『それは残念だね』と返される。
2007.03.10
アメリカで開かれたGDCでの任天堂宮本茂氏の基調講演から。
前の記事:任天堂の宮本茂氏による基調講演-その1:妻の興味をゲーム層拡大のパラメーターに。
宮本氏の基調講演の動画
優先順位をつけることの大切さ
宮本さんの講演の中で、特に印象に残ったのが以下の話です。開発者はいつも不満をいだく。
限られたリソースの中で、何をするのかを明確にし、優先順位をはっきりさせる。37 signalsのGetting Realの中でも同じことが繰り返し語られています。
まだ足りないという不満。人がたりない、予算がたりない、時間が足りない。
プレイヤーを喜ばせようと思うほど、もっと豪華にもっといろいろなモードをつけたいと思う。
『岩田さんに、時間が足りない、お金が足りないと言うと、「それは残念だね」と言われる。もうちょっと頭を使いなさいという意味かもしれない。』
Wii Sportsの野球では、野球場は一つしかなく、球団や選手名もなく、野手も操作できず、3イニングしかない。
Wii Sportsの野球では、投げて打つということに全エネルギーを集中した。
この決断をすることによって、プロジェクトが時間内に終わり、誰でも遊べるベースボールゲームになった。
テレビゲームに限らず、あらゆるプロジェクトにおいて共通して言えることではないかと思います。
投稿者 : 美谷 広海 | 投稿日時 : 2007.03.10 19:09
任天堂の宮本茂氏による基調講演-その1:妻の興味をゲーム層拡大のパラメーターに。
2007.03.10
アメリカで開かれているGDCでの任天堂宮本茂氏の基調講演が記事となっています。
任天堂の宮本茂氏による基調講演“A Creative Vision”
また、実際の講演の様子の動画をこちらから確認することができます。
Shigeru Miyamoto "A Creative Vision" Keynote at GDC 2007
時間が全体で1時間12分ありますが、会場の熱気や、Wiiの写真チャンネルを使ってプレゼンをする様子を見ることができますので、最初だけ少しだけチェックしてみてもいいのではないかと思います。
宮本さんが英語を話すのを初めてこの映像でおききすることができました。また、宮本さんの庭の様子なども紹介されていたりと、なかなか楽しいです。
基調講演の中で、宮本さんがあげられたいた任天堂が大事にしてきた3つのビジョンが、
・ユーザー層の拡大
・エンターテイメントに徹っする
・リスクを覚悟して人と違うことにチャレンジする
この中で面白かったのが、プレゼンテーションの中で、ユーザー層の拡大の尺度として、宮本さんの奥さんの反応をパラメーターにし、妻のゲームへの関心度をWife-o-Meterと呼び、これがどう変化していったのかを会場で示していました。
ウェブサービスや、ブログパーツでもこういったメーターがあると楽しいですね。どんなものをパラメータにしたら面白いかを考えてみることで、新しいサービスのアイディアが生まれそうです。
その2に続きます。
任天堂の宮本茂氏による基調講演-その2:もっと予算や時間がほしいと言うと、『それは残念だね』と返される。
投稿者 : 美谷 広海 | 投稿日時 : 2007.03.10 14:06





