先日パーティに行きました
2009.04.29
まるで平たい板から作られたように、奇妙に平たくて、白くて、目だけが目立って黒い。白い楕円形の板のようで、みんな同じに見える
視覚の謎—症例が明かす「見るしくみ」- 本田 仁視
上の述懐は、相貌失認、またの名を失顔症という病気になった人の言葉です。
人の脳は、顔だけを専門に見る「専門分野」を持っていることが、わかっています。いわば、顔だけを「特別視」しているわけです。
特別視しているということは、他とちがって見えているということになります。心理学の教科書などには決まって登場する、上下逆さまになっている顔や、二つの顔がぶれて写っているような写真は、人間の「顔を見る専門分野」を一時的に狂わせるとどうなるかを示すために、紹介されているのです。
このように考えてみると、私たちはある程度まで、「人の顔」をよく記憶するようにできているのだと考えられます。一般の「モノ」を見る能力に加え、「顔を見る専門分野」まで動員して顔を識別しているのですから、一般のモノよりも顔の方が識別できるはずですし、記憶もしやすいはずです。
逆に、というよりもそれだけに、「顔をど忘れした」ことを指摘されるということは、気まずいものです。その事実自体によって、関心や愛情の薄さを指摘されることもしばしばあります。忘れてしまっている方にしてみればもちろん、困惑させられる指摘ですし、「そういわれても…」としか言いようがないでしょう。
先日お呼びいただいたパーティに行って、しきりにこんなことばかり考えていました。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.04.29 00:00
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