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マイクロフォーマット、スーパーDRY!

2008.08.01

さて、John Allsopp 著の「マイクロフォーマット」の感想です。

以前私は「クールでDRYなマイクロフォーマット」というエントリを書きましたが、これ結構まだ「マイクロフォーマット初心者」だった頃書いたんですが、よくよく考えると

大当たり。

というものです。要するに、

マイクロフォーマットでは、DRY原則が徹底し、すでにあるものは何でも再利用する

という大きな特徴があるのです。こういうレベルで考えるといいのかな。

  1. 1. 「人間用の HTML」で公開するコンテンツとまさに同じものの中に、機械可読性のコンテンツを埋め込んで「セマンティック・ウェブ」を実現しようとする。 → コンテンツがDRY!
  2. 2. すでにマークアップのやり方が確立されているのならば、それを入れ子として取り込むようにする(モジュール化)。「複合マイクロフォーマット」の代表のような hCalendar ならば、連絡先を含む場合は hCard で、地図上の場所を含む場合 geo によって、タグが含まれるのならば rel-tag によって...と hCalendar の中に他のマイクロフォーマットが含まれるかたちでのマークアップをする。 → モジュールがDRY!!
  3. 3. 同じページの中に同一内容のマークアップが出現するのならば、それを参照して使うやり方があったらいい。だから、「include パターン」という、「引用」のためのやり方がある。 → 参照もDRY!!!
  4. 4. しかも、機械可読なマークアップが、プレゼンテーションでの秩序をうまく反映して、CSSでデザインを与えやすいものであることが実現されている(属性セレクタをうまく使うやり方をいろいろ紹介しています)。→プレゼンテーションもDRY!!!!

というわけで、マイクロフォーマットというのは、

スーパーDRYを徹底した!

ということになりそうです....逆に言えば「発明は最小に、新たに覚えることも最小で」という極めて「経済的」な方法論を備えているのです。

その理由を考えてみれば、このマイクロフォーマットくらい

古くて新しいモノ

はないのかもしれません。「物理的」なベースは年老いた(X)HTML で、「何か新しいモノ」は何も作らないのだけども、それを「使うやり方」が「まったく新しい」のです。この事情を象徴するのが、マイクロフォーマットのシンボルマークである、

 

 ということのようです。このマークが3重になっているのは、

  1. 1. XML
  2. 2. XHTML
  3. 3 マイクロフォーマット

という三重に重なった階層構造を示している...のだそうです(コレをデザインした Dan Cederholm 談)。XHTML が XML に過ぎないように、マイクロフォーマットも実はダタの XHTML に過ぎないのです。新しいことは何もないのですが、しかし「視点だけを変えて」機械可読性をDRYに実現してしまうのです.....

....まあ、この本を読んで一番感銘を受けたこと、というのは、マイクロフォーマット自体、というよりも、

これからはこういうかたちで、「新しいモノ」を作っていくべきなんだな

という「作り方」のレベルでの刺激のように感じます。今はもはや「何もない時代」ではないのです。「新しさ」の意味が変わりつつある...というあたりを実感するために、どうです?

マイクロフォーマットの目標は、”けもの道を歩むこと” だと言われている--つまり、新たな方法を取り決めるよりも、これまでのやり方をルール化することを目指すのだ。(p.386)

 ★★★★☆

 

投稿者 : 杉浦 こずえ | 投稿日時 : 2008.08.01 09:32

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