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増殖するマニュアル

2007.06.19

いろいろなものを文書化するのは悪い事ではありません。文書化というのに抵抗があるならシステム化でもいいです。整然としていたチームも,人が増えればカオスは増えます。これはどうしようもない事で,カオスが大きくなるにつれて,それをもとに戻そうと文書化やシステム化が行なわれます。

今回Aチームは人がドンドン増えてきました。当初は10人のチームだったのに,いつの間にか100人のチームです。このプロジェクトのリーダのFさんは、カオスの増大に危機感を募らせ始めました。このままいくと,プロジェクトは迷走すると思い始めました。まずは,開発プロセスを見直しから始めました。
「まず,ここに機能説明書を書いてくれ!」
子羊たちは従いました。
「最後にリリースノートを書くのが大変なので,バグの各担当者はバグ修正したらリリースノートにその項目を追加してくれ」
子羊たちは従いました。
「デザインは大切なので、デザインができたらフィードバックのミーティングを開いてくれ」
子羊たちは,プロジェクトの終わりになってデザインができたので,フィードバックのミーティングを開きました。でも,フィードバックをもらっても、フィードバックをいれる時間はもうありません。
「機能説明だけでは不十分なので,機能説明の説明会を各機能ごと開いてくれ」
子羊たちは、何がたりないかわからないまま、説明会は無視しました。
「テストを始める前にテスト仕様書が機能仕様書とは別に必要だ。テスト仕様書がないとテストが始められないじゃないか。」
子羊たちは,せっせとテスト仕様書を書きました。テスターは開発者が作ったテスト仕様書をもとにテストしました。でも,開発者が作ったテスト仕様書は,すでに開発者がテストしたものなので,バグはほとんど見つかりません。
おー、なんと素晴らしいのでしょう。バグが少ないソフトウェアが出来上がった。

で、開発者は一体どこに何を書けばよくって、いつミーティングすればいいのでしょ?再び混沌が訪れそうになったので,チームリーダーのFさんは開発プロセスをマニュアルにしました。マニュアルにしただけでは開発者は無視しちゃうので,説明会も開きました。そうして,一人の子羊が一つの機能を実装するのに必要なプロセスが100個になりました。プロセスが増えても,子羊たちは自分たちが何をやっているかわからず,何が必要とされているかも分からないままでした。

ちなみに,これは僕の働いている会社の話じゃないです。そもそも100人もいないし。

投稿者 : 大谷 弘喜 | 投稿日時 : 2007.06.19 12:41

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コメント

名前:匿名2007年06月19日 14:45

まさに今こんな感じなので、身につまされる話です・・・(;^ω^)

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