だから息を止めるのと同じなんだと説明します。
2010.02.23
ある男性は、肩をぴくりと動かし、あごを前に突き出す動作を一分間に五回ほど繰り返した。
「数分間、場合によっては一時間ぐらいは抑えていられます。初対面の人と会ったり、大事な用事があるときは、まともでいられるのです。でもプレッシャーがなくなったとたん、がまんしていた分を補うように激しいチックが襲ってきます--だからトイレにこもって、十分間はその動作をやっています。 『コントロールできるのにどうしてやってしまうのか?』と聞かれます。だから息を止めるのと同じなんだと説明します。やろうと思えば長い間止めていられるけど、いつかは息を吸わなくちゃならないし、そのときはふだんより呼吸が激しくなるでしょう」
-トゥレット症候群の患者の証言(『脳と心の地形図』(原書房)より)
衝動というのは厄介だ。手を洗う衝動であれ、ものを探したくなる衝動であれ、偶数を見つけると計算を始める衝動であれ、ガムを噛みたくなる衝動であれ。
衝動は、それを満たすと強い快感が伴う場合もあるし、満たされないと、何としてでも満たさなければいけないような不安感を伴う場合もある。もちろん両方が「こみ上げてくる」場合も。
原因はたいてい本人にもよく分からない。たいていはかなり些細なことをきっかけとする。人の心は複雑だ。そのおかげで人は、言葉を使ったり思考したり、とにかくいろんなことができるようになっているのだけれども、同時に、些細なエラーが起こりやすくなっているようでもある。
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投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2010.02.23 23:50
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