自分が死んだと思い込む現象はめずらしいものではない
2010.02.15
自分が死んだと思い込む現象はめずらしいものではない。だからちゃんと名前もついていて、同様の例を十数件集めたフランスの精神科医にちなんで、コタール妄想と呼ばれている。
リタ・カーター(『脳と心の地形図』(原書房)より)
「めずらしいものではない」というけれど、やはり驚かされる話である。
ただ、人の心による「解釈」というものは、使い方がちがうのだけれども「起こることはすべて正しい」という前提に基づくもののようだ。
つまり、かなり受動的なのである。夢を見ている時には、極端に受動的な心のありようを、ほとんどの人が体験している。
たとえば、なぜか死んだはずの祖父が現れる。すると、こう考える。「あれ。じいちゃん。死んだはずだったけど。あ、そうか。三日前に生き返ったってニュースで聞いたっけ・・・」
心はつじつまを合わせたがる。目が覚めていれば、現実で起こりうることについての記憶が、フィルタリングの機能をはたすのだろうけれど、眠っているとそれが働かない。だから、「何でもあり」になってしまう。
が、目が覚めていても、基本的に頭脳は「何でもあり」なのだ。だから、感覚的に、情緒的に、「自分が生きているとはとても思えない」状態が続くと、「自分はすでに死んでいるに違いない」と解釈してしまいかねない。そうした方が、心理的にはしっくりくる、ということもあるらしい。
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投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2010.02.15 21:24
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