数少ないと、欲しくなる心理
2009.11.28
「希少性」からの解放 私たちの頭は、あまりにも「希少性」ということに弱くできています。
切手のコレクターにはおなじみの話として、「ミスプリの方が価値が高くなる」という現象があります。なぜなら、数が少ないからです。
水とダイヤモンドでは、水のほうが生きる上で必須のものなのに、値段が高くなるのはおかしい、という議論が、経済学的になぜおかしいかというと、ダイヤモンドには希少価値があるからです。人間は、生きるのに必須の物の価値が下がるように、多大の努力を払ってきました。水がダイヤモンドよりも高い世界は、地獄です。
そういうわけで、商売をしたい人は、「希少性に訴える」というのが王道だったのですが、インターネットではこれがうまくいかなくなってきました。「デジタルコンテンツ」という、希少性ゼロの製品を、「商品」にしようとしても、うまくいかないからです。コピーできないようにがんじがらめにしたり、「暗号」したりしてがんばるのですが、そのがんばりはそもそも「希少性」が失われやすい証拠です。
そういう環境下でもなお「商売」したいと思ったら、どういうことをすべきなのか。ということをえんえん論じてくれたのが、『FREE』です。
人は本来、希少性を感じるものが欲しいのです。それは、生物として、潤沢にあるものを意欲的に求めずともいいからです。そういう意味で、動物というのはネガティブな感情に支配されやすいとも言えます。
『FREE』は経済学的な本ですし、「来るべき世の中」の解説本的な性格の本ですが、心理学的にも面白く読めます。希少性というのは、この本でよく説明されているとおり、相対的なものなのです。
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投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2009.11.28 19:05
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