人の縁
2006.04.26
仕事には大きく分けて2つの側面があります。1つは自分で何とかしないといけないSide A。そしてもう1つは人間関係の中でうまくやっていくSide B。
どちらか一方に偏ってもうまくいきません。これは野球で言えばバッティングと守備と言えるでしょう。もちろん、もっぱら代打で打席に立つバッティング屋さんや、抑え投手のように「専門職」に身を置いてその力を存分に発揮する人も少なくありません。
でも、そういう「専門職」な人が活躍できるのは、打撃も守りも総合的にこなせるチームに身を置いているからこそです。ナインが全員抑え投手という守り一徹なチームでは押さえることはできても得点することは難しいでしょう。
そう考えると、どんなに高い専門性を持っていても、それだけでは心許ないことになります。つまり、チームでうまくやっていくためのコミュニケーション能力のようなものが仕事をする上での与件となってくるわけです。
まぁ、ここまではよく言われていることなので、じゃぁ具体的にどうすればいいかということになりますと、人付き合いを円満にしていく秘訣を、ということになるわけですが、そうなると「人脈作りテクニック」のような一般論になってしまって結局「だから、どうすればいいのさ!」という堂々巡りに陥りがちです。
私自身のこれまでを振り返ってみますと、今まで実にたくさんの種類の仕事をさせていただいてきましたが、どんな仕事も例外なく人の「縁」から生まれたものです。
「縁」というのは不思議なもので、待っていても訪れず、かと言って追いかければ逃げていくものです。改めて振り返ってみると、必要な時に必要な人が現れてくれて、その時に自分がいちばん必要としていることを提供してくれていることに気づきます。
しかも、「こういう人がいてくれたらなー」と思っているときは現れず、「仕方がないから自分で何とかしよう」と覚悟を決めて取り組んでいると、どこからともなくやってきてくれるものなのです。
ポイントは「覚悟」です。覚悟が決まらないうちは「この人はいったい何をやりたいんだろう?」としか思ってもらえませんが、ひとたび覚悟が決まれば、「そういうことをやりたいのなら、うってつけの人がいますよ」などと言って紹介してくれる人が現れるのです。
最初から人を頼りにするのではなく、まず自分でやってみる、という気概がオーラとなって人を寄せ付けるのかも知れません。つまり、Side Aの強い覚悟が裏面のSide Bにまで浸透して、人を動かすことになるわけです。
皆さんは今の仕事にはどんな覚悟で臨んでいますか?
投稿者 : 大橋 悦夫 | 投稿日時 : 2006.04.26 23:54
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