臨床心理学用語「スキーマ」
2009.11.18
スキーマ schema
臨床心理学で言うところの「スキーマ」は、認知心理学で言う「スキーマ」と、意味するところが違います。もちろん、同じ語ですから、根底に通じるものはあります。
臨床心理学では、スキーマを、「知覚・認知の構え」と定義します。この「構え」というのが何ともとらえにくい表現ですが、「個人が現実をどのように構造化するか」という図式化の機能のようなものです。
スキーマは、記憶に基づいて形成されているものです。学習、経験によって形作られるものだと、本人には意識されているでしょう。信念の体系であり、基本的な価値観であり、体験に個性的な意味を与える上での規則でもあります。
たとえば鬱病患者のスキーマが良く事例として取り上げられます。それによると、
・もし完全でなければ、私は愛されない
・もし全的に有能でないなら、私は失敗者だ
などのスキーマがあるとされます。このような「構え」があるために、ふとしたきっかけに「自動思考」が生じ、それが行動などに影響を与えます。
またその行動による体験が自動思考を生じさせ、その思考がスキーマを形成するということにもなります。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.18 01:00



