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大谷 弘喜
2009年07月08日
社内で優秀なエンジニアを数人かけて開発して、一年経ってもリリースできなかった製品があります。正確にはリリースしたのですが、使い物にならず、時間をかけても全く改善しませんでした。開発部長も僕も、その製品の責任者にバグの優先順位をつけて、やるべきことを限定するように指示をだしましたが、わかってもらえませんでした。まあ、そのあたりは、経験してみないと周りが何を言ってもわからないでしょう。
さて、一年経ってもまともにならなかったことと、それ以外のいくつかの事情によって、その製品の開発の責任者をNさんにお願いしました。僕が手一杯だったのと、僕になんでも集中しすぎないようにするためにNさんにお願いしました。Nさんはきわめて優秀な開発者なのですが、Nさんにお願いするときに言ったのが、「絶対にNさんはコードを書かないでください。リリースサイクルを決めて、やるべきバグと機能をフォーカスしてください」といことです。まあ、コードを書くということ以外は、本人もそのつもりだったようです。エンジニアは若干顔ぶれは変わりましたが、能力的には以前と大差はありません。
優先順位を適切に設定すると、2ヶ月後には安定した製品ができあがり、そのさらに2ヶ月後には安定した機能追加ができてきました。ソフトウェアなのでバグは全くない状態ではないですが、実用できるレベルになりました。
やるべきことを限定すれば、なんとかなると思っていましたが、こんなに短期間で成果がでるとは思っていなかったので、正直驚きました。最初のその製品の責任者がこの状況をどう思っているかはわかりませんが、その後携わっているプロジェクトのやり方をみると、少しはわかってくれたのかも知れません。まだまだかも知れません。
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