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転職に失敗する人にありがちな考え方

2008.12.09

今回は転職活動の落とし穴について語ります。


転職活動をする時に、大事なのは「やりたい仕事が出来る職場に行く」ことだとよく言われます。

新卒で右も左も判らぬまま社会に飛び込んでから数年、徐々に世間の仕組みというものが判り、自分のやりたい仕事がおもむろに見えてくる……。入社後3年~5年で転職活動を始める社員が多い昨今ですが、その背景にはこのような事情があるものと思われます。


ですが、「○○がやりたい」という意思だけで転職を行おうとすると、転職後に思わぬしっぺ返しを食らうことがあります。下手をしたら、転職したはいいが半年ぐらいで早期退職という羽目になりかねません。


「○○がやりたい」というのは、とても崇高な感情です。とても前向きな意思表明です。世間も「やりたいことをやっている人は輝いている」的な風潮でその感情を賛美してくれます。

ですが、その気持ちに溺れるのは危険です。上ばかりを見て下を見ていないと、思わぬ要因に足許をすくわれることになります。


「思わぬ要因」とはなにか。それは「○○をやりたくない」という負の感情です。自分の弱い部分でもあり、出来れば考えたくない、見たくない心の闇です。ですが、この闇と腹を括って対面しなければ、よい転職は出来ません。


・長時間労働、サービス残業はやりたくない。
・安い給料で働きたくない。
・社会的な貢献度の低い職場で働きたくない。
・倫理観、モラルの欠如した会社に行きたくない。
・その他その他


「やりたいこと」を仕事にしても、それを上回る「やりたくないこと」がのしかかってきた場合、その転職は高い確率で失敗します。なので転職の際には「やりたいこと」ばかりに目を向けるのではなく、徹底的に「何をやりたくないか」を考え、会社選びを行わなければなりません。


厄介なのは、「やりたいこと」というのは案外簡単にマッチングするということです。自分がやりたい仕事を提供してくれる会社は、よほど特殊な業態でなければ世の中にたくさんあります。それに飛びついて無事内定を勝ち取れば、転職が成功したような気になります。が、それは大間違いです。簡単にマッチングする「やりたいこと」だけではなく、むしろマッチングが難しい「やりたくないこと」をやらせない会社を選ぶことで、効果的な転職が出来るのだと思います。


また、これは早期退職リスクを予防するという点から、人事担当者の方にも考えていただきたい問題です。

就職活動、転職活動の場ではとにかく「ネガティヴなことは言ってはいけない」的な雰囲気があります。志望者は高らかにやる気を宣言し、採用担当者はそれだけを判断材料として採用の可否を決定します。「残業はなるべくやりたくない」などと言ってくる人は当然やる気なしの烙印を押され即落とされます。

ですが、それで本当に効果的な採用が出来るのか、今一度考えるべきだと思います。「やりたくない」ことを隠して入ってきた人材が、大量に降りかかる「やりたくない」に遭遇し、早期退職などとなったら双方にとって悲劇です。むしろオープンに「やりたいこと」と同様に「やりたくないこと」を把握しあうことで、WIN-WINの転職が出来るのではないでしょうか。

投稿者 : 筑城 裕介 | 投稿日時 : 2008.12.09 01:09

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フリーランスエンジニアの実態

2008.12.06

今年一年は私生活で実に色々な変化があり、このブログを更新する時間がほとんど取れなかったのですが、徐々に落ち着いてきたのでそろそろ更新を再開しようと思います(パソナテックの皆様、更新間隔が空いてしまって本当にすみません)。


このブログを書き始めた当初、私は中小独立系ITに勤務していました。
その後色々とあり、現在はフリーランスのシステムエンジニアをやっています。この期間は人生勉強の連続で色々と書くネタはあるのですが、まずは「フリーランスのエンジニア」について書いてみたいと思います。


若い技術者の方の中には、フリーのシステムエンジニアという職業に興味のある方も多いと思います。将来的に目指している人も多いでしょう。かくいう私も、かなり早い段階からフリーランスになることを考えて仕事をしていました。ですが、その実態についてはあまりよく知られていない面もあります。以下、ざっくばらんにフリーランスの実態を書いてみたいと思います。


(1)給料は?
給料ではなく、報酬になります。物凄いスキルを持ったエンジニアではない、普通のシステムエンジニアならば大体60万~100万/月ぐらいでしょうか。間に営業会社さんが入ると、営業費がここから引かれることになります。


(2)労働時間は?
持ち帰りの案件の場合は、完全に自由です。常駐案件の場合は、140時間~180時間などで時間が区切られていて、それをオーバーした場合は時間清算、という形が多いと思います。


(3)仕事内容は?
正社員としてシステムを開発していた頃と、あまり変わりません。税金や年金の手続きなどは自分でしなければなりませんが。
そもそも、システム開発のように属人的なスキルが要求される仕事は、会社に所属していても個人事業主みたいなもので、社員の頃から「自分は所属している会社に対してビジネスをしているのだ」というような高い意識で働いている人は、フリーに転身してもほとんど変わらない意識で働けると思います。


(4)仕事はどうやって確保するの?
基本的には二種類あり、自分で営業する/営業会社さんに仕事を取ってきてもらう、というパターンがあります。自分で営業する場合は、以前所属していた会社から案件を譲渡してもらう、というケースも多いようです。
今はフリーランス向けの営業会社さんも多いので、登録すればスキルに見合った案件を紹介してもらえます。仕事を請けながら自分で営業をして人脈を広げていく、というのが基本でしょうか。


(5)家で仕事が出来る?
持ち帰りの案件を請けることが出来れば、在宅勤務も出来ます。
ただし大きい会社さんは基本的にフリーと直契約はしてくれません。営業会社さん経由の在宅案件も、常駐案件に比べ、数はかなり少ないです。比較的融通の利く中小企業の社長さんたちとお知り合いになるのがよいと思います。


(6)35歳すぎたら仕事がなくなるんじゃない?
漫然と日々の仕事をこなしていくだけだと、いつかは先細りになるときが来るでしょう。この辺が正社員と違って難しいところです。常に自分の技術を磨いて、自分というブランドを評価してくれる人とたくさん知り合っておかなければなりません。
逆に、こういうことが当たり前のように出来れば、何歳になっても仕事に困るということはないと思います。


(7)フリーは物凄い技術がないとなれない?
余りに低スキル(開発暦1年とか)ですと難しいと思いますが、普通のスキルがあれば物凄い技術がなくともやってはいけます。
普通のスキルというのは、

・お客様の要望をヒアリングできる。
・ヒアリングした内容を、システムに落とし込んで提案できる。
・提案した内容を、適当な期間で実装できる。
・テストを行い品質を担保できる。

という、ごく当たり前のことです。特に上の二つが出来ると強いです。


(8)フリーになると休日はやはり勉強漬け?
フリーランスは正社員と違い、常に自分のブランドを磨いていかなければ仕事がなくなってしまいます。そのために古い技術、新しい技術の勉強は必須です。この部分が苦になるようですと、ちょっと難しいと思います。
私は技術書を読むのが大好きなので、この点については恵まれているなと感じています。


(9)どういう人がフリーに向いている?
よく「組織に縛られたくない人が向いている」とか言われますが、一番大事なのは「どんな状況になっても生きていくんだ」という、前向きな意思だと思います。
フリーランスというのは、いつ切られてもおかしくない不安定な立場です。結果を出し続けていても、今回のような不況が来れば真っ先に切られます。そういう状況下で、自分を卑下したり、将来を悲観したりするのではなく、新しい仕事を取りにいく、自分で新しい仕事を作ってしまう、そういう発想が当たり前のように根付いている……こういう資質を持つ人は、フリーに向いていると思います。

以上ざっくばらんに書いてしまいました。何かご質問などがある方はコメントいただけると嬉しいです。
今後は週に2度程度更新していきたいと思います。よろしくお願いします。

投稿者 : 筑城 裕介 | 投稿日時 : 2008.12.06 02:27

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灯火の重なるところ
筑城 裕介

2003年より某独立系SIにて、システム開発(主にWeb系)に従事。

仕事/多くの趣味の中から見つけた事柄と、技術書の紹介を書いていこうと思います。

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