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あすなろBlogger

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地味でも大革命.

2008.11.26

というのは、いわゆる「フィジカル・コンピューティング」という言い方です。あこれ昔は「電子工作」とか呼んでた部類の「コンピュータ」ですけども、前回前々回のエントリで紹介した「Make Things Talking」とか Arduino とかの世界の話です。

この「フィジカル・コンピューティング」という呼び方はニューヨーク大学の教育プログラム・研究指針が発祥のようです。コンピュータの入力デバイスとして、モニタ・キーボード・マウス・プリンタ・タブレット・スピーカーとかいろいろあるわけですけども、こういう「既存のIO」に「コンピュータの使い方」が制約される必要は全然なく、

自分でいくらでも面白いIOを考えて、実装しちゃおう。これが新しい「コンピュータの使い方」だ!

というのが、「フィジカル・コンピューティング」の考え方です。勿論、今までもこういうのはずっとあったわけですが、やはりなかなか敷居が高くて、

思いついたから、やっちゃお!

とはならないものなのですよね.....そりゃ、

  1. 1. 一応アナログ電子回路知識がなけりゃ、電源をどうするか、センサの接続をどうするか、というあたりでツマヅいちゃう。
  2. 2. デジタル回路の知識も必要だ....NAND ゲートを組み合わせて条件を制御するとか、7セグLED を制御して数字を表示するんだって、それなりの知識が必要なんだよね....
  3. 3. で勿論プログラミングの知識は一応要る。けどアセンブリだ...今時「プログラミングを勉強するなら、まずアセンブリから!」なんて勉強する人いないだろうし....
  4. 4. しかも、大概ここらへんの組み込み用CPUは省力・効率化ベースで作られているので、ハーバードアーキテクチャRISCのチップだったりして、アセンブリ自体がわりとPCのモノと違って特殊。イチから勉強しないとね。
  5. 5. であとシリアル接続なんて今もう結構廃れてるし...ツール使い方知ってる?

と結構ややこしい問題が山積みなんですね。ですから簡単に

思いついたらやっちゃお!

とならない世界だったのですが、これが変わっちゃったんです。

.Arduino もそうですが、ここらへんの便利なキットがいろいろと最近ではあります。

■Arduino
8ビットRISC ベースのAtmel AVR チップを使った制御用ボード(USB接続付)+開発環境。Atmel AVR 自体が FlashROM 搭載で「とにかく繋いだらプログラムを簡単に書き込める」画期的なCPUだったりします....PIC だとUV-EPROM とか EEPROM とかマスクROM とかいろいろなROMタイプ商品がありましたが、どれでもそれなりのライターへの投資が要ったりしますからね。でこの Atmel AVR のよさを発揮するための基盤のセットと開発環境が Arduino です。ですから、これ小さいながらちゃんと独立して動くコンピュータです。
■Gainer
Gainer は大垣のIAMAS で作った、USB接続でPCと繋いで使うI/Oモジュールです。これ自体にコントローラとして Cypress PSoC が載っており、一応これもコンピュータですが、Gainer ではスタンドアロンで動くものではありません。PCに USB で繋ぎっぱなしで使います。PSoC はマイコンですが、プログラムでデジタル・アナログ入出力を切り替えれる...だけじゃなくて、内蔵でオペアンプとかフィルターとかアナログ回路が入っていて、それらをプログラムでうまく「繋いで」やれば、「アナログ回路が要らない...」という凄いことになります。大概のことがGainer だけのワンチップで済んじゃうプログラマブルな汎用入出力チップなんですね...
■USB/IO, USB/An
もともとモルフィー企画というところから出ていた、USB接続でPCと繋いで、USB経由でデジタル入出力する(USB/IO)、アナログ入力する(USB/An)キットです。コントローラとして Cypress CY7C37991A というUSBコントローラを使っていますから、これは「コンピュータ」じゃないです。ただの「USB経由で制御できるデバイス」です....けど、そういうモノで十分なケースもいろいろありそうですね。

他にもいろいろあるようですが、ここで特にこの3つを取り上げたのは、

やりたいことの汎用性・柔軟性に合わせて、いろいろなレベルでできる

というあたりを強調したいわけです....こんな比喩はどうでしょう?

Arduino:
提携関係にある独立した事業主。
Gainer:
優秀なスペシャリストがいる専属の代理店で、子会社化されている。
USB/IO:
本社から派遣された有能なセールスマン。

 しかもこれらすべて、

繋げば、動くし、プログラムだって高級言語のフレームワークを使い、ROM書き込みもまったく手間なし

という「お気楽・極楽」な環境がもう出来上がっているのです....昔、「こういう環境があったらイイな」と私も夢見たことがありましたが、それはもう現実になってしまったのです....とはいえ、このような変化は

今年に入って

バタバタと動いた感じがあります。 Arduino を日本のショップで扱い出したの今年の4月ですし、Gainer もショップ扱いは今年5月のようです....ごく最近の普及なんですよね。凄い話だと私は思ってます....

投稿者 : 杉浦 こずえ | 投稿日時 : 2008.11.26 21:53

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