ラットから一般化するなんて!
2010.01.18
「あの人たちは、大学生からトラウマの被害者へと一般化をしたといって私を非難したんですよ。その人たちがラットから一般化するなんて!」
—エリザベス・ロフタス トラウマによる記憶の永続性を、ラットを使った実験によって実証されたとした実験グループを批判して。
ロフタスの「作られた記憶」の実験は、大変な論争を巻き起こした。幼児時代に両親から虐待されたといって、思春期の若者が両親を訴訟する。若者は本当のことをいっているのだろうか? 仮に本当のことをいっているつもりだったとしても、記憶違いかもしれない。
両親を憎むあまり、話をでっち上げる—そういうことは残念ながらありそうだ。 しかし、ロフタスの実験が提起したのは、もう少しややこしい。彼女は、「こういう事実があったのだ」と、人に思い込ませることが可能であることを示してしまったからだ。
証言や「思い出」などについて、ロフタス以前と以後とでは、明らかに信頼度が変化した。論争を巻き起こさずにはおかないような実験だった。だから多くの人が、強い反論を試みたわけである。ラットにトラウマを与えると、その記憶は永続しやすいというような実験が行われたのは、そういう背景からだった。
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投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2010.01.18 23:51
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