今日中に予定しているすべての仕事をやり終えるには
2010.08.23
ある保育園で、所定の時刻よりも遅れて子どもを迎えにきた保護者に対して罰金を科すことにした。これが逆効果になった。お迎えに遅刻する保護者が増えたのである。「遅れても、罰金さえ払えばいい」という“取引”感覚が、「遅れると保育園に迷惑がかかる」という道徳的な義務感にとって代わったからだ。だから、何でもかんでも罰金制度をつくればよい、というものではない。
以前つとめていた会社で違和感を感じていた制度を思い出しました。それは、次のようなものです。
- 会議に遅刻してきたら一律罰金5000円
- 罰金は給与天引きとする
社内会議の集まりがあまりにも悪いということで導入された制度でしたが、当初から何かしっくり来ないものを感じていました。同僚との間でも「なんか幼稚だよね」とか「わかるけど、なんか違う」といった奥歯に物が挟まったような意見交換を繰り返していました。
それが、今回の記事を読んで「あの違和感は、これか!」と合点がいったのでした。
罰金を払いたくないから早めに会議室に集まる、というのは結果オーライではありますが、本質的な解決にはなっていません。引用した「道徳的な義務感」に該当する「会社の中での一体感」が欠落してしまうからです。
一緒に働くチームメンバー同士なのに、その結束のためにペナルティを課すのは、みすみすチーム力の芽を摘んでしまうようなものです。
個人においても、今日中にすべての仕事をやり終えたら、映画を観に行く! などと決めても、「映画をガマンしさえすれば、仕事から解放してもらえるんだよね?」という“抜け道”が生じてしまい、相対的に楽なチョイスである後者が選ばれやすくなってしまうのです。
今日中に予定しているすべての仕事をやり終えることで得られる報酬は、今日中に予定しているすべての仕事をやり終えることそのものであることが望ましい、ということです。
今日中に予定しているすべての仕事をやり終えることそれ自体が、その仕事の報酬になっていれば、仕事は楽しくなるでしょう。
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やはり「モチベーション」の問題は避けて通れない
やる気のモトはどこにある
「ハイコンセプト」を期待しない方がいい。
新しいマネジメントの道標
仕事をするということ投稿者 : 大橋 悦夫 | 投稿日時 : 2010.08.23 23:59
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