“13.5文字”で相手を動かす
2007.12.13
仕事には、対話を通じて「相手を思い通りに動かす」という側面があります。もちろん、それだけではありませんが、コストの大部分はここに投下されているといっても過言ではないでしょう。注意を向けてもらう、興味を持ってもらう、買いたいと思ってもらう、そして商品を買ってもらう、という一連のプロセスにおける相手のアクションこそがゴールだからです。
そのためには、やはり言葉がカギになります。
以下の記事は、「livedoorニュース」のトピックス担当者による、思わずユーザーがクリックしたくなる見出しの書き方の紹介です。
1文字間違えるだけで、ユーザーや社会に大きな誤解を与えてしまうこともある仕事ですから、誤字脱字、本質を取り違えてしまうようなトピックスにならないよう気をつけながらリライトをしています。また、いわゆる“ウソ・大げさ・紛らわしい”トピックスにならないようにしつつも、なるべく多くの方にクリックしてもらえるようなリライトをすることを心がけ、試行錯誤の毎日です。
では“ユーザーがクリックしたくなる”という観点で、どのようなテクニックがあるのか? そのノウハウを少しご紹介したいと思います。
ポイントをまとめると次の7つです(原文をもとに若干リライトしています)。
1.記事に登場する人物の喜怒哀楽、語った言葉を入れる
2.「~なワケ」「~とは」など、なんだろうと気になるような終わり方にする
3.漢字の連続は避ける
4.要所要所をカタカナで強調する
5.助詞は、半角スペースで代用する
6.英数は、半角を使用する
7.発言や目新しい単語、造語などは“”(二重引用符)でくくる
「livedoorニュース」の見出しの最大文字数は「13.5文字」だそうで、これは「Yahoo!ニュース」(15文字)や「エキサイトニュース」(16文字)と比べると「業界最小」なんだとか。
“思わずユーザーがクリックしたくなる”ようなニュースの見出しを考えるという仕事はあまり一般的ではありませんが、“真っ先に開封して内容を確認したくなる”ようなメールの件名を考えることは、多くの人が心掛けてもいいことでしょう。
少なくとも、やり取りの過程でとっくに話題が変わってしまっているのに、件名は依然として、
「RE:RE:RE: 打ち合わせの件」
のままにしていては、受け取った人は開封するまで内容がわかりませんし、後でやり取りを追跡する際にも余計に時間がかかってしまうでしょう。かといって、件名を長くすれば、今度は読み取りに時間がかかってしまいます。
実際には13.5文字にまで圧縮する必要はないかもしれませんが、メールを送信する前に、
「もう少し短くできるのではないか?」
という視点で10秒だけ考え直すことを習慣にしてみてもいいのではないかと思いました。ちなみに、「livedoorニュース」のトピックス担当者が1つの記事の見出しリライトにかけられる時間は1分未満だそうです。
メールの件名だけでなくブログの記事タイトルにも同様の工夫の余地はあるでしょう(今回のエントリータイトルは全角換算で13文字です)。
なお、以下の記事も参考になりました。
「短い文字数のなかで、いかに効果的にPRできるか?」これは私にとって日々の研究テーマなのですが、実践していることのひとつに“カッコを上手に使う”といったものがあります。
投稿者 : 大橋 悦夫 | 投稿日時 : 2007.12.13 12:05



