TOP > 作家の作業日報 > その他(ライフ) > 抗うつ剤とカウンセリング

あすなろBlogger

facebookに投稿 このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 この記事をクリップ! livedoorclip ユーザー数 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク この記事をtweetする

抗うつ剤とカウンセリング

2007.11.03

「サイエンティフィック・アメリカン」2007年10/11月号に、うつ病に対する治療法としてのカウンセリングを、強く擁護する記事が掲載されました。

The Best Medicine?
How drugs stack up against talk therapy for the treatment of depression
By Hal Arkowitz and Scott O. Lilienfeld


うつ病をはじめとする精神・神経障害に対する薬の効果は、カウンセリングの効果に対して、効用が誇張されているというのがこの記事の主題です。

誇張されている最大要因は、薬のマーケティングにある、というのです。薬の有用性も誇張されていれば、カウンセリングが効かないという点も、強調されすぎていると主張されています。

彼らは(数が豊富とは言えないまでも)データをあげて、抗うつ剤にまさるともおとらず、カウンセリングは有効であると繰り返しています。さらに、抗うつ剤とカウンセリングの組み合わせによって、大きな効果を期待できる上に、再発防止にも効果的だといいます。

この記事中、私が一番注目したのは、PETという装置を使って、脳内の様子をスキャンした画像です。向精神薬を投与すれば、脳内の様子が変わるのは当然ですが、カウンセリング後もはっきりと変化していると、画像によって示されていました。

もしもたとえば「認知行動療法」のようなセラピーを施すことで、プロザックを服用したのと同じような、脳内変化が期待できるのであれば、ほとんどの人はカウンセリングに期待するようになるはずです。

つまり、効果がほとんど同じであれば、たとえ少々高くついたとしても、多くの人は薬よりもカウンセリングを頼りたくなるわけです。というのも、薬には副作用という問題があるからです。

クライアントで「実験」をするわけにはいかない以上、本当のところカウンセリングと薬と、どちらがどの程度効果があるのかないのかを、厳密に測定することはできません。

ただまだ、少なくともカウンセラーの側から見れば、「うつは抗うつ剤を使うこと。これで決着!」という段階ではないようです。このことは私たちも念頭に置いてよさそうです。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2007.11.03 13:39

あすなろBLOGのトラックバック・コメントは承認制になっています。
すぐにブログに反映されませんので、ご了承ください。

トラックバック

精神科医には行くな!知られていない抗うつ剤による恐ろしい副作用。 
佐々木さんが抗うつ剤とカウンセリングについて言及されていますが、抗うつ剤に関す...

トラックバックURL


コメント

名前:うみ2007年11月03日 13:58

個人的には、抗うつ剤について、ブログですすめることはどのような形であれ言及することはやめて頂きたいです。

治療効果がないばかりか、私の知人でそのために治療前よりも悪化し、廃人同様になってしまった人も多くしっています。

ブロザックには自殺衝動を増すような副作用も指摘されていますし、実際私はそれを目の前にしています。

名前:tachibana2007年11月03日 17:07

日本においては、プロザックはいまだ未認可の薬です。

抗うつ剤の例としてプロザックをあげるのは、不適切な例だと思います。

せめて、プロザックが未認可の薬であること、日本ではどのような薬があって、どのような治療が行われているのか等をあげるのが妥当だと思います。

昨今のリタリンの過剰報道などもありますので、読者に誤解を与えるような記事を、情報が不十分な状態で掲載するのは、「メンタルハックス」としては不適切だと思います。

当記事の加筆・訂正を望みます。

コメントの送信








カレンダー

<< 2007年11月 >>

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最新のエントリー

最新のトラックバック

最新のコメント

Tag

バックナンバー