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デジタル管理の落とし穴

2007.09.25

携帯電話を日常的に使うようになってからというもの、私たちは人の電話番号というものを覚えなくなったのではないでしょうか。実際、私自身は覚えません。よほど印象的な番号でない限りは、覚えるだけムダだと思えるからです。それゆえ、ひとたび携帯電話をなくすと途端に、誰にも電話連絡がとれなくなる、という事態に陥ります。

何をいいたいかというと、人間関係というものが限りなく「データ」として蓄積・交換されるようになってきている、ということです。

これは何を意味するか?

いうまでもなく、人間関係の軽薄化でしょう。もちろん、一概にそうともいいきれない、という向きもあるかとは思いますが、煩わしさを厭うことなく、何の疑問も抱くこともなく、紙の住所録を使って友人知人の連絡先を管理していた頃には確かにあった何かが失われていることは確かでしょう。

このあたりのことを鋭くついていたのが、メルマガ「魔法の質問」の以下の号。

 ●ご縁帳

友人の住所などを管理しておくアドレス帳。 最近では携帯電話やパソコンで管理している方も多いことだろう。

しかし、
紙のアドレス帳も重宝する。


ということで、紙ならではの使い方を提案しています。詳細は続きをどうぞ。


このように、従来の、どちらかというと不便な方法には戻りがたいものの、新しく便利な方法にはない良さを再発見する機会というのは少なくないでしょう。そして、古い方法は不便なだけに、必然的に限定された対象だけしか相手にできないという特性を帯びることになります。そうなると、便利だからといって、必要以上にパイを広げてしまって収拾がつかなくなるという事態を未然に防ぐことにもつながるでしょう。

そう考えると、「魔法の質問」が投げかける次の質問は、文字通り以上の意味を持つことになりそうです。

 「あなたは、友人とのどんな情報を記しておきたいですか?」

この質問をもう少し抽象化・一般化すると次のようになるでしょう。

 「あなたは、限られた時間をどのように使いたいですか?」


便利さは、時間が有限であることを忘れさせるという副作用があるように思います。

投稿者 : 大橋 悦夫 | 投稿日時 : 2007.09.25 22:56

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