シリコンバレーの遺伝子を持ち帰る
2009.03.26
私の自宅はGoogleの本社の近くでジムで運動をする時に必ずGoogleの本社前を運転してジムに通ってます。 Googleのキャンパス近くは活気があっていつも社員達が幾つかあるビルの間を行き来しています。 しかしちょっと路を入ると貸しビルの『テナント募集中』のサインが沢山見えます。 オフィスビルの供給過剰も問題なのですが、 インターネットバブル崩壊後空きオフィスが一向に減らないのは確かです。
さて、レイオフが付き物のシリコンバレーのハイテク業界ですが、やっぱり立場の弱い移民系や高齢のエンジニアにシワ寄せが行きます。 しかし最近興味深い傾向でそこそこ経験を積んだ移民系のエンジニア達が家族を連れて国に帰る状況です。 多くは中国やインド出身のエンジニア達なのですが、新しい仕事や個人状況を踏まえて、国に帰る人々が増えているようです。 勿論今回の不況で就労ビザの更新が困難になった人達も多数いますが、自らの意思で母国に戻るケースが増えているようです。
個人状況には、母国に住む親や親戚の近くに住みたいですとか、アメリカ生まれの子供に母国での生活を経験させたいとか、 様々なケースがあるようです。 台湾出身で中国大陸に親戚も居ないエンジニア達でも家族で中国に引っ越す人達が増えています。
ここで注目すべすべき点は、彼等が全てアメリカ教育でシリコンバレーを数年経験して、 シリコンバレーの仕事スタイルをそのまま母国に持ち帰るケースです。 これらの移民系のエンジニア達の殆どはシリコンバレーに渡る王道とも言える大学院留学を経て就労ビザや永住権を得ています。 (詳しくは渡辺千賀さんのブログで) 大学時代から積み上げて来たネットワークや仕事スタイルをそのまま母国に持ち帰る彼等はシリコンバレーの遺伝子をそのまま持ち帰るような形となります。 母国に戻り、起業をしたり、 就職する人達もいますが今後もシリコンバレーと連絡を続けるケースが多いのでアメリカの企業と仕事がし易い状況を作っています。 起業しても社内の共通語が英語だったりする会社が非常に多いです。
最も分り易い例ですと台湾のエレクトロニクス企業が頭に思い浮かびますが、 この不況をチャンスに更にインドや中国でもシリコンバレーの遺伝子を持つ企業が立ち上がるようです。
JTPAでも日本人をシリコンバレーにもっと呼び込んで日本を活性化しようという試みがありますが、 まだまだ留学からチャレンジする日本人エンジニアが少ない所が非常に気になる所です。
投稿者 : トニー・チン | 投稿日時 : 2009.03.26 12:00





