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「やり方」を残しておく

2006.07.31

お世話になっているカイロプラクティックの先生とは治療中にいろいろな健康ネタで放談をするのですが、先日のお題はイスについて。

先日マルチバランスという背筋がピンと伸びるイスのことを書きましたが、そういえば誰もが一度は憧れるアーロンチェア(定価16万円!)なんてのもありますよね、などとウンチクを語っていたら、先生の一言。

イスなんて普通のでじゅうぶん。要は座り方ですよ。

あれこれ商品名や特徴を並べ立てたのに、この一言でばっさり一刀両断されてしまいました。

確かに、どんなに良いイスに座っていても姿勢がマズければ効果は期待できません。先生の考えは、良いイスというのは、ある意味、無理矢理に理想的な姿勢を作ろうとするものだから、自然ではない、やはり一番は自分の身体ひとつで正しい姿勢を作れるようになることが大切だ、ということのようです。

この話を聞いて、座り方だけでなく、仕事のやり方についてもきっと同じことが言えるのではないかと思いました。自分が何となくできてしまっているやり方であっても、人にうまく説明できないことがあります。

今できているのだからそれでいいじゃないか、という考え方もありますが、時が経って忘れたり、歳を重ねて身体が衰えたりしたときでも思い出すきっかけを得るために今できていることを“外部化”しておくことは意味があると考えられます。

特に身体が衰えなくても、毎日のように大量の情報にほんろうされている昨今では「忘れる」ことが非常に重要なスキル──スキルという形で明確に認識することはほとんどありませんが──だと思うのです。忘れなければ新たに記憶したり考えたりするスペースが足りなくなって支障がでるからです。

そういえば、この文章の冒頭で「アーロンチェア」というイスについて言及しましたが、実はこの固有名詞をど忘れしていました。でも、イスについていろいろ調べていた時に、その結果を別のブログで「こんなユニークなイスがある」ということで紹介したことがあり、それを思い出したために、そのエントリーを読み返すことで無事思い出すことができました。

まさか「アーロンチェア」を忘れるとはその時は想像もしていませんでした。後になって「アーロンチェア」について再びこのような形で言及することを想定することもできていませんでした。

それでもとりあえずブログに書いておいたおかげで事なきを得たわけです。何がどう転ぶか、先がまったく読めない毎日ですが、とりあえず「なるほど!」と思ったことは(ブログでなくても)書き留めておくことで後から役に立つ可能性が出てきます。

・・・というのが私自身が何となく実践している「やり方」の1つです。こうしてまた「やり方を残しておく」というやり方が記録として残っていくわけです。

投稿者 : 大橋 悦夫 | 投稿日時 : 2006.07.31 07:28

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