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量稽古しかない

2010.01.18

先日、『あたりまえだけどなかなかできない 起業のルール』の著者、四ッ柳茂樹さんの出版記念セミナーに参加したのですが、その中で四ッ柳さんの言葉に次のようなものがありました。

起業相談の実績が1000人くらいになったあたりから、パターンが見えるようになった。

少し話せば「あ、この人は次にこういうことを言うんだろうな」とか「この人はこういうところで悩んでいるんだろうな」ということがわかるようになったというのです。

一人一人、抱えている悩みは似ていても、そこには共通点があり、それはある程度パターン化できる、というわけです。

 
また、別の日にランチをご一緒したプロのアナウンサーの方は、これまでに932組もの結婚式の司会を担当して来られたそうで、やはりここにもパターンがあるようです。カップルの数だけそれぞれに異なる要望はあるでしょう。でも、キャラクターというか夫婦の力関係のようなものは類型化できるのです。

 
翻って、自分の仕事にもこうしたパターン化の恩恵に浴していることは少なくないように思います。仕事がパターン化ができれば、スピードはアップし、ミスも減るでしょう。

そのための手段となるのがとにかく数をこなすこと。

もしここでパターン化するコツのようなものを誰かから教われば、より少ない手間と時間でパターン化を実現できるのかもしれません。でも、それでは本当の実力は身につかないでしょう。

例えば、カレーを作るときに、野菜を切ったり炒めたり、あるいは鍋に火をかけて野菜を煮込んだり、といったフルスペックの作業をスキップして、コンビニでレトルトカレーを買ってきてしまえば、レンジで温めるだけでカレーライスにありつくことはできます。

でも、レトルトカレーを使っているうちはイチからカレーを作る力は身につかないでしょう。つまり、パッケージ化されたパターンや必勝法ばかりを使っていると、自分でイチから勝ちパターンを作ろうとしたときに行き詰まるのです。

 
確かに、類型が適切にマッピングされたマトリクス図は美しいものです。でも、そのマトリクス図から学ぶべきは、マトリクス図という結果ではなく、それが描かれるまでのプロセスです。

プロセスを学ぶためのショートカットは残念ながらありません。だからこそ、限られた時間でいかに多くのプロセスに触れることができるかが重要になってきます。それは量稽古であり、長期的な成長の糧でもあるのです。


あたりまえだけどなかなかできない 起業のルール
四ッ柳 茂樹
明日香出版社 ( 2009-11-11 )
ISBN: 9784756913418
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

投稿者 : 大橋 悦夫 | 投稿日時 : 2010.01.18 23:59

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