自らの強みは見つけられるのを待っている
2010.02.01
『ドラッカー 時代を超える言葉―洞察力を鍛える160の英知』より。
24.自らの強みを本当に知っているか?
職業を選べる時代になったということは、所を得るために自らの強みを知ることが不可欠になったということである。いかなる仕事の仕方を得意とするかも重要だという。ところが、多くの人たちがそのことを知らない。そのため得意でない仕方で仕事をしてしまい、成果はあがらないという結果に陥っている。
仕事上の個性は仕事に就くはるか前に形成されている。
人に学ぶべきは、どうしたら成功するかではなく、どうしたら失敗するかだと思う。なぜなら、その人は成功する方法を知っていたから成功したのではなく、たくさんの失敗を重ねて、あらゆる失敗をし尽くしたからこそ成功できた可能性が高いからである。
これはくじ引きに似ている。当たりくじを引くのにノウハウなどなく、当たりくじが出るまでひたすら引き続けるのが正攻法であり、成功法となる。はずれくじを引き続けて、それを戻さない限りは、当たりくじを引く確率はどんどん上がっていく。
当たりくじをなかなか引けない人は、一発で当たりくじを引こうと意気込み、結果一発で引けなかったことに落胆して、そこで引くのをやめてしまう。
「自らの強み」もまた、当たりくじのようなもので、必ずあるのに引き当てずに眠らせたままにしている人が少なくない。なかなか成果が出ない中でも、淡々と試行錯誤を繰り返すことで、いつか当たりくじを引き当てることができる。
だから、人が当たりくじを引いたのを見て、そのやり方を体系化しようとしても、そこに再現性はない。つまり、真似ができない。ただ、ひたすら引き続けるというマインドや態度のみ、真似することができる。
誰もが自らの強みについてはわかっていると思う。だがたいていは間違っている。わかっているのはせいぜい弱みである。
つまり、はずれくじから出発するほかない。
参考文献
ドラッカーの本、たくさんある中で、どれから読んだらいいか迷っている人にピッタリの一冊。個人レベルから国家レベルまでをムリなくムラなくムダもなく収録。一通り読み、詳しく掘り下げたいと思えたテーマが見つかれば、そこで初めて該当する一冊に降りていけばいい。
独立する前にこの本があったら良かったのに、と読みながら何度も思った。
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投稿者 : 大橋 悦夫 | 投稿日時 : 2010.02.01 23:45




