「終わらせなくてもよい」という“ポジティブ・リバウンド”
2007.05.30
仕事にはたいてい締め切りがつきものです。
締め切りがあるからこそ、それが迫ってくることで、
「終わらせなければ!」
というプレッシャーが生まれ、何とか仕事をやり仰せることができるわけです。
でも、そのプレッシャーがあまりにも強すぎれば、
「やるのはわかっているけど…」
「とりあえずコーヒーを一杯飲んでから…」
「いま課長に頼まれた仕事が急ぎだから、その後で…」
「先にメールのレスをしておこう…」
などなど、なにかと言い訳をつけて取りかかるのを避けようとします。
前回の「取りかかりにくい仕事対策」はまさにこの問題がターゲットでした。その内容は、
この対策は、そのまんまですが「終わらせなくてもよい」ことにしてしまうことです。こうすることで、安心してその仕事に取りかかることができます。終わらせなくてもいいのですから。具体的には、「今日は15分間、企画案について考えるだけにする」という時間で切ってしまうか、あるいは「今日は、3ページだけ作る」という分量で切ってしまいます。あらかじめ時間や分量を決めることで、「終わらせる」というプレッシャーを小さくすることができます。
ということで、「終わらせなくてもよいことにしてしまう」のがポイントでした。
今回は、さらに踏み込んで「終わらせなくてもよいことにする」ことによって得られる“ポジティブ・リバウンド”(制約の反対)について考えてみます。
結論から先に言ってしまえば、ポジティブ・リバウンドとは、「制約がないことによって得られるパワー」を有効に活用することです。
例えば、あるプレゼン資料を作る仕事を前にして、その締め切り(=プレゼンの日)はずいぶん先なのだが、今は15分だけその仕事をするための時間が確保できている、というシチュエーションは、ポジティブ・リバウンドの絶好のチャンスです。
その15分間はもっと優先度の高い仕事に使っても良いはずですが、あえて締め切りまで余裕のある仕事に取り組むようにします。そうなるとゲーム感覚で、15分でどこまでできるかやってみようという意識が生まれます。
普段であれば締め切りに追われながら何とか必死にやっている仕事が、締め切りをはるか遠くに眺めながらゲーム感覚で取り組める仕事に変わるわけです。必死になるからこそ良いアイデアが生まれるということもあるでしょう。でも、ゆったりとリラックスしながら取り組むことでも、思わぬアイデアに出会えるかもしれません。
さらに、同僚と一緒にアイデアブレストをすれば、より多くの「思わぬアイデア」が得られるはずです。ちょっとした空き時間を利用して、きちんと時間を決めて行うようにすることで、ブレストにつきあってくれた同僚にとっても休憩がてら気分転換になるでしょう。
この「思わぬアイデア」を誘い出すのが“ポジティブ・リバウンド”の効用だと考えています。
投稿者 : 大橋 悦夫 | 投稿日時 : 2007.05.30 10:47
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