ごらんなさい、私はこうしてやって来たわ。
2010.02.05
「ごらんなさい、私はこうしてやって来たわ。ええ、そう、久しぶりの再会ね。あなたがたの目の前にいるのがだれだか、わかる? 当ててごらんなさいな。境界パーソナリティの患者よ! おわかりでしょう、わたしは成熟した。少なくともちょっぴりは……」
臨床心理士である著者の内面の告白(『わたしの国にようこそ』(早川書房)より)
臨床心理士である著者は、「久しぶり」に、自分がかつて通っていた精神クリニックに、専門家として再訪した。上記はその時の「叫び出したい」心理独白。
この内面の独白を読むと、そして著者の「病歴」なるものも読むと、この独白が「胸の内」にとどまっていないと、著者は「再発」してしまったとみなされそうである。
実際、このクリニックでは、著者について予言めいたカルテを出している。「将来再び当患者が入院してくる可能性は極めて高い。」
「当患者」はたしかに「再び」クリニックに入ったが、それは担当医が想定したような形でではなかった。
ただ、こういうところに「再び」近づく時の、人の心というのは、日頃何をよりどころとしているのかが見えなくなるくらい不安定になるだろう。 著者も書いている。
もう安全だわ。また囚われの身よ。もう安全だわ。また囚われの—。
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投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2010.02.05 21:40
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