うるさい音は、無視無視
2008.02.28
脳はどうやって雑音を拾うのか?
Hear That? How the Brain Finds Noise
Scientists pinpoint brain region responsible for locating sounds
By Nikhil Swaminathan
この記事で面白いのは、どうやって雑音をシャットアウトするのかではなく、どうやって拾うのかを研究したところです。
この記事では、何が雑音で、何がそうでないかを決めるのに、私たちの脳が「空間把握」ということにいかに意を用いているかがよく分かります。考えてみると、ヴィジュアルイメージはともかくとして、「音」がどちらから聞こえてくるのかを、なぜ私たちに分かるのか、不思議な話です。
実際私たちは、これをよく間違えます。前の方から聞こえてきたのか、後ろから聞こえてきたのか、よく分からないことはしばしばです。時代劇などで、天井裏に忍び込んだ忍者を殺すために、天井に槍を突き立てるシーンが見られますが、これが外れるのは目による空間把握に比べ、耳による空間把握は正確さを欠くからでしょう。
そこで雑音ですが、雑音というのは、「今集中していない空間から聞こえてくる音」と考えられます。私は今、画面に向かって目を向けていますが、左右から入ってくる刺激には、注意を向けたくありません。それらは雑音ということになります。
それでも耳が左右の音をも拾い、拾うだけでなく注意というアンテナを向けるのは、もしかするとそちらに大事な情報が入っているかもしれないからです。窓から強盗が入ってくるかもしれませんし、子供が助けを求めてくるかもしれません。
けれどもこういうことは、ほとんどまず絶対にないことです。そのように、ほとんど絶対に何もないことが明らかであれば、脳がそんな方向へ意識を向けなければいいのですが、それには訓練が必要です。脳はある程度以上、原始的な器官だから、あまり融通が利かない場合があります。
そこでノイズキャンセリングヘッドホンや、BGMに頼ることになるわけですが、より効果的には、前方に注意を向けたければ前方から興味深い音が聞こえてくるようにして、左右、後方からの音刺激をなるべく消し去るように工夫することでしょう。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.28 07:00
その人を知る質問
2008.02.27
mixiからみなさんに質問です!質問のジャンルは全部で10個!趣味のことや恋愛のことなど、ジャンルごとにそれぞれ10問の質問を用意しています。自分に合った質問に答えて、アツイ気持ちを吐き出しましょう!質問に答え終わったら、マイミクシィにもこの質問を教えてあげてくださいね。マイミクシィ同士、気持ちを見せ合えば、心の距離がグッと近づくかもしれませんよ!?
ということでした。私自身はやりませんが、人が質問に答えていたら、読みたくなります。我ながら小ずるいというか、あまり褒められない話ですが。
ところで、その質問内容を見ていて、
これは答えたいし、人のを読んでもみたい
というのと、
これは答える気がしないし、人のを読んでみたいとも思わない
というものがありました。
その違いはどこから来るかというと、答えの信頼度が自然と高くなりそうな質問と、そうでない質問という違いです。
たとえば以下のような質問への答えは、どうも信頼できそうには感じられません。
パートナーには尽くしたい?尽くされたい?
どんなファッションが好き?
自分を動物に例えると?
一方で、以下のような質問への答えは、信頼できそうに思えます。人の答えも読んでみたいのは、こちらの方です。
朝の準備、所要時間は?
毎月の携帯料金はいくらくらい?
一ヶ月の出費で一番お金がかかるのは○○費!
両者の差は、「気持ち」を答えさせているのか、「事実」を答えさせているのか、という違いです。事実は聞かれれば答えやすく(隠したくなければですが)、またその答えから人となりが浮かび上がってくるものです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.27 09:00
今これをやっているのが最も無駄のないことなのだ
2008.02.25
2008-02-21(木)付の「自ら縛るメリット」で大橋悦夫さんが、
よく、時間割を作るとそれに縛られるのでイヤだ、という声を耳にします。僕自身は今年から自分の仕事の時間割を決めて、これに沿って時間を過ごしているのですが、やってみて良かったなぁと感じているのは、「今これをやっているのが最も無駄のないことなのだ」という確信を持てるようになったことです。
と書かれていますが、私が「自らを縛るメリット」を最大限享受し始めたのは、留学時代です。
留学時代、ぼんやり時間を使っていると、あまりに多すぎる課題が絶対こなせない状態になりました。そうなると、不安で不安で仕方がなくなるので、英文を読む時間をタイマーで制限し、使った時間を細かく記録するようになりました。
大橋さんのシゴタノ!を読み、時間管理ソフト、タスクシュートに関する記事を読み込んでいたのも、そうした事情があったからでした。
友達の日本人留学生は、私のやり方を見て、感心してくれました。「なんでそこまで自分を追い込めるのですか?」と尋ねられました。
そのときの私の心理としては、「自分を追い込む」という表現は全くあっていませんでした。私はすでに他人によって追い込まれすぎていたのであって、追い詰められた状態でなんとか踏みとどまるために、タイマーと時間管理を徹底させていたのです。
私は短時間睡眠ができませんし、早起きは無理ですし、肉体もあまり強靱ではなく、人に怒られるのも叱られるのも好きになれません。そうなると、
・起きている時間で大量の課題を済ませる必要がある
・早起きはしない
・〆切を破って怒られるのはダメ
・無理をすれば病気になる
・頼るほどの根性はない
・凹むと立ち直るのに時間がかかる
・そもそもその時間が足りない
のすべてを満たす必要があったのです。そうした私にしてみれば、
「今これをやっているのが最も無駄のないことなのだ」
という確信ほど、気持ちを落ち着かせてくれるものはなかったのでした。これは今でも同じです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.25 10:21
習慣形成を助けてくれそうなツール
2008.02.23
習慣形成支援ツールというべきでしょうか。
Habitizer
http://www.habitizer.net/
私は習慣形成が難しい理由は忘れるからだと考えています。「やる気の問題」と言われがちですが、違うと思っています。「やる気が問題」になるのは、やるべきことを覚えていて、その後の話。
そもそもやるべきことを思い出せもしなければ、「やる気」など問題にもならないのです。
たしかに「雨の日も雪の日も10㎞走る!」というような習慣なら、それは「やる気」も問題となるでしょうが、私が身につけたいような習慣は、それとはちょっと違います。
たとえばついついマウスを使ってしまうところを、ショートカット・キーを覚えて操作したいような場合。これはあくまでも一例です。でも、このような思い出せさえすればことさらなやる気は不要な習慣が、適切なタイミングで思い出せないから習慣にならないのです。
このような事例は、結構ありそうです。
上記のようなツールを使うことで、「オマエ、右コントロールキーの二度押しで検索しているか?」と定期的に尋ねてもらうことができそうです。
それらを徐々に拡大していくことで、自分をシステマティックに変えていく習慣というものを形成できるのでは、期待できるわけです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.23 14:04
心に訴えられるとよく覚える
2008.02.22
そんな苦手な英語にも、得意な分野というものがあって、その一つは「不可算名詞」でした。
急いで断っておきますが、「不可算名詞」の概念自体は得意ではありませんでした。水が「数えられない」とか砂糖が「数えられない」とか、何とも訳の分からない話だと、感じたものです。
水は「一杯」「二杯」と数えたらいいだけだし、砂糖は「ひとさじ」「ふたさじ」としておけばいいじゃないか、と思ったものです。今でも判然としないものがあります。たとえば「情報」とか。
それでも「不可算名詞」は得意でした。なぜかというと、コーヒー、ミルク、パン、砂糖、バターなどなど、出てくる単語が好きなものばかりだったからです。
そこについていたイラストも大好きでした。この章だけは、英語の時間が喫茶でとる朝食の時間のようで、とても楽しかったのを覚えています。
人間の記憶は、明らかに情感と密接に関係があるどころか、情感そのものとさえ思えることがあります。だから、こうしたことを勉強や仕事に活用できるといいと、よく考えます。実際、漫画で読んだことなどは、信じられないほどよく覚えています。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.22 14:48
「うわさ」を信じる心理と悪徳商法
2008.02.21
最近、次のような記事をよく目にします。たぶん、詐欺や霊感商法の被害が拡大しているのでしょう。
人はなぜだまされるのかーその危うい心理に迫る
http://www.news.janjan.jp/living/0802/0802150877/1.php
自分の知識を内省してみても、「明らかに断定できる知識」というのは実に少ないと思います。私が子供の頃、「ドラえもんの最終話」とか、「ファミコンの名人が逮捕された」とか、「あそこの床屋でヒゲを剃られるとエイズになる」だとかいった「うわさ」がどういうルートでだか、耳に入ってきました。
こうした情報に対する私の心理的態度は、当然「あいまいなもの」でなければならないはずですが(最終的な事実確認がきわめて難しい。当時はインターネットもなく)、なかなかそうはせず、どうしても即座に「それ本当?それともただのうわさ?」を明確にしようとします。
これらよりはマシなところでも、やはり自分では事実を確認できないような情報に、頭をさらし続けていたことにかわりはありません。「邪馬台国論争」などもそうですし、「ジンギスカンは義経だった」とか「関ヶ原の戦いで家康は小早川隊に鉄砲を撃ち込まなかった」などという話にしても、本当に「白黒つける」となれば、自分の手には余ることです。
それでも、ある話はだいたいのところ「真実」のカテゴリーに、別の話は「ウソ」のカテゴリーに入れて、あとはとりあえずは忘れて日々を生きることにします。
「だます」側の人たちは、基本的にこの、「あいまい」だと意識しておくべき事柄まで、「白黒つけたがる」人間心理を悪用して、自分たちに都合のよい判断へ誘導すべく、テクニックを駆使するのでしょう。
心理学には「あいまい耐性」という専門用語がありますが、だまされないためには知識や常識を豊かにすることのほか、「あいまい耐性」を育てておくのが必要かな、という気がします。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.21 12:48
カフェで仕事をすることのメリット
2008.02.20
こういう状態にあって、自分の環境の潤沢ぶりを再認識するためには、たまには、どうしようもない環境で仕事をしてみるというのも一法です。と言っても、PC環境をプアにするのですから、本当にみすぼらしいところで仕事する気にはならないでしょう。だから、ちょっとおしゃれなカフェなどがオススメです。
デフォルトのPCや、他人のPCを使って仕事をしてみると、いかにそれが使いにくく、「あれもなければこれもない」かが実感できます。カフェで仕事をすると、おそらく似たような問題が発生します。(「いつもモバイルのみ」という方はその限りではないでしょうが)。
たしかにこれは作業効率を落としますが、しかし一方で、必要な資料もなく、引用しようと思っていたブックマークも不明なところでこそ、発揮される脳力というものもあります。
「地頭力」という言葉が最近はやっています。それとはちょっと違うのですが、「徒手空拳」と言えるような状態になると、不思議と思い浮かんでくるアイデアがあるものです。私は旅行中に旅先でブログを書くと、それを実感します。そして、そういう能力を日頃使ってなかったことも再認識させられるわけです。
日頃からネタをため、データベース化したマイ・オンライン・ノートを利用して、あらかじめ確保してあるラフを起こすのは、確かに効率的です。しかし、こればかりを続けているとどうしても、ブログを書くという行為が、ブログを埋めるという事務作業のようになってしまうことがあります。
それでは書く方も読む人も面白くないでしょう。しかも、前述のように「馴れ」の精神のせいで、そんなに贅沢な環境にあるのに、「足りないもの」ばかりが気にかかってしまうのです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.20 13:05
「長期作動記憶」って?
2008.02.18
K. Anders Ericsson
Long-Term Working Memory
http://eric.ed.gov/ERICWebPortal/custom/portlets/recordDetails/detailmini.jsp?_nfpb=true&_&ERICExtSearch_SearchValue_0=EJ509302&ERICExtSearch_SearchType_0=no&accno=EJ509302
彼によると、チェスの達人などはゲームでの思考プロセスの中で、長期記憶を作動記憶のように活用している、というのです。
ふつうに考えると、そういうことは不可能に思えます。私たちの作動記憶、つまりその場で思考として使えるメモリーは、有名な「5~9の法則」に従います。
「水兵リーベ僕の船」のようなやり方、つまり「チャンキング」を活用すれば、記憶内容を増やすことはできますが、思考プロセスと長期記憶を直結するわけにはいきません。それができるなら、PCなど不要になるほどです。
「作動」する記憶と、「短期」の記憶とは、ほとんどイコールの関係にあります。「今すぐ使える」記憶容量は、少ないのです。「作動」するのに「長期」というのは、ほとんど言葉の矛盾です。
これはうらやましい能力なのですが、専門家によると、こういう構造を脳に築くには、だいたい10年かかるそうです。
http://www.senia.com/2006/08/01/expertise-is-trainable/
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.18 09:00
「勉強の習慣」を身につけるには何日かかる?
2008.02.16
習慣形成にかかる期間は「3週間」だという本が話題になりましたが、この数字は絶対的なものではありません。自転車に乗れるようになるには、脳の、主に小脳を使うことになるのですが、技能習得は1日でできます。たいていの子供はその後すぐ、自転車に乗る習慣がつきます。
一方で、ピアノの練習などは、同じ小脳の仕事であるとはいえ、3週間では習慣になりませんし、技能習得もほんのさわりにとどまります。これが英語となると、脳の広い範囲がフルに活用され、3週間で決定的な未来につなげるのは難しいでしょう。
3週間続けば、なんにせよ喜ばしい事態だとは思いますが、大事なことは挫折を予測しておくことです。3週間続かずに挫折するかもしれませんし、3週間続いたとしても、3ヶ月後には挫折するかもしれません。
挫折とは、一言で言って「しなくなること」です。しなくなる理由は、人それぞれでしょうが、しなくなる心理的な理由といえば、情熱を忘れることです。ある意味で習慣形成とは、感情記憶(この場合は情熱)の再生に鍵があるのです。
だから、感情をどうやって再生する仕組みを持つかが、何らかの行動を習慣化する鍵になります。人の感情は、他人と会ったり音楽を聴いたりするときに刺激されます。これをきっかけに、特定の感情を思い起こせるようにするのも、1つの方法でしょう。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.16 09:01
今さらリーディング『第1感』
2008.02.15

この本を初めて読んだとき、なぜ『第1感』なのだろう? どうして『直感』もしくは『第6感』と言ってはいけないのかしら? と不思議に思ったものです。
私は近々、「直感」に関する本を上梓する予定になっているのですが、言うまでもなく『第1感』のような本は貴重な「参考文献」です。
とは言うものの、「直感」は会計学の本などとは違うわけで、「直感とは、こうこうこうこう、こういった理屈に基づく力です。だから、こうこうこうこう、こうやって訓練し、発揮させればいいのです」などとは言えません。
『第1感』にも何度か出てきますが、ポイントは「閃き」です。そもそも原題が、『blink』です。閃きはとらえがたく、また言葉に直しにくい。「閃光」という言葉がありますが、瞬間的に感知されるものであり、他人と共有するのが困難な体験です。
私たちは日常の中で、次のような体験を何度もしていると思います。問題は、以下のような体験を、どのように考えるか、のようです。性格、価値観、教育歴、立場などにより、以下のような体験に対する考え方は、全く違うのです。
・言葉にできない「感じ」
・人に説明しがたい「印象」
・人に説明したくない「気持ち」
・後からなら「ああ!」と思えるような体験
そういったものを信頼するのは悪くないと、『第1感』の著者は言います。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.15 10:37
心配性な人に困らされていたら
2008.02.14
心配性の人というのは、どこにでもいます。ただそれが度を超していて、しかも自分の身内や上司だったりすると、けっこう厄介です。
しかも多くの大人は、「心配性であること」をあまり格好のいいことだとは思っていませんから、巧みに隠してしまいます。その結果、「どうもあの人はつきあいにくい」と思うことはあっても、「どうもあの人は心配性でつきあいにくい」とはなかなか気づきにくくなるのです。
「心配性」はべつに病気ではありません(不安神経症とは話が違います)から、対応の仕方さえ誤らなければ、なにも問題はありません。もし誰かのことが「もしかしてかなりの心配性なんじゃないか」と疑われたら、有効な対応法があります。
・小出しに予告すること
面倒かもしれませんが、効果はてきめんです。自分だと、うるさく感じるだけで意味のない予告(たとえば、「これから戻るから」とケータイメールするようなこと)であっても、心配性の相手には非常に有意義なのです。
心配性の人にとって最悪なのは、サプライズです。ネガティブ・サプライズは最もまずいわけですが、たとえいいニュースにでも、驚かされたくはないのです。この辺が、心配性ではない人と違うところです。
心配性の人にはだから、その人にとっていいことが起きるにせよ、悪いことが起きるにせよ、常にその前から、小出しの情報を送信し続けることです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.14 10:36
ダンスがすんだ
2008.02.13
![]() | ダンスがすんだ フジモトマサル 新潮社 2004-08-21 by G-Tools |
この「絵本」は、いつか紹介したフジモトマサルさんの作品です。タイトルは、言うまでもないことですが回文になっています。
この絵本、一枚の絵が半ページをしめ、もう半ページをその絵のナレーションがしめています。そしてすべてのナレーションが回文になっています。
回文というのはもちろん、どうしてもムリがあるもので、そのムリが独特のクオリアとして感じられます。 フジモトマサルさんのユニークなタッチ、そして動物キャラ、そのうえに回文、という組み合わせがミソです。
ストーリーは外科医が「ネコ」と浮気する中で、「被差別階級」の「ネコ」がテロを起こしていくという、シリアスな内容なのです。
が、被差別階級がぬいぐるみのようで、しかもナレーションが全て回文ということもあって、深刻さが救われているわけです。どうしてもおかしみが出てしまうからです。
前に紹介した作品のように、この本にも独特の休日効果があります。心の休日効果とはすなわち、ふだんとは違った頭の使い方に他なりません。
私たちはふだん、これほど立て続けに回文を読みませんし、ネコと浮気もしません。 だから少しでもそうした世界にはまりこめば、たちまち頭の回転数が変わってしまうのです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.13 13:07
英語学習を続けるための9つのコツ
2008.02.11
これは私がiKnow!が続いているコツを分析したものであって、どこかの英語サイトを翻訳したわけではありません。だから厳密に言うと、「iKnow!が続いている9つの理由」です。
1.不安にならない
これはとても大切なことです。不安はモチベーションを損ないます。iKnow!が不安にならないのは、ダイナミックで不安な気持ちを連想させないからです。
2.時間が限定されている
これも大切なことです。モチベーションは無限ではありません。英語学習にも無限の時間は割けません。iKnow!はどこまでやったかをSAVEしておいてくれるので、時間的限定が明確なのです。
3.分量が限定されている
2と同じ理由でこれも重要。そしてそのカラクリも同様です。
4.取りこぼし感がない
中学時代のことですが、何しろ英語学習の大きな欠陥がこれでした。教科書は前に進む。でも僕は覚えていない。どんどん前に進む。僕は取り残される。大人になってこれでは続きません。
5.サイトに行けば習慣化される
学習の習慣化は、学習に必要なやる気のハードルを下げてくれます。ことさらやる気にならずとも、歯磨きのように、習慣化したものはやれるということです。そしてiKnow!を続けるために必要なことはサイトを訪れることだけです。
6.承認欲求が満たされる
iKnow!は一応SNSです。私はそういう機能を活用していませんが、人と一緒にやっている気持ちを高められるようになっています。私には、PCに「よく覚えていましたね」と言われただけでも十分ですが。
7.実行してみれば没頭できる
アニメーションによるフィードバックがリッチで的確なため、やり始めれば没頭できます。これはゲーム感覚と言っていいと思います。
8.学習中の気分が再現される
習慣を強化する上で大切なことがこれです。同じ事をやっているときには、同じ感情が再生されること。それが十二分にポジティブであるなら、理想的です。
9.程よく休みが取れる
2および3の、時間や量の限定とからむわけですが、定期的な休憩が、やる気の維持には必要です。
以上9つの理由ですが、やる気について、そうそうこれほど好条件が重なっていることは、ありません。逆に言えば、これだけそろえられれば、たいていのことが続けられるはずです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.11 11:27
常連タスクはゴールデンタイムに片づける
2008.02.09
常連タスクとは、大橋さんの造語だったと記憶していますが、要は「タスクリスト」に上がったまま、何日も処理されずに居座ってしまうタスクのことです。
タスクリストの“常連さん”をやっつけろ! http://cyblog.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=19
私の経験では、4日居座ったら常連タスクです。もはやそのタスクは陳腐化され、精神的にはろくでもない影響を与えるようになります。「腐臭を放ち出す」などという過激な表現をしていたビジネス書もありました。
![]() | なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 (PHP文庫) ケリー・グリーソン 楡井 浩一 PHP研究所 2003-04-02 by G-Tools |
私自身の対策ハックとしては、4日も居座った「常連タスク」は自動的に、午前10時~午後2時の間に割り振ることにしています。 これは簡単なハックですが、勇気がいります。
というのも、たいていそういう時間帯には、絶対に先延ばししてはならない仕事が陣取っているからです。たとえば〆切間近の原稿依頼など。
それをあえてどかせて、ゴールデンタイムを「常連タスク」に割り当ててしまえば、最悪、全然気乗りのしない時間帯に、大切で難しいスケジュールが入ることになります。
これはギャンブルです。 しかし、緊急ではないからといっていつまでも「常連タスク」を夜中近く、すなわち他の仕事はすべて終わったへとへとの時間帯にもっていくのでは、必ず「先送り」されることになるでしょう。
だからここは「清水の舞台から飛び降りる気持ち」で、「常連タスク」を一気に午前中へ引き上げてしまうわけです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.09 10:30
欲望をコントロールするために
2008.02.08
人はただ、ある対象を意識し続けるだけで、その対象を欲するようになりやすい
機会を捉えてはこんな話をしてみるのですが、なかなかうまく伝わりません。
「佐々木とやる気」、ないしは「佐々木と飽き」というのは、もはや飽きられつつあるテーマかもしれませんが、でもやっぱりこれは私には不思議なテーマなのです。
人は飽きます。なぜ飽きるかというと、注意しなくなるからです。飽きるほどあるもの、飽きるほど聞いたこと、飽きるほど読んだ本、確実に手に入るもの。
それらのものには注意が行かなくなって、どうでもよくなるのです。
決してその逆ではないのです。ということは、
・注意しなくなるから、どうでもよくなる
のであって
・どうでもよくなるから、注意しなくなる
のではないということです。
この心理を逆手にとれば、
・注意させれば、気になり始める
ということになります。
いい例が玉手箱。あるいはパンドラの箱です。
どちらの箱も「開けるな」と言われたからこそ、開けたくなって開けてしまって、災厄を招いたわけです。
したがって、ダイエットなどの目的のために、どちらかといえば自分の欲求を抑えたいと思う人は、
・食べ物に注意を向けない環境を作る
のがよいでしょう。より具体的には
・周りを食べ物でいっぱいにしていつでも食べられると思うことで自分を飽きさせる
・逆に周りをマンガやゲームで一敗にして食べ物のことを忘れてしまう
といったことが考えられます。
仕事や勉強が目的で、どちらかといえば自分の欲求やモチベーションに火をつけたいという人は、
・対象に注意せざるを得ない環境を作る
のがよいと思います。具体的には
・ホテルや喫茶など、それしかできない場所でする
・いつもやりかけの状態を作っておいて、一目でそのことが分かるようにして、自分の注意をひく
といったことが考えられるでしょう。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.08 11:39
ムリして本を読んでいませんか?
2008.02.07
とはいうものの、速読能力はありませんし、早起きもしておらず、帰宅すると妻とお喋りばかりですから、読むならどこかで本を読まなければなりません。
それで自分はいつ本を読んでいるのだろう?
と思いなおしてみると、とりあえずは「電車の中」で。それから「家の中で立ち読み」していることに気づきました。本屋さんでもしますが。
仕事柄、と言いますかたいていの「オフィスワーク」であれば、調べ物はするでしょう。調べ物をするときに、「そこら辺に本がある」ので、そちらを「ついつい」読んでしまう。それも私の「読書時間」になっています。
この「脱線読書」を体得したのは学生時代です。大学生の友達に揶揄されたものですが、私が「英語」学科に在籍していながら、「英文学コース」まっしぐらでした。そのため、英文学だの英詩だの、「つぶしのきかないあっちの世界」に埋没していたわけですが、レポートを書くかたわら、関係ない本を読みあさってしまっていたわけです。マンガも含みます。
この間の読書は妙に「速読」なわけです。というのも脱線だからです。そして妙に没頭できる。それも脱線だからです。
私は「速読術」に詳しくはありませんが、速読ができれば「脱線読書」はますます機能するような気がします。ライフハックの本を書いている最中に、『肉体の悪魔 (光文社古典新訳文庫)』(ラディゲ)を読みふけっていたりする自分には、ほとほと不可解な印象を持ちますが、考えてみると「非常に妥当な読書の時間」などという時間はない、という気も致します。
・トイレ
・病院の待合室
・待ち合わせの時間つぶし
・電車の中
・旅行中
・寝る前
読書の時間とは、「スキマ時間」です。昔からそうでした。そういうときに読む本とは、どんな本でしょうか?本というのはたいてい「本を読むぞー!」と思って読むものではない、と思うのです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.07 14:54
妻は朝、歌を歌う
2008.02.06
そんな妻が最近、朝、歌を歌うようにました。
妻は音楽療法士ですので、(「みんなの歌」のような)歌はたくさん知っています。患者さんの好みにあわせて、ピアノを弾いたり歌ったりできなければいけないからです。
妻があまり意味もなくワンフレーズを歌い出すのは、もとからでした。しかし、最近朝起きてから作業をするために、とりあえず歌っているのは意味が違います。
自分の目を覚まさせるためです。私はこれはいい方法だと思いましたが、実行には至っていません。
第一に恥ずかしく、第二にけっこう疲れるからです(実はこれが効果を発揮する)。そのため、結局は「歌うまでもなく、自分はちゃんと起きられる!」と思いこもうとするのです。(ちなみにこれは認知的不協和)。
いつまで続くかは怪しいですが、とりあえず私たち夫婦の最近は、比較的まともな時間に起きています。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.06 16:09
ムダを許す
2008.02.04
それは、「あまりに作業予測時間がキッチリしてきた」ことの副作用でした。
私は大橋悦夫さんのタスクシュートという時間管理ソフトを利用しているのですが、はっきり言ってもはや依存症と言っていいくらいで、タスクシュートと一緒でなければ仕事ができません。
そのタスクシュートによる時間予測も、直感的にかなり的確で、飛び込み案件や寝不足などがなければ、予測から1分のズレもないことが、よくあるようになりました。
でもこれがちょっとした副作用をもたらしていました。何も問題がなければ、たとえばあすなろブログを書くのにかかる時間はほぼ、36分といったところです。しかし、明らかに50分を超えるペースになると、どうしようもなくなってしまいます。
というのも、36分という数字が無理のある数字だと思っていればまだしも、36分というのはほぼ間違いなく正確な予測であるため、50分もかかるというのはどこかに非効率が発生していると言わざるを得ません。
もしも自分の見積もりが厳しすぎて、20分と見積もっていたのにそれ以上かかるというのであれば、それは許せるのです。しかし、きわめて正確な見積もりを大幅に超えているということは、もはや見積もりのせいにできないのです。
この非効率ゆえに生じたムダは、何かひどく許せないものに感じられてきます。いかなるいいわけも許されないムダであるため、言い逃れが全くできず、したがって自己嫌悪に陥るしかないのです。
ということを考えるようになってから、見積もりに少し遊びを加え、そのうえで志を高く持つことにしました。目標が高くなれば、その分ムダが生じても言い訳できる余地があるというわけです。(「いいものを書こうとすれば、時間が少々かかっても仕方ない」とか。)
よくゴールを決める上でハードルを下げるハックが提唱されますが、CASE-BY-CASEです。ハードルを下げた目標すら達成できないと、自尊心が傷つきます。最終的には「せめぎ合い」ということになるわけですが、ハードルをむしろ上げることで生まれる気持ちの余裕もあるのです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.04 11:36
「ちょっとしたこと」をやり残して寝る
2008.02.02
ハックは簡単で、「すべてを済ませてすっかり安心してから寝床に入る」のをやめて、「何かやり残したこと」をひとつわざと放っておいて、寝床に入ってしまうのです。
たとえば寝床の電気を消さずにおくとか、夜のうちに読んでおいた方がいい資料を読まずにおくとか、靴下をはいたまま寝るとか、そんな程度のことです。
そうすると当然、「やってから寝た方がいいな…いいな…」と心にひっかかります。そして私の場合ですが、たいていそのまま寝入ってしまうのです。
私はこれを「分裂催眠」と勝手に命名していますが、このカラクリは実存心理学者のV・E・フランクルが「逆説志向」といったカラクリに似ていると思います。「逆説志向」とはたとえば、緊張して赤面してしまう人を、「赤面する役」に配して舞台に上げて治すような療法に応用されています。
こうするとクライアントは、「赤面しよう!」とがんばりすぎて、かえって赤面できなくなるわけです。こうしたカラクリによって治療するわけです。
私が睡眠ハックに気がついたのは、「万全を期して」寝床に入ると、かえって眠ることができないと、子供時代に思い知ったからです。万全を期すと「さあ寝ないと!」と思いすぎて、かえって寝付かれなくなるような気がします。
しかしたとえば、読みさしの本を枕元においておくなどすると、「これ読んでから寝たいなー」というふうに気持ちがそれるので、かえって寝付くことができるようです。
少なくとも私にはこの方法が有効なので、おかげで「夜眠れずに困った」ということはありません。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.02 17:50
いくつかやってますがお金はなかなか貯まらない
2008.02.01
以下のエントリで提案されている「マネー・ハックス」。
知らないうちにお金の節約ができてしまう習慣
ほとんどの方法は、知らないうちにとはいかない気がしますが、全部やれば十分効果はありそうです。いくつかすでに実践していますし、いくつかは試す気になりません。
理由と私の実践状況を簡単に。ネタにでもなれば――。
生活習慣を見直してみる:いつもトールサイズで頼んでいるそのコーヒー、実はショートサイズでも満足度は同じということはありませんか?そうですねえ。そもそも外出先で何も飲まなくてもいいかもしれません。でもこれは私には難しい。飲み物大好き人間ですので。
一度に買えるものは大量に仕入れる:どうせ買うことが分かっていて、日持ちがするものなら、なるべく一度に買うのが得になります。なるべくやってます。ただし、買い置きすると劣化するものには適用できませんね。スキンクリームなど、意外とそういう落とし穴が。
買い物リストを作る:これはよく言われるテクニックですが、効果的です。やってます。書籍についても、もっとやるべきだと思っています。そうすれば自分の場合、間違いなく節約になります。
車やパソコンを長く使う:新車や新しいパソコンを買うと大きく家計にひびきますので、1年でも長く使えるようにするのは、見えないところでお金をセーブしていることにつながります。結婚して以来、やるようになりました。PC買い替えなくなりました。以前は…考えたくない。
カードで予算案作り:コンビニでお金を使いすぎる人や、本の購入が多い人はあらかじめ一ヶ月の予算分の QUO カードや図書カードを金券ショップで買うという手があります。そうですね。でもこれは面倒くさい上に、「例外」が発生して失敗すると思います。私が一番本をたくさん買ってしまうのは、本を書くときです。ネタをパクルためではありません、決して!(まあそれは今後どうしても詰まってしまったときもそういうことをしないとは…)。
本を書くとき本を読むようになるのは、気持ちを高めるためです。だから、デビュー時代に苦労したマンガ家さんとか、作家さんの「苦節時代」の本を、こういうときによく読みます。「あぁ~自分なんか恵まれてるんだな~」とムリヤリにでも思いこむことで、脱落しそうな気持ちを保持するわけです。
本は借りてしまう:本にはずっと置いておき、線を書き込んで自分のものとしたい本と、読めさえすればいいものと2種類があります。たしかにそうですが、これはダメです。少なくとも私の場合には、本は自分のものにしませんと。書き込むし、折るし、切り抜くし、(こぼすし)。恥ずかしい話ですが、こぼすのは大事です。誇張するなら、私はそれで大学に受かったのです。
省エネ生活を徹底:断熱のためのカーテンや窓のフィルムなどをつけてエアコンの効率を上げて設定温度を調節すれば、体感温度はほとんど変えないまま光熱費を抑えられます。妻の趣味です。私はこうした生活が苦手ですが、環境問題も顕在化してきた折、文句は言えません。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.01 16:42







