「徳力メソッド」を実践するための3つのポイント
2007.04.19
以前、読者のツッコミが得られやすいブログの書き方というエントリーで「徳力メソッドというブログの書き方」について触れましたが、このたび新たな「徳力メソッド」を発見したので、ご報告いたします。
発見場所は、徳力さんがITMedia Biz.IDで展開している「デジタルワークスタイルの視点」という連載。
現在のところ40本の記事が確認できますが、ざっとタイトルを眺めると3つの共通点が見えてきます。
●タイトルに「3つの○○」が含まれることが多い
●本文は、「3つの○○」を順番に展開していく
●何がなんでもポイントを3つに絞り込む
この3つのポイントをモレなく守って文章を書くことこそが、今回ご紹介する「徳力メソッド」の神髄です。以下、1つずつ順番に見ていきましょう。
●タイトルに「3つの○○」が含まれることが多い
現在掲載されている40本の記事のうち約30%弱を占める11本のタイトルには「3つの○○」が含まれています。
・情報収集で1日を終わらせないための3つのコツ
・初めて出会ったブログの信頼度を調べる3つのテクニック
・名刺交換を無駄にしないための3つのポイント
・「締め切りを守る人」と言われるようになる――ToDoリスト3つのワザ
・1月の決意を1年間忘れないための3つのステップ
・目の前にある仕事こそが重要――作業に集中する3つの「居留守術」
・プロジェクトが“簡単に頓挫する”3つの要素
・失敗しないプロジェクトマネジメント――Appleやはてな、Googleに学ぶ3つのヒント
・ちょっとだけ、失敗しないプロジェクトに近づくための3つのヒント
・プロジェクト管理ソフトの「3つの落とし穴」
・インスタントメッセンジャーがコミュニケーションに“効く”3つの理由
「○○するための10の方法」あるいは「仕事中に○○したくなる7つの理由」など、箇条書きを予想させるタイトルは、思わず中を読んでみたくなるものです。
さらに、最初に数字を出すことによって、読み手に「あぁ、10個の方法が紹介されているだな」とか「7つの理由がわかるんだな」といった心の準備を促すことにもなります。
●本文は、「3つの○○」を順番に展開していく
タイトルでの“予告”を受けて、本文では「3つの○○」を順番に展開していくスタイルが踏襲されています。このスタイルを採用することにより、読み手にとっては非常に明快かつ素直な文章になり、ある種の安心感を与えることができるでしょう。
また、書き手としても書きやすいスタイルである、すなわち途中で書きあぐねることなく筆を進めることができるというメリットもあります。
つまり、最初に文章の骨格をきちんと組み上げてしまうことで、後から生じる迷いをシャットアウトすることができるのです。
ちなみに、タイトルに「3つの○○」が含まれない記事についても、以下のように本文では「3段構成」がしっかりとキープされています。
仕事にも意外と使えるmixiメッセージの3つのポイント
●mixiメッセージはスパムに強い
●マイミク一覧がメールアドレス帳代わりに
●最終ログイン時間が既読確認に
・プロジェクトの進捗を「見える化」しよう
プロジェクトの進捗を「見える化」しよう
●進捗情報のやり取りはコストが高い
●リアルタイムの進捗状況を共有してみよう
●進捗情報を共有できるプロジェクト管理ツールを使おう
・管理を完璧にしようとすればするほど、プロジェクトは失敗する
ここで単純にプロジェクト「管理」の立場で考えると、答えは一見簡単です。
●事前の「計画」を完璧にプランニングする
●プロジェクトの「変化」を完璧に排除する
●メンバーの「やる気」を完璧に把握する
●何がなんでもポイントを3つに絞り込む
そして、最も大切なことは伝えたいメッセージを「5つ」でも「8つ」でもなく「3つ」に絞り込むというところでしょう。ブログなり記事なりを書こうと思い立った時、目の前にある題材について書きたいことがたくさんあっても、そのすべてを書き尽くしてしまうと、全体としてぼやけてしまうことが少なくありません。
たくさんあるうち、「今回はこの3つを強調したい」という最初の割り切りがあるからこそ、ピックアップした3つについて、十分な検討と説明の余地が生まれるのです。
また、「3つ」という数字は「調和」のイメージが強いため、自然と文章に安定感が生まれます。三権分立、ジャンケンのグー・チョキ・パー、ピラミッド(三角形)などはいずれも安定と調和のニュアンスが感じられるでしょう。
別の見方をすれば、ポイントが「4つ」以上になると、書き手も読み手も内容を記憶しづらくなるため、内容を覚えておいて後で実践に活かす上では障害となる、ということも「3つ」に絞る理由として考えられます。
そういえば、複数の言語を話せる人について、2カ国語は「バイリンガル」、3カ国語は「トライリンガル」とそれぞれごとに別の単語が用意されていますが、4カ国語以上になると一様に「マルチリンガル」でひとくくりにされています。この背景には、4カ国語以上は「いっぱい話せる」でいいじゃないか、という割り切りがあるのではないかと想像しています。
以上、本エントリーは今回ご紹介した「徳力メソッド」を駆使して書いてみました。実際に書いてみると、非常にスムーズに書けることが実感できました。
ちなみにこの手法は、「朝礼のスピーチ」「結婚式のスピーチ」などでも応用できそうです。
今後の徳力さんの記事に注目していきたいと思います。
投稿者 : 大橋 悦夫 | 投稿日時 : 2007.04.19 23:26





