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あすなろBlogger

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論理療法

2009.11.17

論理療法は、心理学の辞典を引くと「合理情動療法」の見出しになっていて、次のように説明されています。

非常にベックの「認知療法」と似ていることが、一読されるとよくわかると思います。 長くなりますが、主要な内容を辞書から引用します。

合理情動療法【ゴウリジョウドウリョウホウ】
rational-emotive therapy ; RET  
#エリス(Ellis, A. & Harper, R. A.1975)によって創始された心理療法。論理情動療法あるいは論理療法とも訳される。近年では,エリス自らが「行動」の文字を加え,合理情動行動療法(rational emotive behavioral therapy ; REBT)と称している。

#認知の変容を治療目標とする一つの治療体系である。人の#反応は#刺激によってのみ生じるものではなく,刺激の解釈などの認知的変数によって生じると考える。

そこで,個人の#思考のスタイルに焦点を当て,それが変化すれば反応が変化すると考えた。この点では,#ベックの#認知療法と同様である。

 [株式会社有斐閣 心理学辞典]

正確ですが、非常に固いものに見えるかと思います。しかし、これを提唱したエリス、ハーパーといった人たちは非常にユーモラスな療法家でした。

彼らの一見いかにも堅苦しそうな「論理療法」という書籍から、また引用してみましょう。

次の一節は、ハーパー博士が「論理療法」について講演を行っている最中に、「B博士」が批判してきたため、それに対してハーパー博士が自らの立場を説明したものです。

 「ここではもう一度、論理療法の考え方に戻ってみましょう。それによれば彼(B博士)の不安は次のように説明されます。私が話をしたときそれはまた彼が、

  『なんて馬鹿ななことをいっているのだ、よせばいいのに』と独り言を言って自分の怒りを刺激したときでもあるわけですが、B博士は同時にまたおおむね次のようなことをつぶやいてもいたのです。

  『まあ、ハーパーがしゃべり終わるまで待とう。ところでどういえば彼がどれほど馬鹿げているのかをみんなに示してやれるだろうか。(みんなの前で彼の正体を暴露するにはそれなりによい機会を見つけなくては!)うーん、もしチャンスがきたらどういってやつを凹ませようか?』

  「さらに続けて私の推測を述べると、B博士はどう口火を切ろうかといろいろ想像してみました。あるものは、これはまずいと思ってすぐに捨て、別のほうがまだよいかと思い、私の見解を否定するためのよりよい表現を探し続けていたわけです。それから彼は、私に対して用いるべき最上の章句を見つけ出そうとしただけでなく、加えて次のようなことも彼の念頭にはあったのです。

  『このグループのメンバーはいったいどう思っているのだろう? 彼らは、私もまたハーパーと同じくらい愚かだと思うのではないだろうか? もしかしたらハーパーは彼の魅力でもって会員たちを巻き込んでしまうだろうか? まさか私が、来談者や著作などについて、ハーパーやエリスが成功したのを妬んでいると思いはしないだろうか? 彼に対して正面切って反論することは、実際問題として私に利のあることなのだろうか?』

  B博士が心の中で自ら案出したこれらの文章が、彼に不安を引き起こしたと私は仮定したのですが、B博士いかがでしょう?」

  「あながちまちがいともいえません」と私の論的は、多少まごついたのか、顔やそのはげた頭をほんのりと赤らめながら肯定した。
  しかしですよ、誰でもが、つまりわれわれのすべてが、人前で話すために立ち上がる前には、そんなふうに心の中でしゃべるわけではないと思いますが」

   「いや、きっとたいていはそうするのです。」
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投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.17 01:00

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