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 「病気」の意味するもの

2007.09.27

このブログ中にも何度かとり上げている「ツレがうつになりまして。」(細川貂々著、幻冬舎)には、ところどころ非常に示唆的なエピソードが、さらっと登場します。

冒頭、ツレさんが鬱になるまでのエピソードもそうです。ツレさんは最初、比較的「できるビジネス・パーソン」として過酷なリストラをくぐり抜けます。ささやかな「生き残りお祝いパーティ」のシーンまでちゃんと出てきます。

けれどそこからツレさんの仕事が急にきつくなります。過酷なリストラによって、人手が激減したせいでしょう。

フランスで育ったということですが、英会話は苦手そうなツレさんは、「英語でのサポート」までさせられているうちに「死にたい」と言い出してしまったわけです。

会社は趣味でリストラしているわけではないのでしょうし、経営がきついから「合理化」したはずですが、出来る従業員だけを選りすぐって残す「合理化」は、結果として合理化にならなかったようです。

というのも、選りすぐりのツレさんも、ほぼ間違いなく「選りすぐられた」おかげで病気になってしまって、会社を辞めてしまったわけですから。

「社会とはそういう厳しいもの」なのかもしれませんが、このマンガの結末近くで、会社がなくなってしまった(つぶれてしまった?)エピソードに至ると、「病気」だったのは結局、会社の方だったのではないか、というふうにも読めてきます。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2007.09.27 18:27

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