ハードウェアだってオープンソース
2008.11.27
このところ私結構興奮気味ですね.....自分でも判ってますが、興奮するのも当然な変化なんですよ、ここらへんは。
しかも、Arduino にせよ Gainer にせよ、これが
だというあたりが更に面白いところです。言い換えると、
それを作るのに必要な情報は完全に公開されており、しかも、それを使って自分で作るに当たっては、販売も含めて、ライセンスを気にしなくていい
ということになります。まあ、Arduino や Gainer は
マイクロコントローラ(CPU) + 周辺回路を含めた基板設計
ですから、公開してもどうってこともないといえばそうなのですが、以前「Windowsのない世界」で触れたような、途上国向けの低価格ハンドヘルド・コンピュータである「シンピュータ」も同様にオープンソース・ハードウェアだったりします。
昔読んで熱狂したものですが、パパネックの「生きのびるためのデザイン」 という本があります。パパネックはユネスコからの依頼を受けて、低開発国向けに「実際に生活の質を改善するデザイン」の活動をしていた人で、そういう視点からのデザイン批判を展開したのが「生きのびるためのデザイン」です。そこで紹介されるパパネック自身のデザインは...というと、
- 牛糞で作った電池と空き缶とトランジスタ一個だけで手作りできる低開発国向けのラジオ
- 簡単に組み立てられる教育用モニター
- 古自転車を改造した荒地で使える手押し車
といった廃物再利用(というか、入手しやすく資源を無駄にしない)素材で、特に専門的な技術・設備なしで作れる「デザイン」として、こういうモノを提案しているわけですから、これも一種の「オープンソースのハードウェア」のわけです(まあ、厳密には権利をユネスコが管理しているでしょうけどね)。
ですから、「オープンソース」という「カタチのない」ソフトウェアの世界を大きく変えた思想は、「モノ」の世界でも一定の有効性を持つ可能性があるわけです。
こういうモノを作れ!
という斬新なアイデアがあり、それの作り方が誰でのアクセスできるところに公開されており、特にライセンス料も要求されないし、作ったものを売るのも自由、という「オープンソースのハードウェア」というアイデアは実は急に出てきたものではなく、オルタナティブなデザイン運動として、きっと意外にも背景のあるものなのでしょう....(そういえば、バックミンスター・フラーだとMITで教えていた関係で、MITのハッカー文化と少し関係があったりします。意外にアメリカのアングラな文化とハッカーカルチャーの関連って深いものがありますからね)
.....あと、偶然紹介しているページ(Irresponsible Rumors 2008)を見つけたのですが、
ホビイスト向けに、30$で注文通りの基板を5枚焼いてくれるが、同時にその回路のマスク自体は焼いた会社が所有し、別な注文で同じような基板を求める人のために公開され、安く基板を提供できるようになる。名づけて「Open Source PCBs」(実際の基板)
というビジネスモデルの会社(Seeed Studio)が深圳にあるようです。何か車の相乗りみたいな感覚ですね...こういうのも一種の
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なのかもしれません。厳密に言えばオープンソース・ハードウェアじゃないのですが、皆で「モノ」を共有しよう、というところで共通するところがありますね!
投稿者 : 杉浦 こずえ | 投稿日時 : 2008.11.27 21:14
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