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「神経衰弱」をなるべく避ける

2007.09.21

自戒を込めつつ、というやつですが、仕事中に「神経衰弱」をしてしまうとストレスフルな結果になりがちです。

「神経衰弱」というのはもちろんトランプゲームのひとつです。全部裏返しにしたカードを敷き詰め、自分の順番が来たら二枚めくって、同じ数字が出たらそれをゲットできる。「短期記憶」を競うゲームです。

これほど「短期記憶」をうまく説明してくれるゲームもありません。このゲームではとにかく、どことどこにどの数字があるかをよく覚えておける方が勝ちです。それはかなりの認知資源を要求することです。

しかし、ゲームが終わってしまえばこの記憶は消滅します。その意味で全く一時的な記憶です。これを長期記憶にしまう人は誰もいません。あんなに必死になって覚えても、それはゲームの間に限った話なのです。

仕事において、このようなやり方をするのは、精神的苦痛をもたらすことになるでしょう。だからミーティングや打ち合わせ中は、必死になって記録を取っておくわけです。その場限りで記憶が消滅してしまっては後で困ったことになるからです。

ちなみに、短期記憶を長期記憶化する(長期増強といいます)場合と、ノートから検索する場合とでは、脳の使い方が違います。紙に書いておいてそれを読み返す方が、長期増強するよりも、はるかに楽です。

疲れているときにメモやノートをこまめに取るのは、いっそう疲れを増すように思えますが、心理的に考えてみるとやはり、記録を取っておく方がはるかに「お得」です。だいたい、授業中に勉強していた学生の方が、時間の使い方は上手に見えたし、成績もよかったものです。

私は寝てましたけどね。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2007.09.21 18:42

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