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あすなろBlogger

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読むのが先か、会うのが先か

2006.06.29

一昨夜は、あすなろBloggerとあすなろBLOG運営チームの懇親会だったのですが、今まではサイトに掲載されている顔のイラストとテキストからしか推し量れなかった人物像が、実際にお会いして、お酒を飲みながらお話をさせていただくことで、より深く知ることができました。

ふと思い出したのが、先日参加した「持続可能なブログ会議」というセミナーで橋本大也さんが使われていた「帯域」という言葉。

先の例で言えば、イラストとテキストだけで“伝送”できる情報量には限りがありますが、実際にお会いしてお互いに顔をつきあわせ、声を聴き、仕草を目にし、同じ話題で盛り上がったり、共感を覚えたり、といった“帯域”の広いコミュニケーションを通して初めて見えてくることがあるわけです。

とは言え、逆もまた真なりで、相手の書く文章の内容だけで人柄や性格などを想像する方が、よりその人の本質に迫れるということもあるでしょう。この場合、体格や表情や声色、あるいはファッションといった五感を通して入ってくる付加情報がむしろノイズとなって“本性”が霞んでしまうのです。

それでも、しばらく言葉を交わしていると「あぁ、やはり目の前にいるこの人は、確かにあのような文章を書きそうな感じがするな」という“しっくり感”が訪れます。

「文は人なり」という格言がありますが(出典はビュフォンの「文体論」の“The style is the man himself.”の直訳)、まさにその通りで、文章にはいくら繕っても書き手の人格が少なからず投影されてしまうものです。

ちなみに、ビュフォンはフランスの博物学者で、ダーウィンより先に進化の仮説を提唱した人物として知られていますが、実際にダーウィンに引き継がれたのはビュフォンに師事していたラマルクの研究であり、彼の「種は変化しているにちがいない」という考え方がダーウィンの『種の起源』に強い影響を与えたとされています。

 参考:松岡正剛の千夜千冊『動物哲学』ジャン・バチスト・ド・ラマルク
 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0548.html

上記の論考で目に留まったのが以下の一節。

 ラマルクのダイナミズムには、もうひとつの特徴があった。それが「グラデーション」というもので、生物進化における漸進性が強調される。
 ラマルキズムはその後の科学思想史では、しばしばとんでもない飛躍に富んだ突飛な思想とおもわれがちなのであるが、実のところはラマルクは「飛躍」よりも「漸進」を好んでいた。自然界や生物界における大小の時計の進みを勘定に入れていた。

これを読んで「持続可能なブログ会議」のゲストスピーカーとして登壇された樋口健夫氏(「アイデアマラソン」の創始者であり、今なお毎日70個のアイデアを紡ぎ出すことを自分に課し、そして実践し続けている方です)の言葉が蘇ります。

かいつまんで紹介すると、

 ●日々アイデアを積み上げていく際にごくわずかでも自分の考えを入れる
 ●ブロックの間に自分の考えという“セメント”を入れないときちんと積み上がらない
 ●毎日一定量記録し続けること
 ●毎日何かを書いていくことが大切
 ●ほんのちょっとした発想が決定的な差を付けるポイントになる
 ●それが人生を大きく変える
 ●しかし、船と同じで急には曲がれない
 ●人生はちょっとずつしか曲がれない

といった内容で、特に最後の「人生はちょっとずつしか曲がれない」という部分はまさに進化における漸進性であり、同じような構造があちこちに見受けられることに気づかされます(フラクタルというか)。


ブログも例外ではなく、日々書き続けているからこそ、内容はもちろん書き手も少しずつ“進化”していくのだと言えます。

そんな進化の一環として、「あすなろBLOG」でも7月から何名かの新たな「あすなろBlogger」を迎えるそうで、実は一昨夜の懇親会にも同席していました。彼らとは、イラストもテキストも見ないうちから実際に“広帯域”なコミュニケーションを交わしてしまったので、もはや“本性”が霞んでしまっているかも知れません。。

投稿者 : 大橋 悦夫 | 投稿日時 : 2006.06.29 01:14

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