TOP > 作家の作業日報 > 2007年10月27日

あすなろBlogger

facebookに投稿 このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 この記事をクリップ! livedoorclip ユーザー数 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク この記事をtweetする

文章を読むエネルギー

2007.10.27

先日、出版社の方と話す機会があって、その中でSEという職業では「うつ」をはじめとする神経症にかかる割合が、ずば抜けて高いということが話題にのぼりました。

それはよく指摘されるところですが、「原因」については色々といわれています。ある方はコミュニケーションに問題があるといい、他の方は過労が問題だといいます。

いずれも現場で働いている方たちの言葉ですから、間違いないと思いますが、私がふと考えたことが、「パソコンで大量のテキストを、それも日本語ではない文章を読む」という職業の特殊性です。

脳にとって、「文章を読む」ということは容易なことではありません。まだまだ分かっていないことも多いのですが、脳をもつ動物がこれだけいる中でも、文章を読めるのは人間だけです。

その人間でさえ、2世紀以上さかのぼれば、大多数が「文盲」でした。現代でも文盲率がかなり高い国がいくらもあります。文章を読むということは、「人間であれば当たり前に出来ること」では決してありません。

しかも、母国語であればまだしも、SEの人が「読み書きする」のは「プログラム」という非常に特殊な言語です。それも、PCの画面で読みます。これまで長いこと人類は、文章というものを紙で読むだけでした。テレビで文章を読むことがかなりやっかいなように、紙以外のメディアで文章を読むのは、かつてはほとんどないことでした。(木版や石版はここでは考慮しません)。

実際の所、かなり短い日本語の文章をPCで読むのも、相当疲れるのです。これは21世紀に特有の問題だと思います。しかし、SEの人はふつうの人よりもずっと長時間、「プログラム」を読みます。それによって生じる精神的疲弊は、まだ十分検討されていないのが実情ですが、特異なレベルにある可能性はあります。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2007.10.27 23:47

カレンダー

<< 2007年10月 >>

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最新のエントリー

最新のトラックバック

最新のコメント

Tag

バックナンバー