TOP > スペシャルコンテンツ > CTOインタビュー > ガイアックスCTO鳥居氏 > 第2回(1) ガイアックスCTO鳥居氏 「ガイアックスに2回目の入社をするまで」
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2006.10.11
第2回は、幅広いオンラインコミュニティーサービスを展開する、株式会社ガイアックス 執行役 最高技術責任者 鳥居 晋太郎氏にお話をお伺いします。
鳥居氏は、学生時代にインターンとしてインターネット業界に飛び込み、研究者、商社という経歴を得て、現在は古巣のガイアックスでCTOをされています。さて、1980年生まれのCTOはどんな経験をして、どんなことを考えてこられたのでしょう。

きっかけはインターンシップ
まずはこの業界に入られたきっかけについて教えてください。
鳥居氏:もともとインターネット業界に携わるきっかけになったのは、大学2年生のときに、ガイアックスにインターシップとして参加したことです。
1999年当時インターネット業界というのは、だんだん活気を帯びはじめている頃で、学生ながらも動きの早いこの業界ならばきっと自分も成長できると思い、小さなネットベンチャーにインターンとして応募しました。それがガイアックスという会社でした。
インターンというと一般的には1ヶ月から3ヶ月ぐらいの期間で週3回ほどオフィスへ出社して仕事のお手伝いをすることが多いのですが、私の場合は小さな会社だったのでフルタイムで社員の方と同じぐらい仕事をしていました。
どんなお仕事をされていたんですか。
鳥居氏:コミュニティシステムのプログラマーを担当していました。今では一般の人でもSNSやBLOGといった言葉を知っていますが、当時はコミュニティという概念がまだ一般的になっておらず、そういったサービスもあまり世の中に無かったので、技術的にもサービス的にも先進的なお仕事に取り組めました。
まだ業界全体を見渡してそれほど洗練されたネットサービスが無かったので、試行錯誤しながら、現場での小さなアイディアを積み重ねて、市場にサービスを提供できていたと思います。最近さまざまなSNSでよく見かけるあしあと機能も当時の技術陣で独自開発した機能の一つですね。
そこで最終的に管理職まで経験されるんですね。
鳥居氏:なりゆきでそうなったという感じですが(笑)入った当初は会社の規模は5人くらいでしたが、その中で十数万人規模のコミュニティシステムの新規機能の開発や、メンテナンスを行っていました。人手が足りなかったので新規に採用をし、新しく入って来る技術者の面倒をみているうちに、開発部の部長となっていました(笑)管理職といっても、会社の社風は自由でオープンなので、その後も自分でサービスも作りつつ、チームマネジメントもしていました。
大学に戻って研究に没頭
その後はどうされたのでしょうか。
鳥居氏:2001年になると、現場でプログラムを作ることを通じて技術を学ぶスピードが遅くなってきている気がして、本格的に技術のコアな部分の勉強に専念したほうがよいと考え、会社をやめて大学に戻りました。
その後2年ほどは研究者的な視点で、技術の勉強に取り組みました。その間1ヶ月くらいの期間、IBMの研究所でインターンシップとして働いて、そこで業界の最先端の研究に触れることができました。そういった経験を通して、プログラムを単に作るだけではなく、技術そのものを深く追求することがいかに大切かをこの時期に習得できたと思います。
大学ではどのような分野を研究されていたんですか。
鳥居氏:電子回路を設計をするためのシミュレーターの制作が大学での一つの研究テーマでした。またIBMでは、動画コンテンツに対しタギングのような付加情報をつける、セマンティックウェブの分野の研究のお手伝いをしていました。
研究はいかがでしたか。
鳥居氏:確かに実際2年くらいの活動を通じて研究というものがいかに大切かということを知ることができました。一方で、実際自分が研究を続けることはないのだろうなとも思いました。もともと、身近なニーズや課題を技術で解決したいと思ってエンジニアの道を志したのですが、研究成果が実際実現化されて世の中の課題を解決するまでのステップが長すぎることが大きな原因の一つでした。この時期は自分としても丁度模索の時期でしたが、結果として非常によい遠回りだったと思います。そういった経験を通じて技術と経営を繋ぎ合わせ身近な課題を解決することが、自分の取り組むべき分野だと漠然とですがイメージが固まってきました。それで技術だけではなく経営についてもっと学びたいと思うようになりました。
新卒として商社へ就職
そして新卒としての就職ですね。もう新卒とは言えない気もしますが。
鳥居氏:商社に就職して、基幹業務システムの導入プロジェクトに配属されました。こういった大会社のITというのは、今まで経験してきたようなネット業界のIT と全く毛色が違うんですよね。
基幹業務システムのプロジェクトはプロジェクト規模も数百人規模というプロジェクトも珍しくなく、期間も1年を超えるものも普通にあります。そういう中で、より多面的に、新しい観点から、ITにはこういう一面もあるのだなと勉強になった時期でもあります。
プロジェクトではどんな経験をされたんでしょうか。
鳥居氏:商社とそのグループ会社の基幹業務システムを刷新するというプロジェクトです。その内1年間は海外の子会社に導入するプロジェクトを担当しました。やはりこれらの経験を通じてオフショアのプロジェクトマネージメントについて学ぶことができたのは、大きかったと思います。実際今も感じることですが、、数十人〜数百人から構成される組織をどのように円滑に運営するかを考えることは、経営を考えることにとても近い事だからです。
今までの経験と全くちがう立ち位置ですね。
鳥居氏:はい。でも、技術経営を目指すためには非常に重要な要素を学んだかなと思っています。
そしてガイアックスに2回目の就職
そして商社を退職されるんですね。この辺の経緯をお聞きしてもいいですか。
鳥居氏:2005年はWeb2.0というキーワードが生まれた年でもあり、インターネット業界が大きく変わった一年だったと思います。中でも、海外でも日本でも技術者たちが情報発信をするようになってきたのは大きな変化だと感じました。やはりそういう動きは業界の外にいても感じていましたので、そろそろネット業界に戻って今まで学んだ経験を具体的に実践してみたいなと思っていていたところに、ちょうどガイアックスの上田社長から、一緒にやってみないかとお声がかかり、転職に至りました。これが2005年の12月です。
ずいぶんといろいろな立ち位置を経験されたわけですね。
鳥居氏:そうですね。プログラマ、研究者、プロジェクトマネージャといった感じでいろいろな立場から技術やITに触れることができたと思っていますし、自分の強みはそこにあると思います。現在は、既存技術のマネジメントを強化したり、新しい技術の開発やイノベーションを促進したりすることを通じて、経営と技術を繋ぎ合わせにトライアルしているところです。
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■次回は10月18日up予定
■「いろいろな立ち位置を経験して技術者として考えたこと」をお送りします。
投稿日時 : 2006.10.11 19:18
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名前:Mオナトップ2007年01月08日 19:47
鳥居様のインタビュー、非常に感銘を受けました。
Web2.0により、より一般の人々のweb参入が激しくなるこれからの時代、どのような戦略を練られていらっしゃるのか知りたく思い、IT業でない主婦にもかかわらず、最後まで読んでしまいました。
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名前:なおと2006年10月11日 23:45
久しぶりに興味深く楽しく読ませてもらいました。次回も楽しみです。