Linux はウィルスに感染しない!
2009.01.15
は、大嘘です。昨日社内で、そんな話題(勿論正解の「大嘘」の方)で話していた方がいました...
昔話ですが、Linux がようやく普及しだした頃、
検証のため、強引に Linux で感染・繁殖するウィルスを書いた!
人がいる....という話を確か「Linux Japan」で読んだ記憶があります(1996年くらいだっけ?)から、世の中には、
ウィルスを書く、そこにOSがあるからだ!
という人のタネは尽きないようです(苦笑。被害目的である・なしは問いませんけどね)....当然マイナーなだけで、今もいろいろ存在しています。まあ、ここでは狭義のウィルスについて考えてみましょう。セキュリティホールをいじって感染するものではなくて、一番オーソドックスで防ぎようのない、実行ファイル感染型ですね。原理的に考えてみれば、
ウィルス(自己複製プログラム)が書けること = チューリング機械と同等(万能機械を作れる)
ということでもあるわけですから、「原理的にウィルスが書けないコンピュータは、コンピュータではない!」という逆説もまた、成立するわけです(ま、コンパイラがプログラム出力を受け取れない太古の昔のOS・言語ペアはともかくね)。
とはいえ、勿論
ウィルスが被害を及ぼしやすいOSかそうでないか
という問題はまったく別です。Linux など UNIX 環境は、「被害を及ぼしにくいタイプのOS」であることは言うまでもありません。要するに、
- 1. ユーザのウィルスプログラムの実行時の特権で、実行ファイル・システム設定ファイルを書きかえることがフツーはできない。勿論 root でプログラムを実行する趣味がある管理者は、このメリットが受けれないですよ!
- 2. 明示的に実行パーミッションを立てるか、明示的にインタプリタに引数で渡さない限り、スクリプトの実行さえできない。だからメールウィルスが実行される可能性が低いし、また、文化的に「開いただけ、あるいはクリックしただけで非明示に実行する」ことに抵抗感がある傾向も強い。
- 3. 基本的にソフトのバイナリディストリビューションよりも、ソースによるディストリビューションが正道(少なくとも私は今でもそう思ってますよ)と捉えられている。だから、ウィルスを含ませるためにソースに一目で判る不審なコードを書き込まなければ、まともに作成・配布できない。だから、「人目の多いオープンソース開発+ソースから自分でコンパイル・インストール」という組み合わせはかなり安全。
というあたりが原因で、「Linux のウィルス」は珍しい...ということにもなるわけです。
しかし、Linux のサーバを運用するときには、やはり
そのサーバが提供するコンテンツに、Windows で感染する Windows ウィルスが含まれる...
というのは避けたいです(信用問題...です)。そのために、
Linux で実行される、その他OS用のウィルスチェッカー
というソフトも今いろいろあります。ですから、
Linux、だってウィルス問題とは、決して無縁じゃない
というのが、正しい立場なんですよね。
投稿者 : 杉浦 こずえ | 投稿日時 : 2009.01.15 10:10
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