プログラミングとコミュニケーション
2006.06.27
前回は、シックス・アパートの日米間のエンジニア同士の交流についてお話しました。先週まで2週間、TypePadのエンジニアが来日して、オフィスで日本の社員と机を並べながらプログラミングをしていました。今年の2月には、逆に日本のTypePadのエンジニアが米国に3週間ほど出張し、会議室で1日中ペアになってプログラミングをしていました(私も出張中だったのですが、あまりに仲良くプログラミングをしていたので、思わず声をかけるのをためらってしまいました!)。
今月はじめに米国で、ベータ版の公開をはじめている新ブログ・サービスVoxでも、日本のエンジニアの一人は、米国での開発チームの一員として、日本にいたり米国にいたりしながら、開発をリードしています。日本が進んでいるサービス部分などは、開発は日本側が中心になって進める、ということもしばしばです。
私がIT業界に初めて触れた90年代は、プログラムは米国で開発し、日本では「ローカライズ」という形で、日本語対応や日本の環境に対応するための追加開発を実施する、というのが普通の形態でした。今でも、多くの方はそのように思ってらっしゃるようで、初対面のお客様の多くは、「日本ではローカライズだけなんですよね?」「日本は販売だけですか?」とお聞きになります。
今でも「英語の壁」を意識してか、なかなか日米で一緒に開発する、ということはできないのかもしれません。しかし今後、スピードや適材適所ということを考えていくうえで、こうした言語の壁を乗り越えていく「気概」が必ず必要になるでしょう。英語がそれほど得意でないエンジニアでも、メールやチャットを駆使すれば、確実にコミュニケーションを進めていくことができます。ましてやプログラム言語という「共通言語」を持っているわけですから、日本のエンジニアも、気後れせずに、どんどん国際舞台で活躍していってほしいと思います。
わたしの投稿は、ひとまず今回が最後になりますが、あすなろBLOGを読まれているエンジニアの方々が、ひとり、またひとりと、活躍の場を広げていかれるなかで、一緒にお仕事をさせていただけるご縁を期待しています(了)。
投稿者 : 関 信浩 | 投稿日時 : 2006.06.27 17:46
『Movable Type 3.3発表』
2006.06.13
本日、シックス・アパートはブログ・ソフトウェア「Movable Type」の新バージョンであるMovable Type 3.3を発表しました。2004年7月のバージョン3.0の出荷以来、3度目のバージョンアップになるわけですが、今回のバージョンはシックス・アパートにとって一つのチャレンジが結実した成果になります。
それは昨年秋から続けていた、「ワールドワイドで一つの開発チーム、一つの製品コード(プログラム)」という目標を、初めて達成した記念すべきバージョンだからです。
その結果として、今回のバージョンから、日米でMovable Typeを同時リリースすることが可能になったわけです。
マイクロソフトをはじめ、多くのソフトウェア企業は、すでに世界同時リリースを、当たり前のように実現しています。しかし、シックス・アパートのように、ワールドワイドで150人に満たない企業で、時間と言葉の壁を超えて一つの開発チームをリードしていくのは、決して簡単なことではありません。
しかし、半年間におよび開発チームの苦労と頑張りの結果、今回の日米同時リリースに漕ぎ着けることができました。これからは、この開発体制を生かして、今まで以上にクオリティの高い製品を、今までよりスピーディに、日本を含む世界中の方々に、お届けできると思います。ご期待ください。
なお、こうしたチャレンジの成果として、特に日米間のエンジニア同士の交流も深まっています。ちょうど今週も、弊社のもう一つの基幹商品であるTypePadのエンジニアが来日し、日本法人のエンジニアとペアプログラミングをしたり、下町に遊びに行ったりしています。こんな交流の積み重ねが、開発チームの一体感につながっているのかもしれません。
投稿者 : 関 信浩 | 投稿日時 : 2006.06.13 23:53




