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学習性無気力

2007.08.28

強制的でしかも避けることのできない不快な経験を繰り返しうけると、自分が何かをしても環境に影響を及ぼすことがない、という感覚が定着してしまい、その感覚のせいで行動に訴える気力が生じなくなると言われています。

これが、「学習性無気力」と呼ばれる感覚です。

これは楽観主義の研究で有名なセリグマンの実験結果で補強されている理論です。セリグマンは、逃れられない電気ショックを繰り返し犬に対して与えると、いつかその犬は電気ショックから逃れようとしなくなり、うずくまったままになってしまうのです。

このように、無気力を学習してしまった動物は、基本的な生理欲求である食欲や性欲を失います。しかも、脳内化学物質が変化にともなって、体重が減少し、潰瘍のような病気を患うまでに至るのです。

私たち人間の「抑うつ」にも、これと似たような特徴があるでしょう。セリグマンも「学習性無気力」と「うつ」との共通点を指摘しました。同じものではありませんが、似たところはあるでしょう。

だとすれば、「うつ」とは、逃れることのできない、ないしはコントロールのきかない不快な体験を、繰り返しうけることでもたらされる、と考えることができるかもしれません。

理不尽に繰り返される上司のパワハラや、どうやってもよい成績を収められないような学校で競争させられる子供は、自分がどうやっても環境はびくともしないということを学習してしまって、うずくまって苦痛を甘受するだけになるというような意味です。それは確かに、「うつ」の1つの原因となりそうです。

投稿者 : 佐々木 正悟 | 投稿日時 : 2007.08.28 23:57

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コメント

名前:あるちゃん2007年09月01日 00:28

そう、昔いじめられっこの生徒を見たことがありますが、こう言ってました。「なんでいじめから逃げられないの?」と聞くと、「逃げればいいとか相談すればいいとか簡単なことも当時は考えられなくなっていた。」といってました。いじめも鬱も周りが察してあげるしかなさそうですね。

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