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「長期作動記憶」って?

2008.02.18

フロリダ州立大学のエリクソンは「長期作動記憶」という魅惑的ですがちょっと不可解な新語を提案しました。

K. Anders Ericsson
Long-Term Working Memory
http://eric.ed.gov/ERICWebPortal/custom/portlets/recordDetails/detailmini.jsp?_nfpb=true&_&ERICExtSearch_SearchValue_0=EJ509302&ERICExtSearch_SearchType_0=no&accno=EJ509302

彼によると、チェスの達人などはゲームでの思考プロセスの中で、長期記憶を作動記憶のように活用している、というのです。

ふつうに考えると、そういうことは不可能に思えます。私たちの作動記憶、つまりその場で思考として使えるメモリーは、有名な「5~9の法則」に従います。

「水兵リーベ僕の船」のようなやり方、つまり「チャンキング」を活用すれば、記憶内容を増やすことはできますが、思考プロセスと長期記憶を直結するわけにはいきません。それができるなら、PCなど不要になるほどです。

「作動」する記憶と、「短期」の記憶とは、ほとんどイコールの関係にあります。「今すぐ使える」記憶容量は、少ないのです。「作動」するのに「長期」というのは、ほとんど言葉の矛盾です。

これはうらやましい能力なのですが、専門家によると、こういう構造を脳に築くには、だいたい10年かかるそうです。

http://www.senia.com/2006/08/01/expertise-is-trainable/

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.02.18 09:00

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