「成功」の定義は脳の中にある
2008.03.15
「脳」についてはまだ分からないことだらけですが、少なくとも人間の脳について次のようなことは言えます。
人の脳は新しい刺激が好き
脳科学者の茂木健一郎さんの最近のベストセラーである『脳を活かす勉強法』に、「脳は成功することが大好きで、脳は挑戦が大好きだ」という意味のことが繰り返し述べられています。
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読みやすい本であることもあり、パッと読むとなんの違和感もなく読み過ごしてしまいそうですが、重箱の隅を突くようなことを言うと、「成功好き」と「挑戦好き」が両立するかどうかには、疑問の余地があります。
「うまくいく」ことがとにかく好きだというのなら、「簡単なこと」ばかりやっていた方がいいはずです。「それは情けなさ過ぎる!」というのは、ここではちょっと脇に置きます。ここでは脳の「矜持」について考えるのではなく、その性質だけに絞って考えることにします。
なぜ脳は、失敗することが致命傷になりかねない野生の世界にあって、「失敗のリスクがある状況での成功」を好むのでしょうか? 確かに茂木先生が指摘するとおりで、あまりに簡単すぎる課題では、人は飽きてしまうのです。しかしなぜ?
おそらく進化する上で、人類を取り巻く状況には、リスクテイカーがそうでない性質をもつものたちよりも、生存競争上有利な面があったのでしょう。トラだのクマだのマンモスだのに比べて、それほど肉体だけをとれば強靱でない人類が、妙に好戦的でギャンブラーなのは、きっとわけがあります。
なんにせよ人間の脳の基準からすると、「成功」とはリスクのある状況において、正しい選択をしたことでなければならないようです。しかも、そのリスクを認識していなければならないようです。
投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2008.03.15 23:35
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