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行動療法の長所と短所を説明せよ

2009.10.26

【問題】

行動療法の長所と短所を説明せよ

【方針】

まず「行動療法」を説明し、それから長所と短所を説明するのが当然の流れでしょう。

どちらかと言えば、「行動療法の長所」の説明の方がやさしいでしょう。「行動療法の短所」のイメージは簡単にわくと思いますが、それをテストの回答らしく丁寧に書くのは意外に面倒そうです。

▼「行動療法」とは

・実験によって証明された行動理論の活用による行動変容法

こういう文言だと、丸暗記したくなりそうです。しかし言っていることは明快で、「行動理論」という実験結果を踏まえて、行動を「望ましい方向」へ変化させる方法だということです。

・行動療法は、症状や問題行動を学習によって形成された習慣と考えます。したがってこれを「消去」し、適切な行動を獲得することを治療目的とします。

▼行動療法の「長所」について

・理論的に体系化されているため、治療法が容易に習得できる

・実証的な裏付けがあるため、いつ誰が行っても同様の効果が得られる

・治療方法に多様性が持たせられるため、治療の適用範囲を広げられる

・治療の査定が行いやすく、治療期間が比較的に短期間で済む

以上の特徴はすべて「実験」をベースに置いていて、目で見て確認でき、数値化できるという特徴と関連しています。

「行動主義」は「科学としての心理療法」を目指しているため、このような面が強調されているのです。

したがって、「抑圧された過去の経験」といった、目で見ることのできない「原因」を求めることをしません。それだけに直感や思弁を排することができ、より客観的な方法論を追求できるわけです。 

▼行動療法の「欠点」について

・主に動物実験から得られたデータをもとに人間の行動を規定している

・機械論的に人間をとらえている

・治療に役立つことの少なくない「治療者−患者間」の関係への配慮が少ない 

これらは当然指摘される欠点であり、特に精神分析の側からよく発せられました。

「誰がやっても同じ結果が得られる」という長所はそのまま、ケース・バイ・ケースの人間関係を軽視するということにつながりやすいわけです。

さらに「結果としての行動」を重視するあまり、事実上「原因」を無視する姿勢は、問題の本質的解決につながらない、という批判を受けることにもなりました。 

これに対して「行動主義」としては、表面に現れている「問題行動」が「問題」なのであって、「色々な問題行動」の「本質的原因」が存在するという仮定に論拠がない、との立場をとります。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.10.26 01:00

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