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あすなろBlogger

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せっかくなのでちょっといいわけ

2009.11.30

私が1日のするべきことを全部Toodledoに入れているとか、今日の就寝時刻を計測しているという話をすると、「個性的な変人」という感想をいただきます。

それはそうなのでしょうが、一方で私はけっこうありきたりな人間だと思っています。

だれであれ、1日にやることを全部タスクリストに書き込めばかなりの数に上りますし、それにかかる時間を全部足しあわせれば、何時にそれが終わるかわかるのです。

これと似た話で、「クラウドに記憶すべきものを何でも記録しておく」というテーマを表明すると、議論が噴出しがちです。セキュリティの話はちょっと脇に置いて、「IT依存で脳が弱まる」という指摘が出るのです。

でも私が「あげておこう」と思うのは、「すべてのタスク」とか「すべての約束」とか「家電のマニュアル」とか「読み終えた雑誌」などです。もともとそれらを「頭で記憶しておく」人などまずいないでしょう。

たとえば、「お金の出し入れはもれなく金銭出納帳につける」人がいても、「家計簿依存症だ」とはあまり言われないと思います。すべてのお金の出し入れを覚えておくなど無理ですし、無駄なことでもあります。

私にとっては「時間簿」についても同じことなのです。ついでに、いつ赤ん坊のおしめを取り替え、いつミルクをあげたか、どのくらいの量あげたかももちろん記録しています。そうしておいたほうがずっと便利です。記憶と感覚に頼ってやってもいいかもしれませんが、ノートにとる人のほうがたぶん多いでしょう。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.30 14:41

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集中とは何か?

2009.11.29

「集中」とはなにかと、深く考え込まなければ、話としては簡単です。心理学的にいうならば、「注意」を向けるべき対象が一点に絞られていて、絞りやすくなっているということにすぎません。

今私は、Lifehacking.jpで紹介されていたOmmwriterというエディタでこの文章を書いているのですが、「文章作成に注意を集中させる」という目的に絞って設計されていることがよくわかります。

このエディタは、ディスプレイ全体を雪景色に変えてしまい、その中でできることは、文章入力だけです。

これだけでも変わっていますが、もうひとつの大事な特徴として、風景にぴったりとあったBGMを流してくれるのです。そのうえ、キー操作のフィードバックとして、操作音を鳴らしてくれます。

まさしく、文章を打つための感覚モダリティを、文章を打つことだけに向かうように作り出してくれるというわけです。 集中とは、感覚モダリティを統一していくプロセスなのだと感じさせてくれます。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.29 18:39

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数少ないと、欲しくなる心理

2009.11.28

「希少性」からの解放 私たちの頭は、あまりにも「希少性」ということに弱くできています。

切手のコレクターにはおなじみの話として、「ミスプリの方が価値が高くなる」という現象があります。なぜなら、数が少ないからです。

水とダイヤモンドでは、水のほうが生きる上で必須のものなのに、値段が高くなるのはおかしい、という議論が、経済学的になぜおかしいかというと、ダイヤモンドには希少価値があるからです。人間は、生きるのに必須の物の価値が下がるように、多大の努力を払ってきました。水がダイヤモンドよりも高い世界は、地獄です。

そういうわけで、商売をしたい人は、「希少性に訴える」というのが王道だったのですが、インターネットではこれがうまくいかなくなってきました。「デジタルコンテンツ」という、希少性ゼロの製品を、「商品」にしようとしても、うまくいかないからです。コピーできないようにがんじがらめにしたり、「暗号」したりしてがんばるのですが、そのがんばりはそもそも「希少性」が失われやすい証拠です。

そういう環境下でもなお「商売」したいと思ったら、どういうことをすべきなのか。ということをえんえん論じてくれたのが、『FREE』です。

人は本来、希少性を感じるものが欲しいのです。それは、生物として、潤沢にあるものを意欲的に求めずともいいからです。そういう意味で、動物というのはネガティブな感情に支配されやすいとも言えます。

『FREE』は経済学的な本ですし、「来るべき世の中」の解説本的な性格の本ですが、心理学的にも面白く読めます。希少性というのは、この本でよく説明されているとおり、相対的なものなのです。

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投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.28 19:05

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『売れるデザインのしくみ 』刊行記念トークショーのお知らせ

2009.11.28

12月11日(金)に開催されるトークショーにゲストとしてお邪魔することになりました。

テーマは「デザイン×心理学:今まで語られてこなかった、その密接な関係とは?」というもの。言うまでもなく、佐々木にデザインは無理ですので、心理学パート担当です。

詳しい内容と、参加日時、会場などは以下の通りです。この日私はメインでしゃべるわけではありませんが、トーク後には懇親会などもあります。心理学的な話題で絡みたいという方もぜひどうぞ。無料です。

『売れるデザインのしくみ』刊行記念トークショー開催のお知らせ

書籍『売れるデザインのしくみ ―トーンアンドマナーで魅せるブランドデザイン』の出版を記念して、アートディレクター、ウジトモコ氏が心理学ジャーナリストの佐々木正悟氏と共に、デザインと心理学の接点について公開トークショーを行います。

日時:2009年12月11日(金)19:00〜20:00(開場18:30〜)

定員:84名様

参加費:無料

会場:Apple Store, Ginza(3Fシアタールーム) 東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館)

※地図

http://www.apple.com/jp/retail/ginza/map/

主催:(株)ビー・エヌ・エヌ新社
 http://www.bnn.co.jp/news/info/post_111.html

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.28 16:21

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過負荷、心配性、完璧主義

2009.11.26

たとえば完璧主義ゆえに、自分の心を勝手に重くしてしまって、ただでさえ取りかかりにくい仕事に、いっそう取りかかれなくなってしまうケースがよく見受けられます。

以下は、このあすなろブログのご協力を得て開催している「マインドハックス研究会セミナー」のまとめレポートからの引用です。

過負荷、心配性、完璧主義など、色々な要素が絡み合って仕事は先送りにされますが、佐々木氏は「成功への期待と失敗への恐怖(その葛藤)」が、仕事を先送りにする大きな要因だと考えます。
てくらぼ自習室レポート イベントレポート "マインドハックス研究会"

これはもともとシンプルな話だったのが、心という実体の伴わないシステムを通じて、どんどん複雑になってしまう一例です。

心の中でイメージしている「他の人」に何か言われる不安に注意が向いてしまうと、「何も言わさないようにやり遂げよう」とばかりに、勝手にハードルを高くしたとします。

それはただそれだけのことにすぎませんが、こうなると人は、「余計なイメージのおかげで」と恨みがましくなります。でもその恨みは自分自身の心の内部のイメージに向かっているのですから、恨んでいる相手は自分の心なのです。これはとてもやっかいな話です。

私が「認知療法」などに着目するのは、この手前の段階で、錯綜したコンプレックスを招かないようにして欲しいし、していたいからです。

イメージは心の中にあるもの。他人は心の外にいる人です。理詰めで認識をはっきり分ける努力をすることで、自分の心を勝手に重くするのは避けられるはずなのです。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.26 18:43

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カウンセリングと心理療法って同じなの?

2009.11.25

答え 同じではないようです

一般的には同じように思われていそうです。私にも、同じように感じられます。しかし、教科書には「公式には区別されている国が多くなってきている」と記されています。

とはいえ、明確に区別するのが難しいのも事実です。どちらの場合にも、「心理的な問題や、行動上の問題を抱えている人たちが、相談に訪れる」点で共通しているからです。

違うのは、「心理療法」が比較的「医療行為的」であるのに対して、「カウンセリング」は「人生相談的」な面も含むものであること。両者にはもちろん「あいまいな領域」が存在しますが、実践上の目的として、そういう方向付けの違いが存在します。

もちろん「臨床心理士」の資格試験勉強という話になれば、これらを細かく定義した上で、「歴史上の流れ」なども抑えておく必要があるでしょう。

▼参考 カウンセリングと心理療法の違いは何ですか?

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.25 22:44

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人生を iPhone に入れていますか? 「iPhone 情報整理術セミナー」 12/5 アップルストア銀座で開催

2009.11.22

iPhone 情報整理術セミナー

〜 人生のすべてを iPhone に入れる 〜

話者: 堀 正岳・佐々木正悟

日時: 12 月 5 日 (土) 13:00-14:00

場所: アップルストア銀座

入場無料

http://lifehacking.jp/2009/11/iphone-event/

すでにLifehacking.jpさんで告知があったとおり、12月5日(土)にアップルストア銀座にて『iPhone情報整理術』のセミナーを開催します。

すでにこの本のセミナーを何度か催しておりますが、共著者二人だけのトークは、実は今回が初めてなのです。

Lifehacking.jpさんのエントリにも書かれてあったとおり、私たち二人にお伝えしたいことはたくさんありますが、同時に、みなさんのiPhoneへの思いもあるはずです。

ぜひ、「iPhoneで何かすごいことができそうだ」という気持ちとともにおいでいただいて、その「何か」を結実させる方法を、セミナーから持ち帰って欲しいと思います。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.22 21:38

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今週のまとめ

2009.11.20

今週のテーマは、認知療法でした。

認知療法

「認知療法」と言えば、A・T・ベック。クライエントの考え方のスタイルや価値観に着目し、これを治療の対象とします。考え方のスタイルの変容を通じ、クライアントの情緒や行動面の問題を改善しようという方針です。 http://blog.pasonatech.co.jp/sasaki/2009/11/16/

スキーマ

たとえば鬱病患者のスキーマが良く事例として取り上げらる。それによると、 
・もし完全でなければ、私は愛されない
 ・もし全的に有能でないなら、私は失敗者だ などのスキーマがあるとされる。
このような「構え」があるために、ふとしたきっかけに「自動思考」が生じ、それが行動などに影響を与える。 http://blog.pasonatech.co.jp/sasaki/303/12074.html

自動思考
これが認知療法では、治療対象。
 ある感情や行動を体験するときに、ふと浮かんでくる考え方のこと。その人にとって、「そう考える」ことが自動的になっているほど自然なもの。 
これを変えることで、極端なスキーマを変えたり、ターゲットとなる問題行動を改めることを目指す。
感情・行動
これが表面に現れてくる、「症状」。 ここに「自動思考」が深く関わっているというのがベックの考え方。 また、感情が形成されたり、いったん行動に出ると、「自動思考」が強化されるという相互関係にもある。

論理療法

エリス(Ellis, A. & Harper, R. A.1975)によって創始された心理療法。論理情動療法あるいは論理療法とも訳される。近年では,エリス自らが「行動」の文字を加え,合理情動行動療法(rational emotive behavioral therapy ; REBT)と称している。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.20 16:31

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臨床心理学用語「スキーマ」

2009.11.18

スキーマ schema


臨床心理学で言うところの「スキーマ」は、認知心理学で言う「スキーマ」と、意味するところが違います。もちろん、同じ語ですから、根底に通じるものはあります。

臨床心理学では、スキーマを、「知覚・認知の構え」と定義します。この「構え」というのが何ともとらえにくい表現ですが、「個人が現実をどのように構造化するか」という図式化の機能のようなものです。

スキーマは、記憶に基づいて形成されているものです。学習、経験によって形作られるものだと、本人には意識されているでしょう。信念の体系であり、基本的な価値観であり、体験に個性的な意味を与える上での規則でもあります。

たとえば鬱病患者のスキーマが良く事例として取り上げられます。それによると、

・もし完全でなければ、私は愛されない
・もし全的に有能でないなら、私は失敗者だ

などのスキーマがあるとされます。このような「構え」があるために、ふとしたきっかけに「自動思考」が生じ、それが行動などに影響を与えます。

またその行動による体験が自動思考を生じさせ、その思考がスキーマを形成するということにもなります。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.18 01:00

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論理療法

2009.11.17

論理療法は、心理学の辞典を引くと「合理情動療法」の見出しになっていて、次のように説明されています。

非常にベックの「認知療法」と似ていることが、一読されるとよくわかると思います。 長くなりますが、主要な内容を辞書から引用します。

合理情動療法【ゴウリジョウドウリョウホウ】
rational-emotive therapy ; RET  
#エリス(Ellis, A. & Harper, R. A.1975)によって創始された心理療法。論理情動療法あるいは論理療法とも訳される。近年では,エリス自らが「行動」の文字を加え,合理情動行動療法(rational emotive behavioral therapy ; REBT)と称している。

#認知の変容を治療目標とする一つの治療体系である。人の#反応は#刺激によってのみ生じるものではなく,刺激の解釈などの認知的変数によって生じると考える。

そこで,個人の#思考のスタイルに焦点を当て,それが変化すれば反応が変化すると考えた。この点では,#ベックの#認知療法と同様である。

 [株式会社有斐閣 心理学辞典]

正確ですが、非常に固いものに見えるかと思います。しかし、これを提唱したエリス、ハーパーといった人たちは非常にユーモラスな療法家でした。

彼らの一見いかにも堅苦しそうな「論理療法」という書籍から、また引用してみましょう。

次の一節は、ハーパー博士が「論理療法」について講演を行っている最中に、「B博士」が批判してきたため、それに対してハーパー博士が自らの立場を説明したものです。

 「ここではもう一度、論理療法の考え方に戻ってみましょう。それによれば彼(B博士)の不安は次のように説明されます。私が話をしたときそれはまた彼が、

  『なんて馬鹿ななことをいっているのだ、よせばいいのに』と独り言を言って自分の怒りを刺激したときでもあるわけですが、B博士は同時にまたおおむね次のようなことをつぶやいてもいたのです。

  『まあ、ハーパーがしゃべり終わるまで待とう。ところでどういえば彼がどれほど馬鹿げているのかをみんなに示してやれるだろうか。(みんなの前で彼の正体を暴露するにはそれなりによい機会を見つけなくては!)うーん、もしチャンスがきたらどういってやつを凹ませようか?』

  「さらに続けて私の推測を述べると、B博士はどう口火を切ろうかといろいろ想像してみました。あるものは、これはまずいと思ってすぐに捨て、別のほうがまだよいかと思い、私の見解を否定するためのよりよい表現を探し続けていたわけです。それから彼は、私に対して用いるべき最上の章句を見つけ出そうとしただけでなく、加えて次のようなことも彼の念頭にはあったのです。

  『このグループのメンバーはいったいどう思っているのだろう? 彼らは、私もまたハーパーと同じくらい愚かだと思うのではないだろうか? もしかしたらハーパーは彼の魅力でもって会員たちを巻き込んでしまうだろうか? まさか私が、来談者や著作などについて、ハーパーやエリスが成功したのを妬んでいると思いはしないだろうか? 彼に対して正面切って反論することは、実際問題として私に利のあることなのだろうか?』

  B博士が心の中で自ら案出したこれらの文章が、彼に不安を引き起こしたと私は仮定したのですが、B博士いかがでしょう?」

  「あながちまちがいともいえません」と私の論的は、多少まごついたのか、顔やそのはげた頭をほんのりと赤らめながら肯定した。
  しかしですよ、誰でもが、つまりわれわれのすべてが、人前で話すために立ち上がる前には、そんなふうに心の中でしゃべるわけではないと思いますが」

   「いや、きっとたいていはそうするのです。」
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投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.17 01:00

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認知療法

2009.11.16

 

 認知療法 今では「認知行動療法」と総称されている療法こそが一般的ですが、その前には「行動療法」や「認知療法」や「論理療法」などの創始者があったわけです。

そのうちの一つ、「認知療法」と言えば、A・T・ベック。クライエントの考え方のスタイルや価値観に着目し、これを治療の対象とします。考え方のスタイルの変容を通じ、クライアントの情緒や行動面の問題を改善しようという方針です。

認知療法には、上図のような関係図式がイメージされていますので、この一つ一つをおさえておく必要があります。

スキーマ

心理学で「スキーマ」というと様々な意味があって困りますが、ここでは「思い込み」あたりでよいでしょう。考え方の傾向、情緒の色づけの仕方などとも言われます。

「思考」と相互に関わっていて、「スキーマ」が心にあるせいで独特の考え方が生じ、その考え方がまた、スキーマを強化するというわけです。

自動思考

これが認知療法では、とりあえずの治療対象です。

ある感情や行動を体験するときに、ふと浮かんでくる考え方のことです。いわばその人にとって、「そう考える」ことが自動的になっているほど自然なものなのです。

これを変えることで、極端なスキーマを変えたり、ターゲットとなる問題行動を改めることを目指します。しかし「自動的に浮かぶ考え」ですから変えることは容易ではありませんし、そもそも気づかぬうちにやっていることも多いので、まずはそれに「気づかせる」ことがスタートとなるケースもたくさんあります。

感情・行動

これが表面に現れてくる、「症状」です。

ここに「自動思考」が深く関わっているというのがベックの考え方なのです。 また、感情が形成されたり、いったん行動に出ると、「自動思考」が強化されるという相互関係にもあります。


▼以前からご紹介しようと思っていたサイトがあります。こちらは大変な力作ブログですので、「臨床心理」に興味のある方はぜひ一度ご覧になってください。

「ひろみの勉強部屋」 

http://hirominobenkyobeya.air-nifty.com/pleasecomein/

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.16 01:00

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今週のまとめ

2009.11.13

しつこく行動主義についての週となりましたが、これでもまだ本のさわりを紹介しただけです。

他にも色々な分野もありますし、細かくやっていくときりがないほどです。

下図は、非常に有名な人名をとりあえず配置してみました。このメンバーに「ソーンダイク」が入るのも、どうかと思いましたが、今週はあえて取り上げましたから、入るならこんなところかと。

ここからさらに社会学習へのつながりも本当は入ってこなくてはいけないのですが、それはまた後ほど。


 

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.13 01:00

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ソーンダイク

2009.11.12

エドワード・ソーンダイク

Thorndike, Edward Lee(1874-1949)

 実験および教育心理学者。アメリカのマサチューセッツ州に生まれる。
 
 1900年ごろ、動物の知能を関する研究をおこなった。有名なネコを用いた問題箱の試行錯誤学習実験もこの時に行われた。
 
 心理学上、彼の貢献は重要であるし、彼の名もよく知られているが、ワトソン、スキナーなどの研究に比較して、ソーンダイクの研究はよく知られていない。
 
 猫の問題箱の研究から言えることは、動物の行動は、必ずしも何らかの見通しのもとに行っているわけではないということだ。動物の行動は、試行錯誤の結果に過ぎない。このことが、ソーンダイクの強調した点である。
 
 こうした研究内容が、スキナーに大きな影響を与えたことは間違いない。スキナーはこの研究結果を受けて、学習強化の概念を確立した。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.12 01:04

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消去【ショウキョ】extinction

2009.11.11

行動科学の用語です。

条件づけによって形成された反応が、強化されないために、その遂行が減衰してゆく過程か手続のことを言います。

一般的な人にとっては、「強化」より「消去」のほうが、行動科学の有効性を享受できるように私は思っています。「ついついやってしまう何か」を、報酬によって強化しないように工夫することで、行動は「消去」できるからです。

ソーンダイクやパヴロフなどは、反応の消失を十分に説明できなかったといわれています。

私の父が昔、「禁煙」の努力をしていたことを思い出します。たばこを「すっぱり止めよう」とする父に向かって母がこう言ったものです。「そんなに急に全部止めようとしないで、徐々に減らしていったら? 
6本、5本、4本・・・」といったように。

父は即座に却下しました。「それは無理だ。一本でも吸ったら吸いたくなる。吸うのを止めるか、吸い続けるか、どっちかしかできないんだ」

今から考えてみると、行動科学的には、父が正しかったと思います。厳密には父に尋ねなければわからないこともありますが、明らかに報酬系を嗜好品が興奮させるとすると、刺激される数を減らせば、快感はむしろ増大しそうです。意識的にやると特にそうなります。

また、「減らす数や時間に対する比率」を厳密にコントロールすればいいですが、父はそんなにきっちりした人間ではありませんし、ふつうの人には難しいでしょう。コンピュータも何もなかった時代のことです。漠然と「数を徐々に減らす」という程度の考え方では、むしろ「部分強化」になってしまいます。「部分強化」では「消去抵抗」を強める、つまりたばこであればかえって止めがたくなるのは、よく知られています。

結果として父は、禁煙がうまくいきました。だから今吸っていません。

このとき私は子供だったので、ほとんどの事柄を忘れてしまったのですが、今思えば惜しいことをしました。ただ父はいろんなことを試みていたし、いろんなことを喋っていました。そのことを考え合わせると、人間は報酬も罰も「解釈する」ので、その解釈次第で、強化の意味も消去の意味も、いちいち変化すると考えざるを得ないと思っています。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.11 01:00

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第2回ライフハック心理学セミナーを渋谷で開催

2009.11.09

12月9日(水)に「第2回ライフハック心理学セミナー」を渋谷で開催いたします。 第2回のテーマは、「今年こそ!やりたいことをやり遂げる」ための心理学です。

サブテーマとして「GTD的方法の必要性」を掲げておきます。

継続力を発揮して長期目標を達成できる人がいます。
一方で「三日坊主」に終わってしまう人もたくさんいます。

どちらも「心の働き」による結果なのです。

たとえば「三日坊主」は行動科学や社会心理学など、心理学的に説明できます。
そして「成果を出せる人の継続力」もやはり心理学的に説明できるのです。

今回のセミナーでは「心理学的な説明」にとどまらず、「長期目標を達成できる人たち」の心理を解明し、彼らの実践している「GTD的な方法」を徹底的にご紹介します。

 

▼詳細・お申込は以下のページよりお願いします。

http://kokucheese.com/event/index/693/ 

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.09 19:00

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「実験神経症」とは何か?

2009.11.09

【問題】

「実験神経症」とは何か?

【方針】

これも言葉の定義から始めましょう。

「実験神経症」について「古典的条件付け」(特定の刺激によって誘発される反応を、もともと無関係の刺激と結びつける学習過程。「パブロフの犬」)から説き起こす必要があります。

これに引き続いて、「実験神経症」の発見がもたらした臨床心理的なメリットについても述べる必要がありそうです。

▼「実験神経症」とは

・イワン・パブロフによって発見された、弁別困難な課題によって引き起こされる神経症に似た動物の不適応行動のこと

弁別困難な課題とは、一般的な手法による条件付けではないやり方で、動物にとっては学習が困難になるようなやり方を指します。

たとえばブザー音とエサをセットとした学習過程を考えた場合、ブザー音を非常に強くしてみたり、音を鳴らしてからうんと間隔を空けてから餌をあげてみたり、エサを出すブザー音と出さないブザー音を混ぜ合わせてみたり、ブザー音とともに電気ショックを与えてから餌を与えるなどのやりかたです。

このような刺激の提示を繰り返されると、犬は自分の手にかみつく(自傷的行為)など、奇怪な行動をとるようになります。これが実験神経症と呼ばれる現象です。

▼「実験神経症」の発見がもたらしたこと

こうした発見は、人の「実験神経症的症例」の治療法に大きなヒントを与えました。

臨床領域においては 

 ・恐怖症

 ・情緒的障害

 ・抑うつ

 ・学習性無気力

などに対する研究に多大な貢献をしたとされます。

さらに、刺激によって誘発される反応が主因であるような神経症であれば、当然、刺激に対する反応を置き換えたり消去するという方法が、治療法になりうることも考えられます。

ここから「拮抗条件付け」という発想を得ることができ、その具体的治療法として、ウォルピーの「系統的脱感作法」などがあげられるでしょう。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.09 01:00

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今週のまとめ

2009.11.06

今週のまとめというものの、今週は「ブックウォーク」や「セミナー告知」などで使い果たしてしまいました。いつもの心理学ノートをご期待いただいていた方には申し訳ありませんでした。

心理学ネタは「バンデューラ」だけでしたが、この人は非常に重要な人です。行動科学的にはもちろん、社会心理学、発達心理学、臨床心理学でも重要です。

「観察学習」や「代理学習」ということができるのは、初期の行動科学では認めがたいことでした。「人は行動によってこそ学習する」という主張を、いささか教条的に信奉していた学派としては、「動物が何かを観察していただけで同じようなことがやれてしまう」とすると、困るわけです。

もちろんこんなことができるのは、比較的高度な知能を持つ動物だけですが、人間にはできるわけですから、「人間も心理ではなく行動でのみ学ぶ」とする主張には、どうしても相容れないところが出てきます。

しかし、人が観察によっても(経験を経ずして)学習できることの重要性は、「テレビで暴力を学んでしまう」話とばかり結びつけるべきではないでしょう。「見る」「見せる」ということの可能性を、もっと追求していくだけの知見だと考えます。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.06 18:41

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バンデューラの観察学習

2009.11.05

今週は、少々変則的に始めてしまったので、来週以降するお話しの予告編ということにさせてください。

観察学習」という概念は非常に重要です。先週のテーマだった「行動科学」は、一時アメリカ心理学会を席捲する勢いでしたが、それがいくつかの学説や実験結果のおかげで、徐々に後退させられていきます。「観察学習」の発見も、それに間違いなく一役買っています。

(とはいえ、この概念自体が行動科学の重要な概念ですし、行動科学という学派は、心理学上重要な地位を占めている点に違いはありません)。

言葉の定義ですが、「観察学習」とは辞書によると次の通りです。

 自ら直接に経験したり,外部から強化を受けなくとも,他者(モデル)の行動を観察するだけで,その行動型を習得する学習をいう。モデルは実際の人物だけではなく,テレビ・ラジオなどのメディアを通しても呈示される。また,言語的あるいは映像的に表現された行動も観察学習の対象となることから,広範に学習内容が伝達されうる。観察学習は,バンデューラが社会的学習理論を提唱するうえで中心においた学習であり,モデルを観察することによってある反応を習得することから,モデリングともよばれている。[株式会社有斐閣 心理学辞典]

 

簡単に言うと、実際に行動したり、経験したりしなくても、「観察」しただけでモデルの行動を模倣することができる、という発見です。

ピアノを弾いているところを見ただけで、ピアノが弾けるようにはなりませんが、iPhoneを使っているところを見れば、同じような操作はできます。

これを拡大し、たとえば親が頻繁に暴力をふるっている様を見て、その子の攻撃行動が増す、という報告がなされることになります。

さらに、想像ができると思いますが、テレビでボクシングの試合をたくさん見ると、視聴者の攻撃行動が増すのだ、と主張する論拠にもできそうです。

なぜこれがそれほど重要な概念かというと、伝統的な「行動科学」の考え方からすると、「観察」だけで「行動」が強化されるというのは、説明しづらいからです。

「心の内部」や「内面性」をなるべく否定的に見る「行動科学」の立場からすると、「観察」という「内面」だけで「行動」を学習できてしまうというのは、扱いにくい現象なのです。

http://www.handtomouth.ucl.ac.uk/project7/

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.05 00:53

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11月19日(木)大阪にてセミナー行います

2009.11.02

告知です。
最近「クラウド」と言う言葉をよく耳にします。クラウドサービスって一体何なんでしょうか。 あふれる情報を整理して、一元管理し、必要なときに必要な情報を最小限の労力で引き出す方法を、10月21日に『iPhone 情報整理術』を上梓されました、心理ジャーナリストの佐々木 正悟氏にお話をいただきます。

第3回経営セミナー「情報社会で生き残るために」
vol.02「クラウドってなにやねん??~iPhoneを活用した情報整理術」
http://www.sr-iyori.com/sem-new.html

というわけで、今月19日(木)に大阪へ参ります。間違いなく大阪でのセミナーは初めてです。

それどころか、事実上大阪に参るのも生まれて初めてですから(新幹線で通ったことがあるというのと、駅で弁当を買って食べたとかは別として)この機会に多くの方にお会いできればと思います。 よろしくお願いします。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.02 19:25

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11 月 1 日ブックウォークをおこないます (飛び込み参加歓迎!)

2009.11.01

IMG_0130.JPG.jpeg 

Lifehacking.jpさんにはすでに告知されてるとおり、本日ブックウォークを行います。
というわけで、先日延期していたブックウォークを明日、11/1 の日曜日におこなうことになりました。佐々木正悟さんと私で店頭をまわって、ふじたきりんさん描きおろしの店頭 POP を配って回るのと、在庫を Twitter でつぶやくのが主な目的です。大まかなスケジュールは次の通りです:
 10:00 渋谷・啓文堂
 11:00 新宿・紀伊国屋本店 ←
 13:00 池袋・ジュンク堂書店池袋本店
 14:00 秋葉原・有隣堂 ←
 16:00 有楽町・三省堂 ←
 17:00 八重洲ブックセンター
 18:00 丸の内丸善本店
この「←」の入ったところでは、なるべくこの書店にこの時間にあわせて行動するようにしますので、もし近くまでお越しの方いらっしゃいましたら私たち二人を捜してみてください。iPhone をもってて Bump をインストールしていたら、その場で今回のために作成した「特別な画像」をファイル交換で進呈いたします。
今回はきちんと本もありそうですし、延期ということはないので、お時間があってお近くを通るようでしたら、この機会にお立ち寄りいただければと思います。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.01 00:00

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