抗うつ剤とカウンセリング
2007.11.03
「サイエンティフィック・アメリカン」2007年10/11月号に、うつ病に対する治療法としてのカウンセリングを、強く擁護する記事が掲載されました。
The Best Medicine?
How drugs stack up against talk therapy for the treatment of depression
By Hal Arkowitz and Scott O. Lilienfeld
うつ病をはじめとする精神・神経障害に対する薬の効果は、カウンセリングの効果に対して、効用が誇張されているというのがこの記事の主題です。
誇張されている最大要因は、薬のマーケティングにある、というのです。薬の有用性も誇張されていれば、カウンセリングが効かないという点も、強調されすぎていると主張されています。
彼らは(数が豊富とは言えないまでも)データをあげて、抗うつ剤にまさるともおとらず、カウンセリングは有効であると繰り返しています。さらに、抗うつ剤とカウンセリングの組み合わせによって、大きな効果を期待できる上に、再発防止にも効果的だといいます。
この記事中、私が一番注目したのは、PETという装置を使って、脳内の様子をスキャンした画像です。向精神薬を投与すれば、脳内の様子が変わるのは当然ですが、カウンセリング後もはっきりと変化していると、画像によって示されていました。
もしもたとえば「認知行動療法」のようなセラピーを施すことで、プロザックを服用したのと同じような、脳内変化が期待できるのであれば、ほとんどの人はカウンセリングに期待するようになるはずです。
つまり、効果がほとんど同じであれば、たとえ少々高くついたとしても、多くの人は薬よりもカウンセリングを頼りたくなるわけです。というのも、薬には副作用という問題があるからです。
クライアントで「実験」をするわけにはいかない以上、本当のところカウンセリングと薬と、どちらがどの程度効果があるのかないのかを、厳密に測定することはできません。
ただまだ、少なくともカウンセラーの側から見れば、「うつは抗うつ剤を使うこと。これで決着!」という段階ではないようです。このことは私たちも念頭に置いてよさそうです。
The Best Medicine?
How drugs stack up against talk therapy for the treatment of depression
By Hal Arkowitz and Scott O. Lilienfeld
うつ病をはじめとする精神・神経障害に対する薬の効果は、カウンセリングの効果に対して、効用が誇張されているというのがこの記事の主題です。
誇張されている最大要因は、薬のマーケティングにある、というのです。薬の有用性も誇張されていれば、カウンセリングが効かないという点も、強調されすぎていると主張されています。
彼らは(数が豊富とは言えないまでも)データをあげて、抗うつ剤にまさるともおとらず、カウンセリングは有効であると繰り返しています。さらに、抗うつ剤とカウンセリングの組み合わせによって、大きな効果を期待できる上に、再発防止にも効果的だといいます。
この記事中、私が一番注目したのは、PETという装置を使って、脳内の様子をスキャンした画像です。向精神薬を投与すれば、脳内の様子が変わるのは当然ですが、カウンセリング後もはっきりと変化していると、画像によって示されていました。
もしもたとえば「認知行動療法」のようなセラピーを施すことで、プロザックを服用したのと同じような、脳内変化が期待できるのであれば、ほとんどの人はカウンセリングに期待するようになるはずです。
つまり、効果がほとんど同じであれば、たとえ少々高くついたとしても、多くの人は薬よりもカウンセリングを頼りたくなるわけです。というのも、薬には副作用という問題があるからです。
クライアントで「実験」をするわけにはいかない以上、本当のところカウンセリングと薬と、どちらがどの程度効果があるのかないのかを、厳密に測定することはできません。
ただまだ、少なくともカウンセラーの側から見れば、「うつは抗うつ剤を使うこと。これで決着!」という段階ではないようです。このことは私たちも念頭に置いてよさそうです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2007.11.03 13:39





